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農業1年生 涼子のドタバタ日記

 

2007年06月

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ハウスの上からこんにちは!

2007年06月29日 11:00 テーマ [ 夏野菜の話 ]

「一緒にハウスの上にあがって、一つずつバネ渡してくれやー」
ハウスの上のビニールが破れたらしく、雨が降る前にササッと仕事を片づけたい様子の父。
空一面ドンヨリと暗く、雲行きが怪しい・・・。
「ええー?!あんな高い所ぜったいムリ!!」4ー5メートルはありそうな、その高さにビビる私。
「何言ってん!こんな事もできねーようじゃ今後何にもできねーわっ!」
父の言葉に負けず嫌いの血が騒ぐ。
「ぎゃー!お願いだから手を離さないでね!!」
私の服をつかんで上まで引っ張り上げてくれました。

連なるハウス


今日はハウスの上からのレポートです。
ハウスに上がるのは初体験!
上がれたはいいけど、今度は動けない・・・。
鉄骨の上をガニ股で歩くのがコツらしいけど、なにせ初!だから、ビニール越しに見える地上に足がすくんで動くことができないんです。

10分後・・・

人間って慣れる生き物って言うけど本当ですね。(笑)
10分も経てばもうヘッチャラ。ターンだってできちゃいました。

破れたビニールを剥ぎとり、新しいビニールを“スプリング”と呼ばれるバネで鉄骨に留めていく作業でしたが、あともう少しで終わり、というところで、とうとう雨が降り出しました。
「やばーい!!お父さん早く!」
雨が降るとビニールが滑るから上にいる人間はとっても危険なんです。
慌てて作業をしていると、今度はカメラがポケットからスルスルと・・。
「きゃーμ(ミュー)が!!」
幸運な事に落ちた所がふかふかの土の上だったのでμ(ミュー)は無事でしたが、オリンパスさん、ごめんなさい。
衝撃にも、土の汚れにもビクともしないμ(ミュー)に感心した、今日のドタバタ日記でした。

怪しい雲行きだなー



いらっしゃいませ!!“農家持ちより市場 採彩”です!!

2007年06月27日 11:00 テーマ [ 直販店「採彩」の話 ]

6月18日のブログでも少し紹介しましたが、我が家の農園のすぐ隣りには農産物直売所が常設してあります。その名も、「農家持ちより市場 採彩(さいさい)」

店内様子1



店内様子2


毎朝元気のいい農家の皆さんが、採れたての野菜を運んできてくれます。ちょっと形の悪いのもあるけど、どれも近くの畑で取れたてだからホントに新鮮!安くて味も濃厚だからお客さんも大喜びなんですよ!
生産者の顔ぶれも、私よりも若い人たちから、大ベテランのばあちゃんたちまで様々。

出荷中のばあ様たち


ほら、この写真も(ばあちゃんたちの写真)「あんたキャベツいくらにする?」なんて声が今にも聞こえてきそう。採彩で毎日繰り広げられる井戸端会議はばあちゃんたちにとって、とても大切な時間みたいです。

窪田店長と橋爪さん


そして、この写真!二人ともいい笑顔でしょー。採彩の名物店長が写真右の窪田さん。歳の割に訛ってて、妙に年配の方と波長の合う不思議な方です・・・が、おばあちゃんに大人気!ここに来るおばあちゃんたちが張り合いにしちゃって、もうモテモテです(笑)
となりはスタッフの橋爪さん。いつも店長と二人で店を切り盛りしてくれます。とっても明るく元気な方で、店長とは親子に間違えられる名コンビ。
写真はド素人の私ですけど、こんないい笑顔を撮れるようになったのもμ770SWのおかげ☆初心者でも簡単にキレイに撮影ができます。ベストショットの瞬間を逃さない、頭のいい(μ770SW)私の相棒です!

新潟の旬が一目で分かる「農家持ちより市場 採彩」の情報も随時アップしますので、ご期待くださーい。



坂井家の目覚ましコケコッコー!

2007年06月25日 11:00 テーマ [ ニワトリの話 ]

早朝3:55。
日の出前、辺りが少し明るくなってきた頃、坂井家の目覚ましが村中に鳴り響く・・・
「コケコッコー♪♪♪」


ニワトリ30羽


そうです!我が家の朝の合図は目覚まし時計ではなく目覚ましニワトリ!
30年前から坂井家には20ー50羽のニワトリが常在しています。
なぜニワトリがいるのかというと、ズバリ卵をとって売るためです。(そのまんま?笑)
どこで売っているかは・・・次回のブログで書きますね☆
12畳程度の掘っ立て小屋に、ふかふかのモミガラ(玄米を覆っているもの)をたっぷり敷き詰めて、卵を産む部屋も全て手作りしています。

もともとウケ狙いで始めたニワトリ飼育ですが、卵の売れ行きが良く、お客さんの反応もまずまずだったので、調子に乗って年々数を増やしていきました。
しかし最近、ニワトリを飼うにあたって問題が生じました。
バイオ燃料の影響でニワトリの飼料(トウモロコシ)が高騰し、これからさらに値上げするだろうと言われています。
さて、どうしよう。
家族で意見を出し合い、あれこれ考えた結果、我が家には小松菜という素晴らしい餌があるじゃないか!!という答えにいきついたのです!
といっても、小松菜だけ食べさせても栄養が偏ってしまうので、今までの飼料に、かき殻飼料+米ぬか+クンタン(モミガラを燃やしたもの)を混ぜたものを主食とし、小松菜を副菜としてあげています。
するとどうでしょう、飼料だけをあげていた頃に比べ、卵の殻が堅くなり、卵黄もより黄色くプリプリに、もちろん経費も抑えられました。
まさに1石3鳥(ニワトリ)です!!

小松菜ごはん


写真にもあるように、1つの卵から2つの黄身が出てくる“二黄卵”も、たまーに産まれたりします。卵を2つ割った写真と比べると、二黄卵の方は黄身がくっついているのが分かりますか?ちょっと得した気分☆

2つの卵



たまに二黄卵


けど、そんな働き者のニワトリも人間同様寿命があるのですよね。
若鶏として坂井家に来てから1年程経つと徐々に卵の産みが悪くなります。
そうすると「そろそろ肉になるか」と、宣告され、最後まで働き抜いてくれるのです。
通常、スーパー等で売られている鶏肉は肉が柔らかいと定評の若鶏が一般的ですが、
坂井家のババ鶏は、少し堅めですが、風味や旨味が抜群で、一度食べたらやみつきになります。
今のニワトリさんたちもそろそろお肉に変身しちゃうかもー!!

小松菜そだちの平飼い卵



産みが悪いと、そろそろ肉になっちゃうかも??



草刈りデビュー!!

2007年06月22日 11:00 テーマ [ 米の話 ]

昨日降った雨のおかげで、今日は空気が澄んでいてとってもキレイ。
遠くの山々もハッキリ見え、清々しい気分です。

雨上がりのキレイな空


さて、本日は田んぼ仕事です。

5月のGWに田植えをした稲は、もう15cm位まで育ちました。
このぐらいになると、田んぼ1枚1枚稲の色が違っているのが分かり、となりの(よその)田んぼの生育状態が気になり出します。
稲が青々している方が良い稲だよね?と父に聞いたら、青田を褒めるのはアホだ。と言われました。マラソンで言えば今は15km地点で、前半飛ばした分、後半確実にばててくる。とのこと。現時点で青々と元気いっぱいだと、いざ収穫期には、お米としての味と収量は期待できないみたいです。ほー。ひとつ勉強になりました!

草刈りデビュー


この時期、主な田んぼ仕事は水管理と草刈り。
毎日毎日水を調節し、ひたすら、ひたすら草を刈り続ける。
一見地味に見えるこの仕事が、とても重要のようです。
そして今日は私の草刈りデビューの日。
草刈り機の使い方を父に教わりながら、草刈りなんて単純作業だし、眠くなったらどーしよ。なんて考えていました。
ところが どっこい!?
なんて、ハードボイルドな仕事!!
眠くなるどころか、少し気を抜くだけで命を落としかねないデンジャラスな仕事でした。
エンジンの振動で手はビリビリ、小石や草は、私めがけてビュンビュン飛んでくる有様。
顔中草だらけで作業を続けていると、刈ったすぐそばから虫が逃げ出している事に気付きました。
草刈りとは、害虫の住み家になる雑草をきれいに刈り払う仕事なんですね。
そのまま放っておくと、害虫が稲を食べ、モミに茶色い斑点が付くそうです。
虫には悪いけど、きれいさっぱり三分刈りにさせてもらいました。

しかし、よく見ると色んな虫たちがいるいるー。
虫ならいいのですが、私が苦手なのはヘビ!!この時期、草むらから突然ニョロッと・・・なんてことはしょっちゅうあるみたいで、この辺りのヘビは特に咬んだりしないみたいですけど、お願いだから出てこないでね、と願うばかりです。
そこで、強力な助っ人が登場!!
我が家の愛犬ラン。
ヘビが出たら吠えて追っ払ってね!

ところが・・・田んぼに入ってどろんこ遊び、田んぼは穴だらけ、せっかく育った稲は食べるわ、用水路におちて水浸しになるわで、作戦大失敗。
我が家の愛犬改め、我が家の愚犬ランでした。


稲を食らうラン


話が逸れましたが・・・
草刈りは雑草の生長が落ち着く8月のお盆過ぎまで続きます。
草を刈ったからといって、米が特別美味くなるわけでも、利益に直結するわけでもありません。除草剤を使えば、草を刈る何倍もの時間が節約できます。
では、なぜあえて草を刈るのかと、私が父に聞きますと・・
“縄文の昔から続けられてきた米作りは、その3000年以上、自然や大地の恩恵を受けて毎年実っている。その対価として環境を整えてあげる事が、また来年も大地にとって一番良い状態で米作りが出来るように、というお返しの意味なんだ”と・・

なるほど。
35年も米作りしていなければ出でこない言葉だな、と思いながら、明日も草刈りに励む私です。



毎日が小松菜祭り!!

2007年06月20日 11:00 テーマ [ 小松菜の話 ]

坂井ファームは1.25ヘクタール(東京ドーム約1/4の大きさ)24棟の鉄骨ハウスに小松菜を中心にコシヒカリ等を栽培している農業生産法人です。
そんな我が家の仕事に欠かせない存在なのが、総勢10名のパートのおばさんたち。
この場ではおばさんと言っていますが、現場に行くと、お姉さんと呼ばないと本気で怒られます!
主な仕事は、鉄骨ハウスから小松菜を収穫する仕事と、その収穫してきた小松菜を製品として出荷できるように調整する仕事です。
特に、収穫作業は、あっという間に小松菜を取り上げてしまうことから、別名「青虫軍団」と呼ばれていて、青虫が葉っぱを食べるように、むしゃむしゃと収穫していきます。若輩者の私は摘んでも摘んでも追いつかず、いつも置いてけぼり。「お嬢(私)!そんなにぼやぼやしてると、そのうち男にも置いてかれるわよっ!」と、笑いながら、身に覚えのない事まで注意してくれる、人情深いパートのお姉様たちです。
1ハウスで大体スーパーで見る小松菜の4500袋前後ありますが、2時間でハウスがカラになっていきます。青虫軍団、恐るべし。

小松菜収穫作業(青虫軍団)



本物の青虫に食べられた小松菜




小松菜は種まきから収穫まで生長が早く、特にこの時期は約25日間で製品になります(冬季は40日位かかります)。
ひとつのハウスで、年間9回も小松菜が収穫できちゃうんですよ!

毎日100ケース以上のコンテナを運び、パレットに積み上げていくのですが、1コンテナ約10kgあるので、両手で20kg・・とにかく重いっ!!
息をきらす私を見て「無理しないの!」と、パートのお姉様たちは気遣ってくれます。
しかし、「ここで自分に負けたら立派な経営者になれない!」そんな気がして、底力を出してしまう私。
おかげで(?)小松菜の仕事を始めてから、マッチョ涼子です。

出来上がった小松菜のパッケージ


収穫した小松菜の下葉や根を取り除き、長さと重さ揃えてパッケージしていく作調整作業を経て、できあがった製品は主に新潟県内の契約スーパーに並べられます。
近々、小松菜のパッケージを父ちゃんのイラストから私のイラストにリニューアルさせる予定です。その際、デザイナーさんにマッチョなイラストを書かないようにお願いしなきゃ。
とにもかくにも、毎日が次から次へと小松菜祭りで目がぐるぐる廻りますが、パートのお姉様たちと笑いながら仕事ができて、とっても幸せな今日この頃です。



はじめまして!

2007年06月18日 11:00 テーマ [ 小松菜の話 ]

はじめまして!
新潟が生んだ無添加娘、坂井涼子です。
プロフィールにもありますが、私は農業を志し、この春就農したばかりの、ホヤホヤ農業者です。
若い女の子が、なんで農業なの!?
と、言われることが多いです。
しかし、私は胸を張って言います。
「体を使って、お腹がすいて、疲れて眠くなる。人間の機能をフルに使ったこんな素晴らしい職業は他にない!」
とっても人間くさい職業だと思うのです。

けど、そんな私も初めからそんな風に考えていたわけじゃありません。
私は本家の一人娘だったので、幼い頃から親戚や近所のお節介おばさまたちに「跡継ぎ」とか「婿取り」と散々言われて育ちました。
毎日が窮屈で、いつも逃げ出すことばかり考えていました。
そんな時チャンスがあり、飛び出したものの、それまでの環境とは天と地ほどの差を目の当たりにし、自分が今までどんなに恵まれた環境にいたのかを初めて知りました。
と同時に、日本の食生活がそれほど豊ではない事や、農業をしたくてもできない人たちがたくさんいるという事実を知りました。
あれほど避けていた仕事ですが、自然と「農業したい!」と、思うようになりました。
父が家業を会社にしたのは、私が農業を志すようになるずっとずっと前ですが、女の子の私が継いでも継がなくてもいいように会社にしたと聞いています(本人は直接言いませんが)。
そんな環境をつくってくれた父に、そして、家を飛び出した時も、家に帰りたいと言った時も、いつでも受け入れてくれた両親に感謝の気持ちをこめてこれから働いていきたいと思っています。


紹介が遅くなりましたが、私の家では主に小松菜の周年栽培と米の栽培をしています。
また、5年前から「農家持ちより市場 採彩」という直売所も開設し、生産者と消費者の交流の場に一役かっています(つもりです)。
小松菜の収穫はこれからピークを迎え、米は9月の収穫期までグングン生長します。採彩も夏野菜の出荷にともない、ますますにぎわいをみせることでしょう。
私も作物の生長に負けないように全力投球で成長するぞー!!という意気込みで「農業1年生 涼子のドタバタ日記」をお届けしまーす!!

今日のパチリは、収穫した小松菜を水に浸け、積み上げている写真です。
小松菜について、次回のブログでもっと詳しくアップします。

このブログを見てくださっている皆様、カメラも、農業も、ピカピカの1年生ですが、是非温かい目でおつきあいくださいませ!!


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