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水中カメラマン 瀬戸口 靖の「海日和 旅日和」

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2007年05月

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おしゃれさんは鼻息が荒い?

2007年05月31日 11:00 テーマ [ 水中マクロ ]

どうですか、この自己主張の強い先鋭的なメイク。
きっとアーティストの皆さんも、ビックリでしょうね。なんと言っても目元のアイラインが強烈じゃあ、ありませんか。
青は、どこまでも広がる海のブルー。
赤は、燃え上がる情熱のレッド。
黄は、サンゴ礁の恵みのイエロー。
……。ヒーローものの、何とかファイブじゃないんだから、ちょとやり過ぎかも?
でも、こんなにおしゃれに一生懸命になっても、この魚、和名を「メガネゴンベ」って言うんです(クスッ!)。
きっと幼魚の頃はパッとしない“お地味さん”だったのが、成魚になった途端にその反動でハデ派手になってしまったのでしょうね。いやいや、実は幼魚の時からこんな顔なんです。ビックリ!
でも、力み過ぎはいけませんよ。
ほら、鼻息が荒すぎて?鼻の穴から何やらフサフサとしたモノが顔をのぞかせているじゃあ、ありませんか!
サンゴの上にチョコンと乗って、辺りの視線をキョロキョロと見回しているので、阿嘉島の海に潜ればすぐに見つかります。
ぜひ見つけて、この“鼻毛美人”のおしゃれさんを、写真に撮ってあげてくださいね。

あーぁ、これじゃ、おしゃれも台無しですね


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



自然光で撮るサンゴの写真

2007年05月30日 11:00 テーマ [ 水中マクロ ]

水中でサンゴの写真を撮るとき、みなさんはどんなふうに撮っていますか?
サンゴを主題にした広い風景写真なら、フラッシュは使わずに、ぜひ自然光で撮りたいところです。
フラッシュの光りは人工の光りなので、風景写真にフラッシュ光を使うと、どこか人の手が入った感じの写真になってしまうからです。やはり風景写真の王道は太陽の光、すなわち自然光で撮ることだと思います。
でも、状況によっては、風景写真でもフラッシュの光りを使ったほうが効果的な場合もあります。水中写真で言うなら、海の中でカラフルな色を表現したいときです。

ご存じの通り、水は太陽の光の暖色系の色を吸収しやすい特徴を持っています。
だから深く潜るにつれて(太陽の光が海水の層をより多く通過するにつれて)、海の中はだんだんと青一色の世界になってしまいます。
赤い魚も、水深20メートルの海の中では、自然光のままで見たら、黒や茶色のくすんだ色に見えてしまいます。水中ライトやフラッシュの光りを当ててはじめて、魚本来の色が見えてくるのです。
もしもサンゴの上を色のきれいな魚が泳ぎ、その魚もカラフルに写したいときには、フラッシュの光りを使います。
また、逆光で影になったサンゴを明るく表現したいときなどにも、弱くですがフラッシュの光りを使うことがあります。

さて、ではマクロの写真はどうでしょうか?
マクロ写真の場合は被写体にグッと近づいて、海の中の一部を切り取るような撮り方になるので、その部分の色や形などをハッキリと写し出すためにも、フラッシュの光りを使うことが多くなります。
深く潜るにつれて青一色の世界になってしまう海の中では、なおさらのことです。
実際に海で出会うダイバーの撮り方を見ていても、マクロ写真の場合は、ほとんどのケースでフラッシュ光を使っているようです。
でも、風景写真と同じで、やわらかい雰囲気や、より自然なイメージの写真に仕上げたいときは、マクロ写真でも自然光での撮影はとても有効な手段です。

写真のサンゴのアップは、フラッシュ光で撮ったらギラギラとした写真になるところを、μ(ミュー)770SWのフラッシュ機能を、あえて「発光禁止」に設定して、自然光で撮っています。おかげで、全体的にブルーのフィルターをかけたような(海の中は天然のブルーフィルターがかかっていると思えばいい)、イメージ的な写真に仕上がりました。

ただ一つ注意することは、自然光のマクロ写真はとても手ブレを起こしやすいので、海中であっても身体をしっかりと固定することが大切です。
できれば一つの被写体につき、何枚かずつ撮っておいたほうが、失敗も少なくて安心です。

先端が青いサンゴを選んで、全体的にブルーの色調でまとめているのが、この写真のミソです


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/発行禁止、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



ウミウシの工夫とダイバーの工夫

2007年05月29日 11:00 テーマ [ 水中マクロ, 生態写真 ]

かた焼きそばの皿の縁に練り着けた洋辛子じゃあるまいし、いったい何でしょうかコレは?
正解は、ウミウシの卵です。
沖縄でも、ウミウシの数が多くなる春先には、よくこんな卵を海底で見かけます。
また、神奈川県の逗子や葉山の磯でも、ちょうど夏前の今頃は、種類は違うようですが、似たような丸い渦巻き模様のウミウシの卵を見かけます。
ここでギモンなんですけど、やっぱりウミウシは渦巻きの真ん中から産み始めるのでしょうね。卵はよく見るけど、生んでいる最中のウミウシは見た記憶がないので、やはり知りたいところです。だって、渦巻きの外側から産み始めると、最後に真ん中に来たときに、外に出られませんよね。当たり前か(笑)。
たぶんウミウシにとって条件のいい限られたスペースの岩肌に効率よく卵を産み付けるために、こんな渦巻き型を採用しているのだと思います。やはり自然の生き物は、頭がいいですね。
ところで、カメラの内蔵フラッシュ1灯だけでも、その特徴さえ押さえておけば、結構いろいろな写真が撮れるものです。μ(ミュー)770SWの場合は、レンズの右側から光りを照射しているので、必然的に被写体の向かって左側には影が出やすいし、状況によっては光りが回らないこともあります。
写真ではそんなカメラの性質を利用して、斜光のライティングでウミウシの卵が浮き出るような効果を狙っています。内蔵フラッシュ派のダイバーなら、フラッシュの位置まで意識しながら工夫して構図を決めると、さらにいい写真が撮れると思いますよ。

これは黄色の渦巻き型ですが、赤いバラの花びら型もあって、ウミウシの卵もなかなか奥が深いです


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、クローズアップレンズ、防水プロテクター使用



ノーファインダーでハダカハオコゼを撮る

2007年05月28日 11:00 テーマ [ 水中写真 ]

そもそもμ(ミュー)770SWにはファインダーが付いていないので「ノーファインダー」というのもおかしな話しですが、つまりこれは「液晶モニターを見ないで撮った」ということで、あえて言葉にするなら“ノーモニター”とでもいうのでしょうか。
撮り方は簡単です。被写体のハダカハオコゼの顔の前にμ(ミュー)770SWをニョキッと突き出して、「この辺りかなぁ」と思ったところで、勘でシャッターを押すだけです。
大切なのは、撮ったらその場ですぐに再生して、液晶モニターで画像をチェックすること。
1回目は、魚がフレームアウトするなど、大抵が上手くゆきません。
でも、ここでヘコタレずに、撮っては液晶モニターで画像を確認してから、微調整して、また撮る。
この作業を、納得のゆく写真が撮れるまで、何度も繰り返します。
そのうちに段々と構図がまとまってきて、結構おもしろい写真が撮れたりするので、こんなアバウトな撮影方法でも案外バカにできないものです。だって、いつも海底でジッとしている、わずか体長10センチほどのハダカハオコゼを、下から煽って撮れるなんて。
大きな一眼レフカメラではまず不可能な状況です。
コンパクトカメラでも、液晶モニターを見ながら撮ろうとすれば、岩や海底が邪魔になって、せいぜい正面顔がいいところです。
でもこうして“ノーモニター”なら、ハダカハオコゼのバックに水面まで写し込むことができて、一風変わった写真が撮れるのです。
これもコンパクトデジタルカメラならではのユニークな撮り方ですね。

「あーらヨッと!」、どうですか、この突っ張り。ハダカハオコゼは“平行棒”も得意なようです(笑)


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター使用



マクロ写真のアイドル

2007年05月25日 11:00 テーマ [ 水中マクロ ]

水中写真の世界にも流行廃りがあるようで、その昔は広い水中風景写真が主でした。
20年ほど前から、じわりとマクロ写真の人気が高まり、空前のマクロ写真ブームが訪れた後、今はやや落ち着いた状況にあるようです。
水中写真コンテストの応募作品を見ても、最近はマクロの写真がよく目につきます。
ダイビング雑誌のコンテストの入賞作品も、ワイドとマクロがだいたい半分半分。
今や水中写真において、マクロ写真は見逃せない重要なテーマなのです。
海で潜っていても、ワイド写真よりも天気や海況の影響を受けにくいマクロ写真を好んで撮るダイバーが多く見受けられます。
だからカメラを選ぶ時は、μ(ミュー)770SWのマクロやスーパーマクロLED機能のように、マクロ機能が充実しているかどうかが1つの判断基準になります。もちろん防水性や耐久性、防水プロテクターの使い勝手、クローズアップレンズやアクセサリーのラインナップなども、水中写真を撮るためには見逃せないチェック項目となります。
さて、そのマクロの写真ですが、おもしろいことに被写体にも時代の流行があるのです。
ボクが水中写真を始めた頃は、クダゴンベやトウシマコケギンポが“アイドル”でしたが、その後にハゼブームが訪れ、今はウミウシが人気です。
ウミウシは動きがあまり速くないので撮りやすいし(実際にはカメラを構えるとそれなりに動きを感じますが)、なんといっても色がキレイだから写真映えがします。
女性にも根強いファンは多いですよ。
ウミウシは、デジカメを買って「とりあえず」という人にも、色や種類が多いので撮影にのめり込んでも、とてもおもしろい被写体です。

人気のコンペイトウウミウシです。体長2センチと小さいですが、水玉模様がとってもキュート


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



カメに遭いたい!

2007年05月24日 11:00 テーマ [ 水中ワイド ]

ダイバーに人気のある生き物はいくつかいますが、
その中でも常に上位にランクされるのが、カメです。カメの知名度は抜群です。
絵本や物語はもちろん、ぬいぐるみやペットなど、子どもの頃から身近な存在です。
通りを歩いていてもカメを知らない人は、まず見当たらないことでしょう。
「ガメラ」だってもとはカメだし、海外には「忍者タートル」なるキャラクターもいるようです。また、カリブ海に浮かぶケイマン諸島では海賊姿のカメ「サー・タートル」が島のシンボルになり、ケイマン航空のマークもカメです(日本でも昔、日航が鶴のマークでしたが……)。
カメはいつも正義の身方であり、友好の使者であり、時には長寿のシンボルや友達として人々に愛おしまれる身近な存在なのです(その一方で、人間は散々カメを利用してきましたが……)。
だけど、ペットや池のカメは別として、水族館でもなく、野生のウミガメの姿を見た人が、どのくらいいるのでしょうか。
海に足を運んで、泳いだり、潜ったり、夜に浜辺を歩いたり。本気で野生のカメに遭おうと思ったら、それなりに努力が必要です。
ダイバーになったら、せっかくカメに遭えるチャンスを手に入れたのだから、その機会を逃す手はありません。
カメは、ぜひ写真に撮りたい被写体でもあります。
阿嘉島の「ギナ」というダイビングポインでは、高確率で野生のウミガメに出会います。慶良間諸島へ行ったら、ぜひ潜ってみてくださいね。

「ギナ」で出会ったアオウミガメです。脅かさないように静かに静かに近寄るのが撮影のコツです!


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中ワイド、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、防水プロテクター、ワイドコンバージョンレンズ使用



ウミエラの誘惑

2007年05月23日 11:00 テーマ [ 水中写真, 生態写真 ]

阿嘉島の海中で、またまた変なモノ、見つけちゃいました。
これ、何だと思いますか?
頭を垂れたムカデ怪獣?
それとも、砂に潜ったバニーちゃんのシッポ?(バニーちゃんが砂に潜るワケないか……)
辺りの海底を覆う緑の藻が、なにやら怪しい雰囲気を醸し出しています。
正体は「ウミエラ」という生き物です。
大きさは20センチほどで、砂に刺さった状態で写真のように縦になっています。こんな姿をしていますが、これでも沖縄の海を彩るサンゴの仲間なんです。
図鑑風に書くと、刺胞動物門(しほうどうぶつ)花虫綱(はなむし)・八放サンゴ亜綱ウミエラ科ということになり、写真はトゲウミエラの仲間と思われます。
刺胞動物とは、つまりサンゴ、イソギンチャク、クラゲの仲間。
サンゴ礁を造る岩みたいに硬いサンゴの仲間が「花虫綱六放サンゴ亜綱」であるのに対して、「花虫綱八放サンゴ亜綱」は、いわゆるソフトコーラルと呼ばれる“やわらかいサンゴ”の仲間です。写真のウミエラ類のほかにウミトサカ、ヤギ、ウミカラマツといった種類があります。
ウミエラはこれでも立派な動物なんです。
ライトの光りを当てるとピンクや紫のきれいな色をしているので、海の中で見つけたら、試しにカメラを向けてみてくださいね。
こんなふうに全体を撮ってもいいし、色のきれいな一部を切り撮ってもおもしろい。
もちろん自然光で狙っても幻想的な雰囲気でいいと思います。
海底で「オイデオイデ」と怪しく揺らめくウミエラに、ここは誘われてみるのも悪くありませんよ。

じっーと、ウミエラを見ていると、つい誘われちゃうんですよね


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター使用



加トちゃんぺ!

2007年05月22日 11:00 テーマ [ 水中写真 ]

やったー! ついに撮ってしまいましたー。聞こえてきますか?
ババンババンバンバン(♪) ん? 聞こえない?
ババンババンバンバン(♪)
顔洗えよ!
ババンババンバンバン(♪)
歯みがけよ!
「ヒィーックション・・・ってかぁ」
そうです。コレって、「加トちゃん」のアタマに似ていませんか?
まさか、こんな阿嘉島の海の中でお目にかかるとは、感激です。どうしてサンゴ礁の海の中に潜っているのかわかりませんが、思わずパチリと撮ってしまいました(笑)
よく見ると、アタマはハナガササンゴの仲間。チョコンと乗っているはウミシダです。
ハナガササンゴの仲間はポリプが長いのが特徴で、普段はそのポリプを伸ばしてプランクトンを捕食しています(写真のアタマのフサフサしているところがポリプ)。
ところが、何かにの拍子に異物に触れるとポリプはサンゴの硬い骨格の中に引っ込んでしまいます(写真のアタマのハゲた部分)。
一方、ウミシダは、ウニやヒトデ、ナマコの仲間で、海底に固定されずに、ゆっくりとですが移動しています。
そこで、この「加トちゃん」です。
丸い岩の上にハナガササンゴがあるとも知らずに、その上をウミシダがジリジリと歩いたので、こんな形になってしまったのでは?
ウミシダが歩いた跡のポリプは、驚いて骨格の中に引っ込み、その刺激が伝わって、周りのポリプもジワジワと縮み始める。そして、ちょうどウミシダが真上に登ったところで、運よくボクが通りかかってμ(ミュー)770SWでパチリと撮った。
海底の「加トちゃん」の謎を、このように推理するのですが、いかがでしょうか?
そして、よーく見てください。
写真下、中央にある、朽ちたサンゴの枝2本が上向きに伸びていませんか?
これって、もしかして……。
「加トちゃんぺ!」?
なに? 全然似ていない?
「どーもスンズレーしました」

これがμ(ミュー)770SWが阿嘉島の海底でとらえた「加トちゃんぺ!」(?)です


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、防水プロテクター使用



阿嘉島へ行って来ました

2007年05月21日 11:00 テーマ [ 水中写真, 生態写真 ]

初夏の気配を感じる沖縄へ行って来ました。
今回は渡嘉敷島の隣にある、阿嘉島(あかじま)です。
同じ慶良間諸島の島で渡嘉敷島から見えるところにありますが、村が違うので那覇からは乗る船も違います。阿嘉島へは那覇泊港から高速船「クイーンざまみ」に乗って1時間ほどで着きます。
ちなみに阿嘉島も座間味島(ざまみじま)も同じ座間味村の島なので、この2島へは那覇から同じ船で行けます。「クイーンざまみ」のほかに「フェリーざまみ」があって、なるべく早く島へ渡りたい人は高速船、のんびり旅ならフェリーがおすすめです。
さらに慶良間諸島には慶留間島(げるまじま)という、もう1つの有人島があって、阿嘉島と橋で繋がっているので、慶留間島へは阿嘉島の港から車や徒歩で渡ります。

さて、その阿嘉島のダイビングポイントですが、最も人気があるのが「ニシバマ」です。
島の北側にある白砂のビーチの沖にあって、サンゴと砂地、そして水深24メートルにある“アザハタの根”が見どころです。あまりの人気ぶりに、ダイバーが多く集まりすぎて、数年前までは海を休ませるためにしばらくポイントを閉鎖していたほどです。
今では、再びオープンして潜れますが、各ショップの自主規制によって、それぞれのお店のボートが数週間に1回ぐらいしか潜らないようにして、海を守っています。

写真の真っ赤なハタは、“アザハタの根”の主で、この根の名前の由来にもなったアザハタです。
体長50ー60センチほどの大きなハタで、現在2匹がここで暮らしています。
今回、潜って訪れた時は、岩陰に潜んで大きな口を開けていました。
よく見ると身体の上に小さなエビがちょこんと乗っています。
そうです、このアザハタは小さなエビに身体に付いた寄生虫や口の周りの食べ残しをきれいに掃除してもらっていたのです。写真のアカシマシラヒゲエビのように、他の魚の身体を掃除するエビはクリーナーと呼ばれ、掃除の“依頼主”に食べられることはありません。アザハタは身体をきれにしてもらえるし、エビはハタの身体に付いた食べ残しなどの“ごちそう”にありつける。海の中はよくできていますね。
それにしてもアザハタは大きな図体をしたオヤジ顔ですが、お掃除してもらうときは、こうして素直に「あーん」と口を開けるのですね。
人間界にも、こんな人、どこかにいませんでしたっけ? 
阿嘉島へ行ったら、そんなオチャメなアザハタの姿をぜひ見てあげてくださいね。

鼻の下を伸ばして(?)アザハタもなんだか気持ちよさそうですね


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター使用



海は被写体の宝庫

2007年05月18日 11:00 テーマ [ 水中マクロ ]

これは、ウミトサカというサンゴの仲間です。
サンゴといっても、南国の海にある石灰質の硬い身体に覆われたサンゴ礁を造るサンゴとは少し違って、全体的にしなやかで柔らかいのが特徴です。色も、この写真のように赤やピンクから、紫、オレンジ、黄色、クリーム色、白まで、さまざまです。
海に潜って水中ライトやフラッシュの光りを当てると、ウミトサカ本来の美しい色が浮かび上がります。青一色の海中世界に華やかな色を添えてくれる、まさに水中花です(植物ではなくて、イソギンチャクの仲間の動物ですが)。
だから写真の被写体としても、ウミトサカはとても魅力的な生き物です。
広い海中風景の構図の中に、それこそ”紅一点”このウミトサカを入れれば、写真にアクセントができて見栄えがするし、華やかな印象に仕上がります。
さらに、この写真のようにグッと近寄ってアップで撮っても、色やデザインが美しいので、抽象画のような雰囲気のある写真になります。逃げも隠れもしない生き物なので、じっくりと腰を据えて撮ることができるのもいいですね。
このウミトサカのように、海の中には魚のほかにも魅力的な被写体がいっぱいです。
アップで撮ったり、ワイドで狙ったり。水中写真の楽しさは、何度潜っても尽きることがありません。

赤いウミトサカのアップです。こんな柄の着物があったらステキですね


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



笑い顔のハナダイギンポ

2007年05月17日 11:00 テーマ [ 水中マクロ, 生態写真 ]

通りを歩いていると、穏やかそうな顔をしている人もいれば、なんだか難しそうな顔があったり、道行く人の顔はそれぞれです。
海の中を泳いでいても、のんびり顔の魚がいたり、ズル賢そうな目つきのカニがいたり、本人(魚?)がどう思っているかに関わらず、人間に見える海の生き物の顔もまた、それぞれです。
写真のハナダイギンポは、ギンポの仲間にしてはよく泳ぎ回るほうで、この時もサンゴの上で元気良く身体を揺らしていたのが、不意のダイバーの接近に、いったん近くにある巣穴に身を潜めて辺りの様子をうかがっているところです。
たぶん「こんなに近寄れるカメラは、見たことないなぁー」とても、思っているのでしょう(笑)。
本当は、危険な相手かどうか見極めている、ちょっとドキドキするシーンだと思うのですが、持って生まれたそのまんまの、この表情です。
丸いクリクリの目とゆるんだ口元が、ボクにはどう見ても、笑っているようにしか見えないのですが、どうでしょうか?
こんな顔をしているから、ハナダイギンポはカメラの被写体としてダイバーに人気があります。やっぱり、ブスッとふてぶてしい顔よりは、笑顔のかわいい顔のほうが人に好かれる。どうやら海の中でも同じことですね。


怒っても、泣いても(?)ハナダイギンポはやっぱりカワイイ!


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



海の掃除屋さん

2007年05月16日 11:00 テーマ [ 水中写真, 生態写真 ]

ちょっとトゲトゲしていますが、美しい白砂の海底に、なんだかきれいなお星様のような穴が開いています。勘のいいダイバーなら、もう分かりますね。
じつはコレ、ナマコの肛門なんです!
ナマコの種類によっては、ツルンとスベスベの美尻に丸い穴、といったパターンもありますが、このナマコのお尻の穴はパワーショベルのようなギザギザ肛門で、これで上手に“うんち”をカットしているのでしょうね。
想像するとなんだか気分が悪くなりそうですが、じつはそんなことないんです。
ナマコは海底の砂や泥を食べて、その中に含まれている養分や腐食物を体内で吸収して、残りを“うんち”として、この肛門から排泄する、大切な海の“掃除屋”なのです。ダイバーや海水浴客が喜ぶきれいな白砂は、もとはサンゴや貝などの欠片が砕けてできたものですが、それをセッセといつもきれいに掃除しているのが、このナマコたちなのです。
気持ちが悪いなんて言ったら叱られる(?)、むしろきれいでサラサラな砂が出る“魔法の穴”なんです。ナマコ様々ですね(笑)

筋肉があって、開いたり閉じたりするんです、この“お穴”は(笑)


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/発光禁止、防水プロテクター使用



バラクーダは昼寝中

2007年05月15日 11:00 テーマ [ 水中写真 ]

泳いでいる魚の姿を海に潜って見るのは、水族館にはない感動と喜びがあって、ダイバーの特権だと思います。しかも1匹1匹が1メートル近くもある大きな魚が、数十匹も数百匹も、まるで渦を巻くように群れていたら……。世界には、そんな素敵な海中シーンが見られる海がたくさんあります。
写真のバラクーダの群れは、その中の1つ、タイ・アンダマン海の人気ポイント「リチェリューロック」で撮ったものです。ジンベエザメに遭遇した後、そろそろ海面に浮上しようか、そんな時に出くわしました(なんてラッキーな!)。
銀色に輝く精悍な魚群がスローモーションのように目の前を通り過ぎて行く。そんなダイバー冥利に尽きる時間を、右手をグイと伸ばしてパチリと写真に収めました。
ところでこのバラクーダ、いったい何をしていると思いますか?
一説によると、昼間にこうして群れているバラクーダは、どうやら寝ているらしい、というのです。熟睡ではなくて、“うたた寝”状態なのだそうです。なるほど、だからこれだけ近寄れるというわけですね。
寝ながら泳いで、砂煙のように時々、モワッと“うんち”もするし、バラクーダもずいぶんと器用で便利な生き物なのですね。

こんな精悍な顔つきをしていても、実は寝ているそうです


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、防水プロテクター使用



海中異種格闘技

2007年05月14日 11:00 テーマ [ 水中写真, 生態写真 ]

大きなぼた餅のような丸い物体と見るからに触ったら痛そうなチクチク棘のウニが、なにやら海の中でおしくらまんじゅうをしています。

赤い斑点模様の生き物の正体はヒトデ。
その名もマンジュウヒトデといって、成長すると30センチにもなる超重量級ヒトデです。食性も、あの悪名高いオニヒトデと同じくサンゴなどを食べると言われ、見た目は丸くて太っちょで、なんだか憎めない風貌ですが、実はオニヒトデの背後にいる“隠れヒール”だったりします(悪役にしてゴメン、マンジュウヒトデ)。

対する青コーナーのウニはガンガゼ。
敵が近づくと、細くて長い棘を「オラオラッ!」と振り回して威嚇してきます。ビーチや浅瀬に群れになってかたまっていたりするので、これにうっかり刺されると、細い棘が傷口の中で粉々になって残るので、数日間もズキズキとかなり痛い思いをするハメになります(実証済みです)。

こんな強面2匹がガチンコでやり合うなんて。さて、この勝負、どちらに軍配が上がったのでしょうか?

残念ながらタンクの中の空気が残りわずかとなって、決着がつくまで見届けることはできませんでしたが、ヒトデは肉食、ウニは藻食です。そもそもこれが勝負なのかどうかもわかりませんが、広い海の中で2匹がこれほど密着しているなんて、なんだか怪しくありませんか?
マンジュウヒトデの猛攻をガンガゼが必死に防御? 
それとも自慢の棘で返り討ちか? 
海の生き物の行動には興味が尽きません。
さて、みなさんはどう思いますか?

マンジュウヒトデの“押し”も強そうだし、ガンガゼの棘も痛そう


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オフ、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター使用



さらにグッと近寄ると……

2007年05月11日 11:00 テーマ [ コンパクトカメラ, μ770SW ]

前回はウミシダの“ブラシ撮り”(?)の方法を紹介しましたが、同じウミシダを被写体にして、こんな写真も撮れました。
これは、特別な手法を使ったものではなくて、μ(ミュー)770SWの新機能、スーパーマクロLEDで撮りました。

ウミシダの腕と羽の中にカメラを忍び込ませて、その模様を撮っています。
一眼レフカメラや外部フラッシュでの撮影ではライティングが難しくて、こんな感じには仕上がりません。以前にサンゴの中に隠れるカニを、同じスーパーマクロLED機能で撮った写真を紹介しましたが、サンゴは動きませんが、ウミシダは腕や羽を動かします。
しかもウミシダの羽は、触ると手やウエットスーツに張り付いて取れなくなるので厄介です。
そんな状況でも、メタリックなボディのμ(ミュー)770SWは、ツルンとウミシダの内部に滑り込み、不思議な画像をとらえてくれました。
ボクはというと、カメラをSマクロLEDに設定して、カメラをウミシダの中に入れてシャッターを押しているだけです。

発想次第では、いろいろな使い方ができて、不思議な写真が撮れるので、みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか。

今回はウミシダの中にカメラを入れてみました(笑)


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/SマクロLED



スローシャッター風、ブラシ撮り(?)に挑戦!

2007年05月10日 11:00 テーマ [ コンパクトカメラ, μ770SW ]

μ(ミュー)770SWのよさは、気軽に水中撮影ができることだと思います。
そこで今回はこんな写真で遊んでみました。

上は、μ(ミュー)770SW本体だけで水深10メートルまで潜って撮ったウミシダの写真です。身体を固定して、マクロモードでフラッシュを発光して撮っています。
下の写真は、同じ被写体を同じ場所から、全くいっしょの設定で撮っています。

比べてみると、明らかに違いますね。
上の写真は、ウミシダそのものをストレートに撮ったノーマルな写真。
下の写真は、フワッとした動きが印象的なイメージ写真。
下の写真は被写体がブレて写っていますが、フラッシュ光を使っているのでウミシダの輪郭や芯ははっきりと残っています。これは一眼レフカメラで撮る「スローシャッター+日中シンクロ」テクニックと同じような効果が出ています。
つまりスローシャッターで被写体をブラシながら、ストロボ光で輪郭や芯は残す手法。
あれ?でも、μ(ミュー)770SWにシャッタースピードを操作するダイヤルなんて、ありましたっけ。
実はこの写真、スローシャッターではなくて、意図的に手ブレさせて撮っているのです。
それも「ご飯にふりかけをかける」ように、サッサ、サッサと、大胆に水中でカメラを揺すり続けながら撮っているのです。まるで“強制手ブレ”オン、といったところでしょうか(笑)
カメラを素早く揺することで、シャッタースピードが速くても、大きくブレるようにしているのです。撮ってはプレビューで画像を確認して、また撮る。何度でもやり直せるデジカメだからできる撮影手法でもありますね。
興味のある方は、試してみてください(笑)

フツーに撮ると、こんな感じ


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光




カメラを、サッサ、サッサと細かく揺すって撮ると、こんな風になります


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光



μ(ミュー)770SW単体で撮る手軽な海と旅

2007年05月09日 11:00 テーマ [ コンパクトカメラ, μ770SW ]

カメラ本体だけで水深10メートルまで潜って使えるμ(ミュー)770SWの使い心地は、とっても快適です。これまでの水中撮影にはない手軽さがあって、気に入っています。
例えば、この日はこんな感じです。
宿を出るときに、みんなでパチパチとスナップ写真を撮って、そのまま港へ移動すると、これまで何度もお世話になった海人のおじぃにバッタリと出会いました。そこでまた、ゆんたく(おしゃべり)&記念撮影。
気分よく出航すると、いっしょに潜るバディやガイドのニイニイ(お兄さん)の姿をパチリと収めて旅の思い出にします。船上を吹き抜ける波しぶきも気にならないから、これが結構、臨場感のある写真が撮れるのです。
そして、器材を背負うと、そのまま裸のμ(ミュー)770SWを持って、海へポチャンと。
2メートル、5メートル、9メートル……10メートル。液晶モニターに水深が表示されるので、その数字を見ながら、10メートルを目安に潜って、目に付いたサンゴや魚を、陸上と変わらないスナップ感覚でパチパチと撮ります。風景もマクロも、海の中でポチッとボタンを操作するだけで、これ1台で撮れます。
ボートに上がったら、タオルで軽くくるんでレンズ面と液晶画面の水滴を拭えば、またすぐにスナップ撮影が撮れます。浮上してきたダイバーを水面上ギリギリで狙う大胆なアングルも、このカメラならお手の物です。
そして宿に帰って、しばらく真水に浸けて手入れをした後は、画像をテレビに映してみんなで上映会です。撮ってすぐに見ると、やっぱり盛り上がりが違いますね。
と、これ1台で、水中撮影や陸上スナップ、記念撮影はもちろん、魚の名前を調べるための水中メモや旅メモにも活躍。その場で上映会をしたり、バディの写真をプリントしてプレゼントすれば、みんなに喜ばれること確実です。旅やロケを楽しくするエンターテイナー・ツールとしても、今やもう手放せないカメラになりました(笑)。

水中写真もコンパクトカメラ本体だけで、ここまで撮れるようになりました!


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/強制発光



クローズアップ撮影は楽しい

2007年05月08日 11:00 テーマ [ 水中アクセサリー, 水中マクロ ]

水中撮影の楽しみの1つにクローズアップ撮影があります。何気ない普段の海中シーンの中にも、近づいて目を凝らして見ると、不思議な生き物が潜んでいたり、珍しい生態シーンが見られたり。まるで子どものころ初めて虫眼鏡を持って野山を歩いた時の感動が蘇るようです。
そして海の中は生き物の宝庫です。気が付いていないだけで、砂の中にも、岩の下にも、辺りを漂う海水の中にも、無数の生き物が潜んでいます。
そんな小さな生き物を探す楽しさと、虫眼鏡でアップで見たときの感動や驚き。さらにそれを写真にしたときの美しさや満足感が得られるのがクローズアップ撮影の醍醐味だと思います。
水深10メートル防水のμ(ミュー)770SWなら単体でもマクロ撮影が楽しめますが、防水プロテクターに入れて外付けアクセサリーのクローズアップレンズを装着すれば、さらに水中マクロワールドの楽しみは広がります。
まずは地に足を着けて(海底に足を着けて)、目の前にいる小さな生き物に興味の目を向けてみてはいかがでしょうか。

ゴカイが開けたサンゴの穴に棲むカンザシヤドカリ。体長5ミリの海中世界を楽しもう!


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、クローズアップレンズ、外部フラッシュ使用



泳ぐ魚を撮る必殺テクニックとは?

2007年05月07日 11:00 テーマ [ 水中写真 ]

コンパクトカメラを水中で使うのはμ(ミュー)760が初めてで、今では770SWを使用しています。
カメラといっても、やはり道具なので、使っているうちにクセやコツがわかって、だんだんと手に馴染んできます。
始めのころはあまり動かない被写体を撮っていましたが、最近では泳ぎ回る魚なんかもμ(ミュー)770SWでうまく撮れるようになりました。
写真のムレハタタテダイは、海の中を行ったり来たり。行動に落ち着きがありません。液晶モニターの画面の中に魚の姿を入れてシャッターを押す。だけど思った通りにはうまく魚がフレーム内に収まらない。そんな経験はありませんか? 
「よし、今だ!」と思っても、実際には自分の指先やカメラが反応するまでにわずかな時間がかかるので、動いている魚の場合は、思い描いた構図と撮れる画像の間にズレが生じてしまう。これが主な原因です。
そこであれこれ試してみて、泳ぐ魚を撮るいい方法を見つけました。
まず、腕をまっすぐに伸ばしてμ(ミュー)770SWを持ちます。片手でも両手で持ってもかまいません。
次に、泳いでいる魚にカメラを向けて、魚の姿をカメラ背面の液晶モニターに映し出します。
うまく液晶モニター内に魚の姿を捕らえることができたら、そのままモニターから被写体がはみ出ないように、魚の動きに合わせてカメラをゆっくりと動かします。感覚としては、ビデオカメラで撮るときに似ています。μ(ミュー)770SWの背面液晶モニターで絶えず被写体の姿を追い続けるのです。
ポイントは、この時、腕は伸ばしたまま曲げずに、身体全体を使って(回転またはスライドさせながら)被写体の姿を追うことです。
例えるなら、腕を伸ばして指鉄砲で動いている的を狙う感じです。
こうして、μ(ミュー)770SWの液晶モニターの画像と実際に泳いでいる魚の姿をこまめに見比べながら、撮りたいタイミングでシャッターを押します。
忘れてならないのは、シャッターを押すときもカメラの動きを止めないことです。そしてシャッターを押した後も、カメラで魚の動きを追い続けることです。
ちょうど、野球やテニスでいうフォロースイングのように。
一見、無駄なように思える、この後追い動作が、指先やカメラの反応時間分のズレを吸収してくれるのです。
もちろん、失敗もありますが、そこはデジカメのいいところ、何度もトライできます。こうしてシャッターを押した中の1枚が今回の写真です。
クマノミやチョロチョロと動く小さなベラには不向きですが、チョウチョウウオやハギなど、手のひらぐらいの大きさがあって横方向に一定のスピードで泳ぐ魚には効果があります。

泳いでいる魚のアップも、このテクなら撮れます


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、防水プロテクター使用



潜った後も、ダイビングは楽しい!

2007年05月02日 11:00 テーマ [ 旅メモ ]

海中シーン以外にも、ダイビングをやっていて「よかった」と思うことがあります。
当たり前の話しですが、ダイビングは海や水辺まで足を運ばなければできません。
家を出て、海まで行って、それから潜る。ダイビングにはいつも「旅」の要素が含まれているのです。
美しい風景に出会い、知らない土地に心ときめき、美味しい料理に舌鼓を打つ……。そんな楽しさがあるから、ダイビングは止められないのです。
タイ・スミラン諸島のダイブクルーズは、まさにダイバーの楽園でした。
海中の素晴らしさは、これまでにも紹介してきましたが、潜った後も、これがまたいいんです。
ビーチは真っ白で極めが細かいパウダーサンド。素足で歩くとフワフワとした心地よい感触が足裏から伝わってきます。透き通った海とヤシの木陰があって、まるで夢に出てくる南の島の無人島、そのものの景色が目の前にあるのです。
船上から、そんなスミラン諸島のビーチをパチリと撮りました。この後は小さなゴムボートに乗ってみんなで島に上陸です。とてもいい思い出になりました。
そしてもう1つ、タイ旅行で忘れられないのが写真の料理。
名前は忘れましたが(残念!)、味は今でもしっかりと記憶に残っています。
中華料理のピータンの上に、パリパリに揚げた極薄のアツアツ青野菜を乗せて、ガーリックの利いたタレをかけていただくのですが、これが美味しいのなんのって。もう即おかわりで、シンハービールのつまみによし、ご飯にかけて食べてもうまい!
カオラックへ行ったら、ぜひ試してみてくださいね。
まったく、これだからダイビングは止められません(笑)

これがスミラン諸島のビーチ。海とビーチがキレイでしょ!


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/風景、フラッシュ/発光禁止、手ブレ防止/オン




パリパリ野菜とピータンの愛称は抜群です。うまっ!


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/料理、フラッシュ/オート、手ブレ防止/オン




自然の力

2007年05月01日 11:00 テーマ [ 水中写真, 旅メモ ]

先日もソロモン諸島で大きな津波が起こりました。
こうしたニュースを聞くたびに思い出すのが、2004年12月に起こったスマトラ島沖地震のことです。人気のタイ・スミラン諸島やカオラックのリゾート地を襲った大津波は、今でもダイバーの記憶に新しいところです。
あれから2年以上が経ち、人々の懸命な復興努力があって、スミラン諸島とカオラックのリゾート地にも各国のダイバーやリゾーターたちが戻ってきました。
そのカオラックからダイブクルーズ船に乗って、久しぶりにスミラン諸島を訪れた時のことです。「ウォール」という、サンゴやソフトコーラルが美しい人気ポイントの海中を泳いでいると、ガイドが指さすサンゴがありました。よく見るとテーブルサンゴが傾いています。まさに“テーブルをひっくり返した”ようにサンゴが倒れているのです。
でも朽ちた様子はなくて、サンゴはそのまま生きていました。不思議な形だなと思っていたら、実はこのサンゴ、大津波でいったんは崩れたものの、傾いたまま生き長らえているとのことでした。
写真がそのサンゴです。
そして次の写真はタイ軍の船ですが、海に浮かんでいたのが大津波によって内陸部まで(1kmほどはあったと思います)流されてきたのです。
生きる力も波の力も、自然のエネルギーの凄さを、まざまざと見せつけられたような気がしました。
いよいよGW真っ直中です。海で遊ぶときも、自然に対して謙虚な気持ちを忘れないでいたいものです。
自戒の念を込めて。

思わず「がんばれ!」と声をかけたくなる、たくましいテーブルサンゴでした


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、防水プロテクター使用




この場に立つと津波の威力に驚きます


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/風景、フラッシュ/発光禁止、手ブレ防止/オン


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