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高砂淳二デジタル水中フォトギャラリー
| <モルディブ編> |
”絵に描いたような南の島”で構成される、インド洋の南国モルディブ。'98年のエルニーニョにより、浅瀬のサンゴはことごとく白化し死滅してしまったけれども、10メートル以深の海底は以前と変わらず魚影も濃く、サンゴのまわりを魚群が泳ぎ回っていた。島が小さいので朝日から夕日までずうっと眺められ、太陽の移動により風景がいろいろな表情を見せてくれる様子を撮影することができた。乾季もそろそろおわりの5月、北マーレのバンドスアイランドリゾートと、アリ環礁のアンガガアイランドリゾートの2箇所を、雑誌の取材を兼ねて10日間歩きまわった。 フィルムカメラとデジタルカメラの両方を持っての撮影となり忙しさを極めたけれども、それだけに撮影終了後の夕日を見ながらのビールのうまさは格別だった。温暖化によるモルディブ沈没だけは何とか食い止めたいと思う。 |
| <西伊豆 安良里編> |
関東に住むダイバーには、行きやすく人気も高いのが伊豆半島。
伊豆半島は西伊豆、東伊豆、そして下田方面の突端側の海と、それぞれ表情が違っていて面白いが、西伊豆には繊細でカラフルなソフトコーラルが多く、写真派ダイバーには特に人気が高いようだ。 僕も大瀬崎には、昔から好きで通っていたものだ。西伊豆沖には駿河湾があって、ドーンと果てしなく深みまで落ち込んでいるからか、珍しい生物が見られることも多い。今回初めて、西伊豆の安良里でじっくり潜ってみたのだけれども、ソフトコーラルの華やかさ、豊富さ、魚影の濃さ、そしてハードコーラルの群生まで見られて、あらためて伊豆の素晴らしさを堪能することができた。 |
| <渡嘉敷島編> |
梅雨の時期の沖縄に行ってきた。今回はケラマ諸島の渡嘉敷島。座間味島や阿嘉島よりもダイバーの間で知名度は低いのだけれども、それだけに静かで海の中も手付かずな感じがした。 5年前のサンゴの白化現象の時にもケラマ諸島は軽い被害で済んだとのことで、浅瀬の海は生き生きとしたサンゴに被わていた。渡嘉敷の海は、春らしく新しい生命たちに満ちあふれ、いつにも増して輝いてた。梅雨の時期にもかかわらず青い空が広がってくれたので、気持ちよく撮影を楽しむことが出来た。 |
| <石垣島編> |
世界でも屈指の美しいサンゴを有する沖縄の海。その沖縄の中でも、繊細なサンゴから回遊魚やマンタなどの大物まで、さまざまなダイビングポイントが揃っている石垣島の海に、2月の半ばに行ってきた。さすがの沖縄でも2月の海はまだちょっと冷たくやや荒れてもいたけれども、ポイント数の多い石垣は、ボートでの移動時間も短く、その上島陰のポイントに行けば海も穏やかで、快適に水中撮影を楽しむことができた。 特に、シーズン中はいつも込み合う“マンタスクランブル”や、コブシメの産卵行動なども、冬場だけにじっくりと時間をかけて観察することができた。今回は川平地区に滞在しての、中2日の短い旅にもかかわらず、ブレニーダイビングサービスの松村さんの名ガイドぶりのおかげで、フォトジェニックな被写体たちに多く出会うことができた。ダイビングの後のアツアツの沖縄そばも美味かった。 |
| <小笠原編> |
東洋のガラパゴスといわれる小笠原。これはただ単に珍しい生き物が生息しているからというだけではなく、小笠原はガラパゴスと同じように、これまで一度も大陸と繋がっていた歴史がないためにずうっと独自の生態系が保たれてきた特別な島(海洋島)だ、というニュアンスも含まれる。 小笠原に行ってみると、日本、しかも東京都であるにもかかわらず、島の景観や植物の雰囲気、海の色など、まるで日本ではないかのような驚きを覚えるのは、単に船で25時間かけて来るほど遠いということだけではなく、やはり海洋島だからこそ醸し出せる雰囲気というものなのだろう。 それにしても小笠原では、クジラやイルカなどの大型哺乳類から小さく珍しい生物まで、うまくすれば一日のダイビングで全部見られてしまうのだ。ワイドレンズの付いた水中カメラとマクロレンズのと、常に両方持ってダイビングしていないと、大変な損をしてしまいそうな気分にさせられるほど、小笠原の海は本当に素晴らしい。東洋のガラパゴスなんかではなく、「日本の小笠原」なのだ。 |
| <フィジー編> |
フィジーの海はとにかくカラフルだ。たくさんあるフィジーの島々の間を海流が流れ、その潮が常にたくさんの栄養分を運んでくれる。海底にじっとへばり付いたまま過ごすソフトコーラルたちは、動かずして養分をたっぷり捕食できるそんなフィジーの海に、どんどん繁殖し海底をカラフルにしていったのだろう。 陸の生き物(フィジアンたち)はまた陽気で楽しい、とても人懐っこい性格をもつ。カラフルなだけでなくサメやカメ、時にはイルカ、ゴンドウクジラなどの大物にも出会えるゴージャスな海と、人懐っこい人々のいるフィジー。大げさでなくここは本当の南太平洋の楽園だと思った。 |
| <座間味編> |
沖縄の中でも座間味島周辺には、繊細なサンゴが素晴らしく発達していて、その密林のようなサンゴ林に実に様々な生物が棲み着いている。サンゴは比較的浅いところに発達するので、サンゴの群生するところにどっかと腰を据えて、生物の動きや習性などをよく観察しつつ時間をかけてじっくりと作画できた。ソフトコーラル、ハードコーラルなども、カラフルでしかもフォルムが多様なので、そんな逃げない相手をいろんなアングルで狙ったりライティングに変化を付けて撮ってみたりするだけでもかなり楽しめた。座間味の海は、多様な生物たちが織りなす繊細な小宇宙のようなところなので、サンゴを破壊したり岩の上などの付着生物を潰してしまったりしないよう、特に細心の注意を払って撮影した。 それにしても、久しぶりに国内の海をじっくりと潜ってみて、沖縄の海は本当に世界の宝物だ、とあらためて思った。 |
| <セブ編> |
ひとびとがエネルギッシュに生活するフィリピン。雑多で混沌としたなかでも明るく楽しそうに生きているフィリピンの人たちと同じように、海の中の生物たちも、所狭しと繁茂するサンゴの海で元気に自己主張しあって生きている。1月に訪れたセブ島とその周辺は、天気はよかったけれども海の透明度はいまひとつだった。ところがその透明度の悪さが逆に海の水に溶け込んだ生命の濃厚さを感じさせ、あるいは回遊魚やサメなどが急に目の前に現れることで出会いの驚きを激しいものにしてくれた。 フィリピンというと、あまり垢抜けた印象はないかもしれないけれども、どっこいたくましく生きる人や生物のパワーのあふれた、底力のある国だということをあらためて感じさせられた。 |
| <ジープ編> |
ミクロネシアのトラック諸島。ここのトラックラグーンは世界でも有数の大きさを誇る巨大なもので、その内側には無数の小さな島や、サンゴの根があって、たくさんの生き物が暮らしている。小さな島々は絵に描いた南の島そのもので、ヤシの木が20本ぐらいしか生えていないジープ島もそんな可愛い島のひとつ。
オーナーは日本人の吉田さん。ここに小屋を建てて少数のダイバーを泊め、ダイビングと、何もないけれど素朴で豊かな島の時間を満喫させてくれる。島の周りは美しいサンゴに囲まれ、タンクなんかなくても十分楽しめる海が広がっている。日本とはまったく違う時間の流れを感じられる、異次元の島だ。 |
| <バリ編> |
インドネシアの中でも、バリーヒンズーによる独特の宗教色を持つバリ島。一般的に東南アジアの海は底生生物や小魚が多く豊かな海域だけれども、特にバリの海は、海底の岩にもベッタリとホヤの仲間やソフトコーラル、得体の知れない生き物などが張りついて生きており、撮影する時、体を安定させるために掴む岩が見つからず、うれしい悲鳴をあげてしまうほど、ねっとりと生命の濃い海だった。 この撮影は2001年の年末のことで、ジャックマイヨール氏永眠の知らせが日本から入り急遽帰国することになったため、撮影日程を2日残したままの忘れられない旅となった。それでも、有名な沈船ポイント、ムンジャガンと、珍しい魚が観察できることで人気の、シークレットベイの2箇所で4日間潜りまくることができた。両方ともマクロ派にはたまらない海だと思う。 |
| <コモド編> |
インドネシアにはダイビングポイントがたくさん散らばっていて、1年を通して世界中からダイバーがやってきている。そんな中でコモド諸島は、コモドドラゴンでは有名だけれども、まだダイビングポイントとしてはあまり知られておらず、いまだに穴場的な存在となっている。 この海域には小さな島がたくさん点在していて、その間をぬうようにして強い海流が流れている。そんな中を数日かけてクルーズしながらダイビングを楽しむというスタイルだ。強い流れのおかげなのか、海底はサンゴやらホヤやらカイメンやらにびっしりと埋め尽くされており、流れが強いからといって手で岩を掴んで体を固定したくても何も付着していない岩が見当たらず、嬉しい悲鳴を上げることが多かった。しかもその海底の付着物はとにかくカラフルで、まるでおもちゃ箱をひっくり返したように賑やかだった。 有名なコモドドラゴンを見るよりも、海の中を覗いて写真を撮っている時のほうがはるかに面白かった。 |
| <パラオ編> |
世界中のダイバーのあこがれのダイブサイト、パラオ。すぐれたポイントが目白押しのパラオのなかでもブルーコーナーは群を抜いていて、魚の多さ、群れの大きさ、地形のダイナミックさなどどれを取っても素晴らしい、世界で5本の指に入るポイントだ。残念ながら今回の撮影は7月から8月にかけてであったため、シーズン的に風が強い日が多くブルーコーナーには2度しか行くことができなかったのだけれども、それでも数多くの他のおもしろいポイントで充分水中撮影を楽しむことができた。特にマリンレークは、パラオ独特の石灰岩の島々に囲まれた半閉鎖海域になっているため、生物層、海底風景ともかなりユニークで、その上ベタ凪で浅いことなどから太陽光がふんだんに差し込む、不思議な水中スタジオになってくれた。 パラオには戦争当時のなごりで、いまだに日本語を話せるお年寄りがいたり日本食レストランが多かったりと、日本人ダイバーも心休まる滞在もできてとても嬉しい。 |
| <ハワイ編> |
リゾートの代表的な存在であるハワイ。買い物客でごった返すワイキキを一歩出ると、たとえでオアフであっても静かで波のきれいなビーチや、神々しい山並みを見ることができる。海の中もけっしてあなどれたものではなく、ウミガメやエイ、イルカなどが当たり前に登場するほどダイナミックだ。 ハワイは毎年何度か行くのだけれども、今回は中2日で目いっぱい潜るという短い撮影旅行を、10月中旬に決行した。1日目はオアフ島西側のワイアナエ一帯の海、2日目は東側のハワイカイ周辺の海域を、大きいうねりに海底で揺さぶられながら、必死に岩につかまりつつ撮影した。どちらのポイントにもウミガメがたくさんいて、こちらのことなど全然無視したまま、ゆうゆうと泳いでいるのが印象的だった。 |
| <バハ・カリフォルニア(メキシコ)編> |
バハ・カリフォルニアは、ダイバーの間では大物に出会う可能性がもっとも高い海域として有名だ。大物というのは、世界最大の魚・ジンベイザメをはじめ、ハンマーヘッドシャーク、クジラ、イルカ、アシカなどで、ダイバーとしては一度は出会ってみたいものばかり。 透明度がズバ抜けている南の島とは違い、水はやや濁っていることが多く気持ちのいいダイビングとはちょっと違うけれども、少し濁った濃厚な海の中で、何が出てくるか分からないエキサイティングな雰囲気がたまらない魅力となっている。 ちなみに、僕はこの海で一番好きな被写体は、ひょうきんで遊び好きな、カリフォルニアアシカ。ちょっと気を抜くと、いろんないたずらをされてしまうほど、彼らは遊びが好きだ。 ※地図上で「Baja California」をクリックしてください。写真一覧が表示されます。 |
| <パプアニューギニア アロタウ編> |
パプアニューギニアというと、なんとなく遠い国のイメージがあるかもしれないけれども、インドネシアと陸続きで隣り合っているし、日本から見てオーストラリアの手前にあるしと、ほとんど東南アジアなのだ。海の中も東南アジアの海とよく似ていて、海底はサンゴやホヤ、カイメンなどで多い尽くされている。特にここアロタウのサンゴは、ナショナルジオグラフィック誌のカメラマンに“世界で一番素晴らしいサンゴだ”と言わしめたという、折り紙つきの元気なサンゴ群なのだ。
ダイナミックな海中ももちろん嫌いではないが、浅くて光がサンサンと輝く明るい海をのんびりと撮影するのはやはり楽しい。潜水病の心配をせず、じっくりと被写体と向き合って表情を狙うにももってこいの海だ。 |
| <パプアニューギニア キンベ編> |
パプアニューギニア・ニューブリテン島の中心部に位置する町キンベ。町は小さく、少し外れると素朴な昔ながらの集落がポツリポツリと点在するようなところ。昔の日本の農村もこんな感じだったんだろうなあと、なんとも懐かしさを覚えるような、いい意味の昔がそのまま残っている町だ。
キンベ湾には、適度な強さの海流が常に出入りしているようで、その海底は見事なまでにサンゴにびっしりと被いつくされている。そしてサンゴの合間にはイソバナ、ヤギなどのソフトコーラルが生い茂り、大小さまざまな魚やそのほかの生物の棲みかとなっている。彩りも豊かで、カメラ派ダイバーにはたまらないエリアだ。
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| <タイ・アンダマン海編> |
プーケット沖に浮かぶシミラン諸島とその北に続くリチェリューロックまでの海域には、豊かなサンゴ礁と巨石が入り組む変化に富んだ海底が続き、魚たちの格好の棲み家となっている。海の生き物の栄養源となるプランクトンが、適度な海流に乗って島々の周りを巡り、サンゴの海で育つ稚魚の大群から、小魚、中型魚、そしてジンベイザメなどの巨大な魚までが泳ぎ回る多様な海を作り上げている。 今回のタイでの撮影は、“OLYMPUS PEN Lite”とその防水プロテクター PT-EP01という、新しいカメラのセットを中心にして臨んだ。コンパクトなので片手でどんどん気持ちが動いたものを撮っていくことができ、とても楽しめた。マンタなどの大物から、フリソデエビなどのマクロものまで当たり前のように揃っている海で、クルーズ船で潜りまくった日々は本当に夢のようだった。
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