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農業1年生 涼子のドタバタ日記


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秋祭りーしめ縄篇ー

2007年09月03日 11:00 テーマ [ いろんな話 ]

新米コシヒカリ収穫前に行われる地域集落の秋祭りについて、娘の涼子に村の伝統はまだまだ語れないようなので、今回も父・孝一の代理ブログです。


夏もそろそろ終わろうとする頃、農集落60数戸の村に秋祭りの宵宮(よいみや)の日がやってきた。遙か昔から米の豊作を祈願して行われる村祭り、辛い農作業もこの日を楽しみにして頑張ってやってこれた!村にとって、とてもとても大切なハレの日なのです。
朝8時、男衆がワラを片手に村の鎮守宮へ集まりだした。毎年この日に鳥居に架かる“しめ縄”を張り替えるのだ。農業をしていない家からもこの日に合わせて休みを取るのか、平日なのに若手が多い。
お宮の拝殿への“細しめ縄”張り、鳥居の“大しめ縄”の掛け替えは長老古参の仕事だ。若手は参道の祭りの登り旗上げ、そして昼から青年部(若手の組合)は子供達のために祭店(金魚すくいや、かき氷等の屋台)の準備に取りかかる。
私たちの集落には失われてしまった昔ながらの祭りと、若手が中心になっての新しい祭りとが同居しています。

今日は、昔ながらのお宮での“しめ縄”作りを紹介します。
八百万(やおよろず)の神々への豊作祈願のために1年に1度“しめ縄”を新しくします。“細しめ縄”に、幣束(へいそく)を挟めて、神殿や、旗竿下の灯籠、供物に張り巡らせます。左縫いの“細しめ縄”を縫うのは少し技術と経験がいり大変です。撚(よ)りをかけながら縫うのですがすぐに手の平がすり減って痛くなるのです。昔の人は一日中縫っていたのに情けないね。この作業は私と宮係の人の担当でした。
あとの人間は“大しめ縄”作り。持ち寄ったワラをすぐりあげ、まずは3本の芯を作る。

”わらすぐり”とは、良いワラとくずワラを選別し、良いワラだけを使います。


真ん中を太めに作り、端に向かって細く作っていくのだが、こんなに巨大サイズの規格はなく、みんな昔からの感だけでワラで束ねていきます。その18尺以上の芯を一緒に回しながら細縄を隙間無くねじり上げていく。隙間があるとワラがはみ出したり、崩れたりするからしっかり時間をかけて仕上げていくのです。

大しめ縄を作るための3本の芯作り


あとは3本をねじり込んでいくだけ。組み上げると5m弱の“大しめ縄”はまるで大蛇のよう。田の守り神そのものですね。

3本を合わせ結っていく。


ようやく鳥居に掲げると、直来(なおらい)神社に上がって御神酒を茶碗でいただきます。つまみは供物になる前のするめ。今年の米の出来不出来等の話で盛り上がり、自宅での秋祭りの準備に帰っていきます。

鳥居に取り付け中


まるで八代亜紀の歌の世界のようですが、旗竿立て仕事の話は少し違います。
その話は次回のブログで・・・。

おまけ。
今回写真を撮っていて初めて気づいたのですが、鳥居の前に鎮座している狛犬の側面に「施主 坂井 明治三四年十一月」と彫ってありました。自分の推定では我が家の四代前の当主でしょう。

この狛犬の土台に4代目坂井の名が!


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