タフになったカメラと大きく様変わりしたプロテクター
| カラフルでスタイリッシュなボディに3m防水*1、1.5m耐落下衝撃*2、-10度耐低温*3機能を搭載したμTOUGH-6000が新登場した。
ライナップ上ではμ850SWの後継機種に当たるわけだが、今回のリニューアルはちょっとしたマイナーチェンジではない。専用の防水プロテクター「PT-047」においても以前の機種と大きく変り、水中できれいに撮る為の本格的な撮影システムが構築された。今まで一歩先を行く水中撮影では、サードパーティー製のアクセサリーが必要とされていたが、今回のシステムが完成されたことにより、オリンパスの水中撮影システムは新しいステージに到達したのではないだろうか。
注目のインプレッションはベストシーズンのパラオと通年で透明度と被写体の安定性が魅力の沖縄/慶良間で行った。 *1 JIS/IEC 保護等級8級(IPX8)相当。 *2 当社試験条件によります。 *3 撮影可能枚数が少なくなります。 |
![]() カメラ単体でもきれいな水中シーンが切り撮れる。 明るいモニターになって前モデルより撮りやすい。 |
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広角28mmとCCDシフト式手ブレ補正が搭載されたμTOUGH-6000μTOUGH-6000と前モデルμ850SWの違いは、レンズユニットが広角28mmからの3.6倍ズームと広角にシフトされ、画角が狭くなる水中環境やアウトドアでの風景撮影にうってつけになり、バッテリーもLI-42BからLI-50Bへ容量アップが図られた。撮像素子も800万画素から1000万画素にアップされ、より高精細な画像が手に入る。モニターも2.7型/32万画素で前モデル比2倍の明るさを誇る見やすいモニターへと変更された。 特記したいポイントはCCDシフト式の手ブレ補正が装備され、激しく動きながら撮影しがちなアウトドアでのシーンでも安心して撮影が楽しめるようになったことだ。我々ダイバーにとって至福の時間である夕暮れ時のリゾート撮影においては、三脚の呪縛から解き放たれる。 |
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上位モデルのμTOUGH-8000がハードなイメージの外装に対し、このμTOUGH-6000はお洒落で手軽なイメージがある。プロテクターを使った水中使用では、μTOUGH-8000と比べても大きなスペック上の優劣はあまり無く、撮像素子が1200万画素か1000万画素かの違いだけにμTOUGH-6000に人気が出そうだ。
オールオリンパスの撮影システム
広角28mmからの3.5倍ズーム水中の発色だけでなく、陸上の絵造りがしっかりして解像感も高く好感触である。一般的にレンズが繰り出さない「折り曲げ光学式」の画質は通常の直進式に比べて良くないと評する方がいる中で、このμTOUGHシリーズはそれには当てはまらず、防水性や頑丈さだけが目立つこのカメラにおいて本来一番評価をしなければならない部分でもある。
撮影機種:μTOUGH-6000
撮影モード:プログラムオート 露出時間:1/320秒 レンズF値:F5.0 ホワイトバランス:5300K ISO感度:50 撮影地:パラオ/クルーズコントロール |
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新設計ブラックボディの防水プロテクター
新設計ブラックボディ昨年発売されたE-520用の防水プロテクターPT-E05が黒色樹脂を使用し大きな評価を得たのを機に、コンパクトカメラの防水プロテクターも、ブラックボディになった。内蔵フラッシュ光を露出を得る為に使用しない一眼レフでのブラックボディの製作は、内蔵フラッシュ光取出し光路の確保がさほど難くなかったが、コンパクト用となると内蔵フラッシュ光を通過させる広い面積を有する部分を透明の別パーツ、例えばガラスや透明のプラスチックを使わなければならず、製作において難易度が高い。しかし使用者であるユーザーにおいてのメリットは高く、プロテクターが遮光性の優れたブラックボディだと内蔵フラッシュ光は白い拡散板を通じての光路でのみ照射される。
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| そのような理由から、プロテクター全体が光る従来の透明なプロテクターと異なり、マリンスノーの発生が抑えられる。更に、光ケーブルを取り付けるためのアダプターが標準装備され、そのパーツが完全に内蔵フラッシュ光を遮断する。つまり外部フラッシュ「UFL-1」を使用して撮影した場合、被写体に対して内蔵フラッシュ光は一切照射されず、外部フラッシュ光のみで露光されるので、一眼レフシステム並みのマリンスノー対策が期待できる。 |
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撮影機種:μTOUGH-6000 プロテクター:PT-047 |
撮影機種:μ1030SW プロテクター:PT-043 |
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左がμTOUGH-6000&PT-047、右はμ1030SW&PT-043をそれぞれ使用し砂が巻き上がった環境で撮影した。 μ1030SWではプロテクターの白い擬似発光面を中心に防水プロテクター全体から内蔵フラッシュ光が照射されるので、画面全体にマリンスノーが発生した。それに対し、μTOUGH-6000ではブラックボディーの為に白い擬似発光面からのみ照射されるのでマリンスノーの発生は抑えられ、画面全体が白っぽくならないクリアーな画像が得られる。 但しデメリットもあり、プロテクター全体が光っていた前モデルに対し一部分の光路しかないブラックボディは、内蔵フラッシュの光量自体が低下する。 そのための対策は内蔵フラッシュ光が弱く感じた場合、ISO感度を100もしくは200に手動設定するとイメージした光量が得られるので問題は無い。 一眼レフシステム並みのクオリティを得られるために専用外部フラッシュ「UFL-1」との組み合わせをかなり意識したシステム なのでそれも視野に入れたい。 |
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マルチコート光学ガラスPT-047、PT-047のレンズ面にマルチコートされた光学ガラスが採用された。広角28mmのスペックを持つμTOUGH-6000ではプロテクターレンズ内での乱反射を防ぐと共に、コントラストの高いクッキリとした画質を得ることにつながる。
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UFL-1との接続
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| 光ケーブルアダプターが標準装備されたことで、専用外部フラッシュUFL-1を安定作動させて使うことが可能になった。従来のUFL-1の底面センサーと集光板だけで使用した場合、底面センサーがフラッシュ信号を上手くキャッチさせるために、定められた位置に固定するようにシューアームも可動範囲が狭いPTSA-02の使用が大前提であったが、PT-047では光ケーブルを使い確実な信号を送れるのでフラッシュの位置は自由になり、自由度が高く被写体に対して距離を保ちやすくなった。TTLの作動が更に安定するPTSA-03の使用が可能になるのでぜひこちらを使っていただきたい。PT-047の場合において光ケーブルを使いUFL-1を併用する場合でも、クローズアップレンズを使った極接近撮影をする場合は、ショートアームはPTSA-03をチョイスし被写体とUFL-1発光面の距離を20〜30cmあける必要がある。PTSA-02をチョイスした場合、被写体とUFL-1との距離はほとんど0となり、オーバーやアンダーになってしまうので、ぜひ光ケーブル(PTCB-E02)を使用してもらいたい。 |
撮影作例
カメラ単体撮影
ワイド撮影
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真っ赤な壷になるイソギンチャクとカクレクマノミをワイド側最大広角28mmでギリギリまで寄って撮った。マリンスノーが出にくいので砂地での撮影も楽になる。 | |
![]() 撮影機材:μTOUGH-6000 プロテクター:PT-047 撮影モード:水中ワイド1 露出時間:1/125秒 絞り値:F3.5 ホワイトバランス:5300K 露出補正:-1.0 ISO感度:50 撮影地:慶良間/唐馬 |
ワイドコンバージョンレンズでワイド撮影
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爆流の中、群れの前に出てぎりぎりまで粘って引き付けギンガメアジの群れに入った。μTOUGH-8000に比べて明るくジェントルな仕上がりになる。 |
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アクセサリー レンズ:PTWC-01 ステップアップリング:PSUR-03 ショートアーム:PTSA-03 外部フラッシュ:UFL-1 光ケーブル:PTCB-E02 |
マクロ撮影
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| 撮影機種:μTOUGH-6000 プロテクター:PT-047 撮影モード:水中マクロ 露出時間:1/200秒 絞り値:F5.1 ホワイトバランス:5300K 露出補正:±0.0 ISO感度:AUTO(ISO125) ファインズーム:OFF 撮影地:慶良間/唐馬 |
撮影機種:μTOUGH-6000 プロテクター:PT-047 撮影モード:水中マクロ 露出時間:1/200秒 絞り値:F5.1 ホワイトバランス:5300K 露出補正:±0.0 ISO感度:AUTO(ISO160) ファインズーム:ON 撮影地:慶良間/唐馬 |
| 右、左の作例共にアクセサリーは防水プロテクターのみ。 μTOUGH-6000は最近のコンパクトカメラの中では珍しくズーム望遠側最大時の最近撮影距離が短く30cmまで被写体に寄れる。ハゼのような被写体もジックリ寄れば一眼レフマクロレンズで撮ったような迫力のある作品が狙える。カメラ機能の中の「ファインズーム」を使えば画質低下無しに(ファイルサイズ5MBになるが)、大きく撮影することが可能。 |
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クローズアップレンズでマクロ撮影
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撮影機種:μTOUGH-6000
プロテクター:PT-047 撮影モード:水中マクロ 露出時間:1/200秒 絞り値:F5.1 ホワイトバランス:5300K 露出補正:±0.0 ISO感度:AUTO(ISO100) 撮影地:慶良間/唐馬 クローズアップレンズを使えば、極小な被写体を迫力ある大きさに写し出す事が可能だ。外部フラッシュを使う場合、フラッシュの発光面と被写体との距離が20〜30cm以上あくようにPTSA-03を用いる。
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アクセサリー レンズ:PTMC-01 ステップアップリング:PSUR-03 ショートアーム:PTSA-03 外部フラッシュ:UFL-1 光ケーブル:PTCB-E02 |
ミニマムなマクロ撮影システムなら外部フラッシュを使わないでミニマムなシステムでもクローズアップレンズ
を併用した撮影が可能。この場合、小型のクローズアップレンズ「PCU-02」の使用が望ましい。67mm径の大型のレンズを使うと最接近時にレンズ自体で内蔵フラッシュ光を妨げてしまう場合があり画面左側が暗くなる事がある。この場合、ISO感度を上げたり、露出補正をプラスに振ることにより軽減を図ることができる。
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システム構成例
| 防水プロテクタPT-047 (レンズ取り付け部径 52mm) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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