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写真家 斎藤巧一郎の料理をキレイに撮る18のレシピ

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10、冷たくキレイに撮ろう!

2008年07月25日 11:00 テーマ [ ]

今回は冷たさを表現してみましょう。
写真で温度を伝えることは、とても難しいものです。

冷たい飲み物を撮影するときは、すぐに写真を撮らずに少し待つことが大切です。
冷たい水や氷をコップに入れてしばらく待つと、コップのまわりに滴が付いてきます。

「少し待って撮影」
「滴が付くまで待って撮影」

滴が付くことにより、一層冷たそうな感じを演出することができます。

ビールもグラスに注いでから、少し待って撮影しましょう。
そして撮る直前に、少しビールを注いで泡を足しふんわり感を出すと、よりおいしそうに見えます。

「注いだ直後」
「少し待って撮影」

素麺も、つゆ鉢に滴が付いて、冷たそうですね。


「素麺のつゆ鉢」

コップやビンに、霧吹きで水をかけても冷たい感じが出ます。
その際に注意することは、コップに水が入っているところだけ、霧を吹きかけることです。
コップに水が触れていない部分に滴が付いていたら、不自然に見えてしまうからです。


さらに、カメラのWB(ホワイトバランス)を変えて撮影してみましょう。
ホワイトバランスの話は、ブログの一回目にしていますので、参考にして下さい。
ホワイトバランスを「電球」や「蛍光灯2」に設定します。

「WB オート」
「WB 電球」
 
「WB オート」
「WB 蛍光灯2」

ホワイトバランスを「電球」に設定すると、かなり青みがかった写真になります。
「蛍光灯2」に設定すると、少しだけ青みがかった写真になります。
「電球」に設定し、青すぎると思った時には、「蛍光灯2」で撮るとちょうど良い青さになります。
青みがかった写真は、涼しげで冷たさが増して見えますね。

このように、冷たさを写真に表現するには、ちょっとした演出を加えます。
見ている人がそそられるような撮り方、これがシズル感などと言われたりする雰囲気を伝える撮り方です。

どうぞ、お試し下さい。



■今週の「食」レポート

愛知県豊浜の鯛祭りに行きました。
大漁を願い、15メートルもある鯛が海を街を練り歩きます。
鯛が可愛いんですよ。
ということで、鯛のお刺身をいただいてまいりました。

080725l.jpg




9、ちょっとした演出でキレイに撮ろう

2008年07月18日 11:00 テーマ [ ]

今週は先週の小物を使った演出の続きのお話です。

料理を食べる途中のシーンは、見る人の食欲をそそります。
レストランのスパゲティのディスプレーは、スパゲティをフォークでぐるぐるっと持ち上げて口に入れる瞬間を演出しています。

カレーも、同じ演出で撮ってみました。

「演出なし」
「演出あり」

いかがでしょうか?
食べる途中の演出は、見る人に、自分の口元にスプーンが運ばれるような気持ちにさせてくれます。

次に、コロッケを演出して撮ってみました。

「演出なし」
「演出あり」

コロッケにソースをかけている写真は「さあ 食べるぞー」という気持ちをうながし、見る人に「食べたい!」という気持ちのスイッチを入れてくれます。
ほかにも、ひとくちの大きさにお箸で切ってみせたり、写真の魅力アップにつながるいろんな演出が考えられるので、ぜひお試しください。



■今週の「食」レポート

山梨県一宮に桃狩りに行ってまいりました。
完熟の桃はやわらかく出荷できないので、ここでしか食べられません。もうほっぺた落ちます。
8月上旬までとれるそうですよ。


080718h.jpg



8、小物の演出でキレイに

2008年07月11日 11:00 テーマ [ ]

料理のそばには、箸やスプーン等の隠れた脇役がいます。
箸やスプーンがあることで、食べる直前の気持ちになれるもの。

先週のポイントである「構図の切り取り方」を上手く使って写真の中に取り込んでみましょう。
お皿から、箸やスプーンを隙間を作らず置いて、ぎりぎりまで寄った構図にしましょう。
お皿や箸が少し画面から切れてもいいです。

メッキのスプーン等を撮影する場合は、周りの様子や、撮影する自分の姿が、スプーンの中に写ってしまいます。

「ツヤありのスプーン」
「ツヤなしのスプーン」

避けることはできないので、できれば写り込みにくい、ツヤのないメッキのものに変えるか、ダリングスプレーというツヤをある程度鈍くするものがありますので、それでツヤを減らしてみて下さい。
スプーンの他にも、鍋やボウル等もこれでツヤを鈍くすることができます。もちろん、簡単に拭き取れます。

「スプレー前(自分が写ってます)」
「スプレー後」


料理そのものだけでなく、箸、スプーンなどの小物にも気を使って撮影すれば、より臨場感のあるおいしそうな写真を撮影できます。



■今週の「食」レポート

箸やスプーンのような、いい脇役をつとめるのは、和食ならお醤油。
地方によっていろいろなものが。出かけると必ず買ってしまいます。
また、だしの入った醤油も多いですが、自分で昆布やするめなどを入れて、だし醤油をつくるセットも売っていますよ。

「未開封がこんなにありました。」
「自分で作れるだし醤油セット」

080711k.jpg



7、構図でキレイに撮ろう!(カメラの高さと切り取りかた)

2008年07月04日 11:00 テーマ [ ]

料理によって、撮るカメラの高さ(角度)を変えると、料理の特徴を出せるものです。
立体的な料理は、少し低めから。 
平面的な料理は、上の方から。

最初の料理は、立体的な料理。
上から撮ると、平面的で柄のようにみえます。
そこで、低いところから料理の全体を写さず、最小限必要な分だけ残して、画面を切り取り撮影します。
そのほうが立体感を表現できます。

「上から」
「低い位置から」


次の料理は、平らな盛り付け。
今度は上から撮って、パレットに描かれた柄のようにみせるのが良さそう。
低い位置から撮ると、そのキレイさが伝わらないですね。
最小限に切り取っていますが、料理がお皿に盛られているということを、皿の端を少し写すことで、表現しています。


「上から」


「低い位置から」


お寿司もキレイに撮影できます。
上から撮ると、キレイな色が広がります。
少し低い位置から撮ると、立体的に写せます。
その際、最小限にまとめて、隙間をなくします。料理が少し切れて全部が写っていなくても構いません。
あとは見る側が、ちゃんと想像してくれます。


「上から」


「低い位置から、最小限に切り取る」


ポイントは、カメラの高さをうまく使い分けること、ギリギリまで切り取って隙間をつくらないことです。
隙間の多いお弁当は、寂しくていけませんね。
そして、低い位置から撮ると料理の影が出やすいので、先週の顔検出パーフェクトショット機能を使って明るくしてみましょう。



■今週の「食」レポート

070804h.jpg

今週は、築地市場を見学。100キロの本マグロ。
お値段は、自動車が買えるほどでした。
ということで、お昼はマグロ丼を頂いて来ました。

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