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Vol.03 デジタルカメラのオーロラ撮影

2009年12月02日 11:00 テーマ [ オーロラ ]

今回からは、オーロラ撮影の具体例を紹介しながら、話を進めていく。

オーロラは常にその形を変え続けているので、シャッター速度が遅いとオーロラがぶれてしまう。オーロラ撮影には明るいレンズがベストとされている理由だ。
確かに明るいレンズのメリットは大きいが、個人的な意見としてはデジタル時代には決定的なデメリットにはならないと考えている。


デジカメなら誰だってオーロラ撮影は可能だ。僕はまずISO200、15秒で一枚目を撮影することが多い。
E-3ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5

デジタルカメラの最大のメリットは、ISOを自由にコントロールできること。このメリットを最大限に利用すれば、誰だって簡単にオーロラ撮影ができる。

一般的に高感度に弱いと言われるフォーザーズだって、その特性と上手に付き合っていけば良いのだ。


僕の撮影プロセスはこうだ。
撮影モードはマニュアル、シャッタースピード15秒、F値は開放に設定する。リモートケーブルがあればより良いが、必須ではない。ISOはまず200に設定し様子伺いをする。
ノイズリダクションは処理に時間が掛かるのでOFF。
仕上がりやシャープネス、コントラスト、彩度、階調は個人の好みで良いと思うが、RAWで撮影すれば、オリンパスのソフト(OLYMPUS Studio 2/OLYMPUS Master 2)で後から自由に変更できる。後でできることは後回しにして、とにかく撮影に集中する。

撮影後、画像を再生してチェックする。必要ならば5倍に拡大すると良い。
オーロラが弱くハッキリ写っていなければ、ISOを一段、更に一段と変えながら撮影していく。


設定はISO320、F4.0、15秒で撮影。オーロラにメリハリを付けたければ、彩度をあげると記憶に近い色になる。
E-3ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5

ISO400、F2.8、15秒で撮影。オーロラの強さが刻々と変化する中で、やや弱い周期の撮影だった。こんな時はISOを一段上げるようにしている。
E-3ZUIKO DIGITAL 12-60mm F2.8-4.0 SWD

E-3の場合、状況に応じてISOを250-320-400と変え、ISO400辺りをひとつのラインにしている。ISO400を越えると、撮影条件によってはノイズが目立つようになるが、僕はISO800までは躊躇なく使っている。限られたチャンスをものにするには、ノイズにこだわるよりも、まずカメラに収めることが最優先だ。


ISO800、F3.2、15秒で撮影。ISO800になると星も映し込めるので、良いアクセントになっている。
E-3ZUIKO DIGITAL 12-60mm F2.8-4.0 SWD

但し、高感度での長時間撮影はノイズが極端に目立つようになるので注意したい。
数日間の撮影日程ならば、初日にピクセルマッピングを行うことを薦める。

※ピクセルマッピングとは──
撮影素子の画素に欠損が生じた際の補完など、CCDと画像処理機能のチェックと調整を同時に行う機能。カメラのメニューから設定できる(未対応機種もあり)。


ISO1000、F2.8、15秒で撮影。ピクセルマッピングを事前に行っていれば、もう少しノイズは押さえられただろう。 E-3ZUIKO DIGITAL 12-60mm F2.8-4.0 SWD

ISO3200、F2.8、15秒で撮影。ISO3200ではノイズがかなり目立つ反面、優しい輝きが表現できている。
E-3ZUIKO DIGITAL 12-60mm F2.8-4.0 SWD

愛機E-3は、オリンパスの現行ラインナップでは一番古いモデルになってしまった。
後に登場した、E-30、E-620、E-P1/E-P2は高感度特性が向上しているので、限界はもっと高くなっている。この冬、是非E-P1でオーロラ撮影をしてみたい。

今回はオーロラの強さとISOの関係を見て頂くために、シャッタースピード15秒の写真をピックアップした。オーロラが強ければ、10秒、8秒とシャッタースピードを速くすれば良い。

現像所でポジを受け取り開封するまでの緊張感、ライトボックスで対面した時の興奮・・・
もう過去のものだ。

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