新開発のi.ZUIKO DIGITALレンズを搭載した高級コンパクト XZ-1

XZ-1をあえて一言で表現すると、「小型軽量で好評のPENの良さを最大に生かしつつレンズ交換機能を省き、さらに小型軽量にしたようなカメラ」となる。
レンズはデジタル一眼レフカメラのレンズ「ZUIKO DIGITAL」のクオリティを受け継ぎ、コンパクトカメラ用に新しく開発された、F1.8 -F2.5という明るい「i.ZUIKO DIGITALレンズ」を搭載している。
マクロ撮影におけるスペックは、ズームテレ側での最短撮影距離が陸上値で30cmとなり、ハゼなどの小型の被写体の撮影に有利だ。ズームの倍率が上がると最短撮影距離が伸びて水中では意外と撮影しにくいが、XZ-1は光学4倍ズームと最近5倍、7倍が当たり前という状況の中、見かけのスペックを欲張らずに画質本位でレンズ設計された点が嬉しい。
画像処理エンジンは同社デジタル一眼レフのフラッグシップE-5や新しいOLYMPUS PEN Lite E-PL2に搭載される「TruePic Ⅴ」を搭載。明るく、高性能なレンズの性能を最大限に引き出し、コンパクトデジタルカメラながらデジタル一眼に迫る表現力が特徴だ。 大型の3.0型61万ドット有機ELディスプレイの採用やデジタル一眼用に開発されたアートフィルターの搭載が目新しい。
フラッグシップ機E-5譲りの「水中ホワイトバランス」が搭載された

「水中ホワイトバランス」によって難しい操作や複雑なアクセサリー無しで色彩豊かな水中写真の撮影が可能となった。このため、いままで高画質な水中写真を撮りたいが大型で複雑なシステムのデジタル一眼はちょっと無理と尻込みしていた方に是非ともお勧めしたい撮影ギヤだ。
最近では当たり前になっているハイビジョンムービーも搭載されている。水中でも専用ボタンを押すだけの簡単な操作で、水中ホワイトバランス(以下、水中WB)が効いたカラーバランスの整った水中映像を撮影できる。
フラッシュOFFにおけるホワイトバランス比較(撮影モードはどちらも水中ワイド)
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| 太陽光が豊富に差し込む水深ならばフラッシュ無しの撮影で最適なカラーバランスが得られる。基本的には順光環境が必要で、逆光時や水深が深く太陽光が届かない状況では効果が望めない場合がある。 | |||||
フラッシュON時におけるホワイトバランス比較(撮影モードはどちらも水中ワイド)
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| 水中WBはフラッシュ撮影時でも周りの環境やフラッシュの発光状態に合わせて最適なホワイトバランスにコントロールするが、太陽光がある程度届く水深ならフラッシュ光が届かない範囲にも効果が得られ自然な発色になる。やや遠めに位置する魚の体色の青かぶりの状態を比較すると違いが良くわかるが、フラッシュON/OFFにかかわらず水中WBの効果は大きい。 また、内蔵フラッシュの光については従来より必要とされる量が軽減される。そのため内蔵フラッシュだけの少ない光量での撮影においても、従来機より鮮やかな色表現を得られるようになった。 |
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| なお、「水中モード」選択時にはデフォルトで「水中ホワイトバランス」が設定される。従来の水中撮影のようにプリセット晴天が良い場合は変更・選択も可能。フラッシュ光と重なって赤みが強く出る場合はホワイトバランス補正機能も利用できる。もっともRAWで撮影していれば、撮影後にホワイトバランスを選択できるので心配は不要だ。ちなみに左の画像が水中WBで撮影したJPEG画像、右の画像は左画像のRAWデータを晴天WBで現像した画像。 | |||||
純正防水プロテクター PT-050
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| XZ-1を収納する防水プロテクターは「PT-050」。販売価格もコンパクトシリーズにマッチングした購入しやすい価格(希望小売価格税込\31,500)で用意されている。 PT-050は水中でXZ-1のほぼすべての機能を操作することが可能だ。前面レンズリングはワイドコンバージョンレンズやクローズアップレンズなどのアクセサリーを装着しやすい67mm径を採用している。XZ-1のレンズは広角側28mmとノーマル状態でも画角が広いが、純正ワイドコンバージョンレンズをダイレクトに装着できるので歪みのない超広角撮影も楽しめる。マッチングも良くゴーストは少なく感じた。 |
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| 大型の内蔵フラッシュ光拡散板を採用した効果と新機能「水中ホワイトバランス」の相乗効果で、内蔵フラッシュオンリーのコンパクトシステムでの撮影でも、従来の大型水中フラッシュ併用したような色彩が得られる点は正直少し驚いた。水中撮影も大きな変革期を迎えたと感じた。 | |||||
XZ-1+PT-050での水中撮影準備
防水プロテクターにカメラをセットする
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シーンモードから「水中モード」にセットする
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シーンメニューから「水中モード」を選択
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XZ-1+PT-050の実力を様々なシーンで検証
半水面での撮影
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| コンパクトデジタルカメラのプロテクターでは大型の部類に入るPT-050は前面レンズリングが67mm径に設計された。各種コンバージョンレンズの装着に有利だからだが、半水面撮影においても前面ガラスの径が大きいほど撮影がしやすい。半水面で画角を稼ぐためにワイドコンバージョンレンズを装着すると水面の線が2本になり不自然なので使用しない。 | 露出はプラス補正にセットする。水深が浅くかなり明るい環境であれば+0.7〜1.0に補正をかける。XZ-1は水中での露出の加減がアンダー気味なので水中では露出補正0.0EV、半水面ならプラス0.7〜1.0が目安となる。ピントは合わせたいところにあらかじめ合わせAFロック(十字キー下ボタン)をかけておくと良い。 | |||||
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水中ワイド撮影(ワイドコンバージョンレンズ無し)
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| ハウスリーフ内でヨスジフエダイの群れに出会う。オリンパスのフラッグシップ機E-5譲りのブルー発色が美しい。内蔵フラッシュだけでここまで赤系の再現ができるのは驚きだ。 | リーフエッジでキンギョハナダイとサンゴの群生を狙った。流れがあるシーンなのでキンギョハナダイにも十分寄れた。内蔵フラッシュの発光量が少ないので浮遊物に当たって乱反射するマリンスノーの発生が少ない。 | |||||
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水中ワイド撮影(ワイドコンバージョンレンズ使用)
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| ワイドコンバージョンレンズをつけた状態で、フラッシュOFFの撮影を試みた。35mm換算で16mm相当の超広角システムになる。ワイドコンバージョンレンズが重いので水中バランスが良いとは言えないが、画面の隅までシャープだ。純正ワイコンとの相性はすこぶる良い。それにしても水中WBの効きが良く、ノンフラッシュでここまで撮れる。 | 順光環境での撮影。この作例と同じシーンで外部フラッシュを併用した画像もあったが浮遊物にフラッシュ光が当たりマリンスノーが発生していた。浅く明るい環境ではノンフラッシュ撮影が抜群に良い。露出補正をプラスに振って明るめに撮影するのがコツだ。 | |||||
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水中マクロ撮影(クローズアップレンズ無し)
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| 非常に明るいレンズを搭載しているXZ-1だが、そのおかげでマクロ撮影では一寸苦労する場面もある。水中マクロモードではF4〜のプログラム線図を採用しているがそれでも被写界深度は浅い。レリーズタイムラグは従来のコンパクトデジタルカメラの比ではなく、デジタル一眼のそれに近いので一瞬を狙う気になる。マクロ撮影においても水中WBの効きが良く発色は鮮やかだ。 | 白色ボディーのニチリンダテハゼも透明感のある仕上がりになった。被写界深度との戦いになるが、この大きさで動きが少ないこの被写体なら何とか狙ってピントを置きに行ける。外部フラッシュ無しのシステムなのでかなりコンパクト。狭い空間にも片手で侵入させられる。 | |||||
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水中マクロ撮影(クローズアップレンズ使用)
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| 揺れるイソギンチャクに潜むカクレエビの撮影は1ダイブをフルに使った。ピント合わせにはかなり苦労したが、慣れてくるとピントの面が見えてくるから不思議だ。マクロ撮影においても自然光を生かした撮影のおかげで、いかにもフラッシュを効かせた感が少ない自然な仕上がりになる。 | クローズアップレンズを使い最短撮影距離付近で撮影すると画面右下にフラッシュ光のムラが出てくる。純正のPTMC-01ならギリギリカバーできるが、高倍率なPCU-01や2枚重ねの場合、確実に右下にフラッシュ光のムラが出る。影になりその部分に内蔵フラッシュ光が当たらなくなるためだ。この場合は外部フラッシュを使えば解決される。 | |||||
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| XZ-1とPT-050の魅力を動画で紹介「アンサー野本の水中天国」 新宿西口に店を構える水中撮影機材プロショップ『アンサー』の店主が、XZ-1とPT-050の使い方や感想を動画で紹介します。水中撮影で必要になるアクセサリーも詳しく説明。こちらのコンテンツもぜひご覧ください。 アンサー野本の水中天国へ |
システム構成例
| OLYMPUS XZ-1専用防水プロテクター PT-050、アクセサリー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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