新フラッグシップ E-5がデビュー

カメラやフラッシュ等の電子系の水中撮影機材は、年々の改良や新しい技術の取り組みなどにより、当時の機材と現在の機材を比較すると外部フラッシュ、ホワイトバランス制御において、使いやすさの差がこんなにも違うのかと改めて感じる。
今回のインプレッションを起稿するにあたり、デビューしたE-5は、E-3のマイナーチェンジくらいに考えているコメントもネット上では見かけるが、水中撮影に関しては陸上ユース以上に大きな変化があったことを、まずファーストインプレッションとしてお伝えしておこう。実際にE-5で水中撮影を行って感じた点を簡単にまとめてみた。
E-5のインプレッションは2回に分けて報告するが、第1回目は、「E-5の特長」とその中の「水中ホワイトバランス」について詳しく解説する。第2回目は、水中でのワイド撮影/マクロ撮影におけるレンズチョイスから撮影テクニックの紹介、特徴がある交換レンズの魅力を生かした動画撮影を予定している。
水中撮影におけるE-5の特長
1. 見やすい液晶モニター今回採用された、3型VGA92万ドットのモニターは、明るく美しい!撮り直しが困難な水中撮影においてモニターが見やすくなったことは大きい。 |
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2. TruePicV+で画質が良くなったE-3に比べて解像感が格段にアップし、ノイズが少なくなり、レンズの性能がさらに引き出された感がある。これは、今回、E-5に搭載されたTruePicV+の効果が大きいと思われる。他のカテゴリになるが、フォトパスバードの中で、TruePicV+の前身にあたる、E-PL1に搭載されているTruePicVのインプレッションが、「OLYMPUS PEN 超望遠レンズ使用レポート」として掲載されているので、ぜひ参考にしてもらいたい。 |
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3. AFの性能の向上とくにライブビュー時、ハイスピードイメージャーAF非対応レンズでのAF速度が上がった。水中でよく使うZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye、ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macroなどでもストレスなくライブビューのままで撮影が可能だ。 |
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4. 操作性の向上露出補正、フラッシュ補正がダイヤルにダイレクトに割り振れるようになり、AFターゲットの選択も十字キーにダイレクト配置された。またCF以外にSDカードが使えるのもパソコンにデータを転送する時にありがたい。 |
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5. ハイビジョン動画撮影が可能になった生物である以上、静止画だけでなく、動いているシーンも残しておきたいと思うことが多々ある。ライブビューで撮影している時は、ムービーボタン一つで録画がスタートでき、気軽に写真と動画を撮り分けることができる。レンズの特性を活かした、ビデオカメラとはひと味違った映像が残せるので、ぜひトライしてもらいたい機能だ。 |
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6. 水中ホワイトバランスの搭載デジタル一眼レフでは世界で初めて搭載され、この機能により、水中撮影は大きく変わると言っても過言ではない。今回みなさんに一番伝えたい機能がこれだ! 静止画はもちろん、動画でも色鮮やかな水中映像が撮影でき、水深や天候など、さまざまな要因で変化する水中の色味を自動的に検出し、ホワイトバランスを調整する機能だ。今まで、水中の色を再現するには、ノウハウを貯めながら苦労していたことが、この機能により一気に解決してしまうかもしれない。 |
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*E-5の基本スペックは製品の紹介ページを参照してください。 http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e5/index.html |
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太陽の下でも見やすいモニター
防水ハウジング Nexus E-5 の紹介
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残念ながらE-5用の純正プロテクターは発売されていないので、今回はアンティス社製の防水ハウジングを使用した。このNexus E-5自体もまだプロトタイプだが、E-5の機能はすべて使用可能。E-3ハウジング同様プロ仕様の耐蝕アルミ合金鋳物製だ。基本的にはE-3ハウジングと変更点はないが、フラッシュの接続は光接続で純正水中フラッシュ「UFL-2」を使用している。E-3同様、純正の光ファイバーケーブル「PTCB-E02」の片側を切り落として使用する。 E-5の性能をフルに利用して水中撮影するには、リモートコントール制御の純正外部フラッシュ使用が大前提になる。他社製の水中フラッシュでは到達できない光量コントロールの正確性、極薄被写界深度を得るためのFP発光など 純正RCフラッシュでなければできない撮影が楽しめる。 *ここでは、アンティス社が「ハウジング」(オリンパスではプロテクター)という呼び方をしているので、統一表記いたします。 アンティス社ニュースリリースへ |
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E-5+Nexus E-5 での水中撮影を準備しよう
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Nexus E-5 使用時のチェックポイント取扱説明書に書いてあるが、良く読まず失敗する方のためにアドバイス。・カメラのアイカップは必ず外す。ダイヤルが回らなくなったり、水密が保たれずリークの原因にもなる。 ・ストラップは外す。 ・RCモードを設定する。 ・水中モードをFnボタンに割り振る。 ・ダイヤルに露出補正、フラッシュ補正を割り振る。 |
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●清水淳が推奨するE-5の水中撮影設定デジタルカメラで水中撮影する際には、いろいろ設定を変更し、より使用条件に合う設定を行う必要がある。ここでは、私自身が今回の撮影を行うにあたり、ベストと思う設定を紹介するので、参考にしていただきたい。 |
RCモードの設定
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水中外部フラッシュの種類によってRCモードの設定を変更する。 デフォルトはRCモードがOFF。 ・UFL-1を使用する場合 RCモード→OFF ・UFL-2を使用する場合 RCモード→ON 間違えると正常な発光ができないので注意! |
Fnボタンに水中モードを割り振る
水中モードならここから自動的にF値コントロールシフトするプログラム線図に設計されている。これはコンパクトデジタルカメラにはない特徴だ。水中で絞り優先オートでワイド撮影をしている方も珍しくないが、このような理由でお勧めできる選択ではない。また、激しく変わる輝度環境下でマニュアル露出を使うことは、あまりにも大雑把といえる。
水中撮影では水中モードを使って撮影していただくことがお勧めできる設定だ。私はワイド撮影に関しては半水面も含めて100%水中ワイドモードを使用している。その理由の一つとして、水中らしい抜けの良いブルーにチューニングされた発色は、このモードでしか得られないからだ。
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| コントロールパネル左上に水中モードのアイコンがある。左が水中ワイドモード設定時、右が水中マクロ。 水中ワイド、マクロの切り替えは、Fnボタンに割り当ててあればFnボタンを押すだけで切り替わる。Fnボタンを長押しすると、水中モードからP、S、A、Mのモードへ戻る。E-5になってからは水中ワイド、水中マクロ、マニュアル(マクロ時のFP発光撮影F4.0, 1/2000)と3つの撮影モードを使い分けている。 | |||
ダイヤル機能の設定
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| E-3では水中モード時にダイヤル機能の設定ができなかったため、露出補正時に露出補正ボタンを押しながらダイヤルを回さなければならず、使用上大きな問題があった。Nexus E-3 の露出補正ボタンが押しにくい上に、押しながらダイヤルを回すこと自体、水中では難しかった。E-5ではメインダイヤル、サブダイヤル両方に露出補正、フラッシュ補正共どちらにでも割り振れるのでとても使いやすくなった。 | |||
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メインダイヤル、サブダイヤルの操作のみで、水中での背景となるブルーの発色、主要な被写体へのフラッシュの照射量をコントロールできるようになった。E-620、E-PL1ではフラッシュ補正の調整はコ
ントロールパネル上で設定しなければならなかったが、E-5はファインダーを覗いたまま目を外さずにこの2つをコントロールすることが可能になった。 表示は露出補正-2.3EV、フラッシュ補正-1.0EV。 |
AFターゲットの設定
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AFターゲットの設定もワンタッチで可能になった。光学ファインダー使用時、十字キーを操作し、AFターゲットの位置をワンプッシュで設定が可能だ。これは便利!マクロ撮影時には大活躍した。 被写体にギリギリまで近づいている状態でもこれなら、光学ファインダーを覗いたままAFターゲットを自由に変更することができる。 |
水中ホワイトバランス
今までの水中動画撮影では、カメラのレンズの前に赤色のフィルターを付けて水中での青かぶりを補正していたが、水深や光の変化により、青かぶりの度合いと色目が大きく変わるので、赤色の濃度や色の種類を変えた何枚ものフィルターが必要だった。さらにそのフィルターを付けた状態でワンタッチホワイトバランスを取り直さなければならず、水中での動画撮影をきれいに撮るとなると大変な労力が必要だった。
今回搭載されたOLYMPUSの水中ホワイトバランスは、動画撮影時はもちろん静止画でのフラッシュON/OFFにかかわらず、様々な水中シーンを自動的に判断してホワイトバランスを制御する機能だ。水中モード選択時にはデフォルトでこのホワイトバランスが設定され、さまざまなシチュエーションを考えずに、撮影に没頭することができる。従来の水中撮影のようにプリセット晴天が良い場合は変更、選択も可能。
水中ホワイトバランスの実力をいろいろな条件で検証
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今回のレポートでは、水中モード自体の比較ではなく(水中モードは水中での露出をコントロール) 、
新たにE-5に追加された、水中ホワイトバランス(以下、WB)の実力をチェックしていただきたい。 ※以下の作例はいずれも同じ水中用撮影モードでWBのみを比較 |
フラッシュ未使用での水中ホワイトバランスと晴天ホワイトバランスの撮影比較
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| フラッシュOFF 水中ホワイトバランス | フラッシュOFF プリセット晴天ホワイトバランス | |
| 水面から下りてくる太陽光を利用しているので水中WBの効く状況には限りがある。基本的に順光環境が必要。逆光時や水深が深く太陽光が届かない状況では効果が望めない場合がある。 左の画像が水中WBで撮影したJPEG画像、右の画像は左画像のRAWデータを晴天WBで現像した画像。 |
レンズ:ED 8mm F3.5 Fisheye 撮影モード : 水中ワイド シャッター速度:1/160 絞り値:F7.1 WB:水中WB、晴天WB 露出補正:-0.7EV ISO感度:200 |
フラッシュを使用したワイド撮影でのホワイトバランス比較( 1 )
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| フラッシュON 水中ホワイトバランス | フラッシュON プリセット晴天ホワイトバランス | |
| あおり気味のアングルなのでフラッシュの照射は必要だが、浮遊物が多くフラッシュを強めに発光させるとマリンスノーが発生してしまいそうなシーン。弱めにフラッシュを照射させて逆光対策を行う。フラッシュを発光させないと手前の魚の群れがシルエット的に暗くなってしまう。 OLYMPUSの水中WBは足りない赤を補うだけでなく同時に抜けの良い青になるように調整される。 左の画像が水中WBで撮影したJPEG画像、右の画像は左画像のRAWデータを晴天WBで現像した画像。 |
レンズ:ED 8mm F3.5 Fisheye 撮影モード : 水中ワイド シャッター速度:1/250 絞り値:F10 WB:水中WB、晴天WB 露出補正:0.0EV フラッシュ:UFL-2×2 フラッシュ補正:-0.3EV ISO感度:200 |
フラッシュを使用したワイド撮影でのホワイトバランス比較( 2 )
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| フラッシュON 水中ホワイトバランス | フラッシュON プリセット晴天ホワイトバランス | |
| 水深が深く自然光の要素は乏しいが、フラッシュ光が十分に届くシーンでも水中WBの効果が確認できる。フラッシュが当たったキンギョハナダイやサンゴは発色の良い赤色に表現され、背景のブルーは濁ったモルディブとは思えないほど抜けの良いブルーになる。主要な被写体へはフラッシュ光を当ててカラーバランスを整え、背景は露出を落としブルーの美しさを演出するという、OLYMPUS水中モードの基本概念においてもその効果が発揮される。赤成分を一定量増幅させる他社の水中WBとは異なり、様々な水中シーンを自動的に判断してWBを制御しているのが特徴だ。 左の画像が水中WBで撮影したJPEG画像、右の画像は左画像のRAWデータを晴天WBで現像した画像。 |
レンズ:ED 8mm F3.5 Fisheye 撮影モード : 水中ワイド シャッター速度:1/250 絞り値:F6.3 WB:水中WB、晴天WB 露出補正:-1.7EV フラッシュ:UFL-2×2 フラッシュ補正:-0.7EV ISO感度:100 |
フラッシュを使用したマクロ撮影でのホワイトバランス比較
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| フラッシュON 水中ホワイトバランス | フラッシュON プリセット晴天ホワイトバランス | |
| マクロ撮影時でも効果を確認できた。 水中WBでは青かぶりが解消され温かみが感じられる仕上がりになった。今まで青かぶりと言うよりか緑かぶりの状態だった写真に目が慣れているせいか、プリセット晴天WBのほうが自然に感じる方もいるはず。いずれにしてもRAWデータで撮影しておけば撮影後に選択可能だ。 左の画像が水中WBで撮影したJPEG画像、右の画像は左画像のRAWデータを晴天WBで現像した画像。 |
レンズ:ED 50mm F2.0 Macro + Teleconverter EC-20 撮影モード : 水中マクロ シャッター速度:1/200 絞り値:F8 WB:水中WB、晴天WB 露出補正:-0.7EV フラッシュ:UFL-2×2 フラッシュ補正:0.0EV ISO感度:200 |
使用レンズ
| 対角線魚眼レンズZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye 極端に深い被写界深度・パースペクティブの誇張・強烈なデフォルメ効果を活かした、日常性を越えた特殊な映像表現が楽しめます。 |
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| 中望遠マクロレンズZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro ズイコーデジタル随一の明るさを有する、高性能なF2.0大口径中望遠マクロレンズです。 |
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| テレコンバーターEC-20 交換レンズの焦点距離を2倍に延長するテレコンバーターです。すべてのズイコーデジタルレンズに装着できます。 |
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