写真コミュニティフォトパスTOP > ナビゲーターズ写真ブログ > 海日和 旅日和

水中カメラマン 瀬戸口 靖の「海日和 旅日和」


<<前の記事
次の記事>>

サンゴの産卵

2007年06月01日 11:00 テーマ [ 水中写真, 生態写真 ]

石垣島へサンゴの産卵の写真を撮りに行きました。
海の中でジッとして動かずに、石みたいに硬いサンゴは、まるで岩や植物のように思われていますが、実は立派な動物なんです。
その証拠に、サンゴは卵を産みます。
毎年、初夏の満月の日の前後、ちょうど大潮の日を挟んで一週間くらいの間に、サンゴは一斉に卵を産みます。それも、夜人知れず、闇夜の海の中で、こっそりと産むのです。
その決定的瞬間をμ(ミュー)770SWで撮りました。
写真1は、テーブルサンゴのアップです。
ピンク色の丸い粒が、サンゴの卵です。岩のように大きく見えるサンゴも、実は2ー3ミリほどの小さなサンゴが、いくつも集まってできています。サンゴは互いの身体を石灰質の硬い殻でつなぎ合わせて生きているのです。
ですから1つ1つのサンゴにはポリプと呼ばれる、エサを取り込んだり排泄物を出す口があります。サンゴの卵は、そのポリプから生まれてくるのです。
写真1は、今まさにこれから生まれようとしているサンゴの卵です。それまでポリプの奥にあって外からは見えなかった卵が、産卵に備えて口の先端まで浮き出てきています。このような状態になったら、もう間もなく卵は生まれます。
そして写真2は、写真1のサンゴが卵を産んでいる瞬間です。まるで何かで示し合わせたように、それぞれのポリプから、一斉に卵が生まれます。
産み放たれたサンゴの卵は、ユラユラと海中を漂いながら、海面へと向かい、そこで他の卵と受精した後、数日間大海原の海面を漂いながら、新天地を求めます。
こうした生き物の壮大なドラマの始まりが、夜の海では起きているのです。


ポリプの先端に浮き上がってきた、ピンク色のサンゴの卵




やがてサンゴの産卵が始まった。卵は海面へと向かう


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、外部フラッシュ、防水プロテクター使用

コメント(1)

「歴史は夜作られる」といいますもんね(^^
とても幻想的な雰囲気ですね♪

<<前の記事
次の記事>>
コメント投稿受付は終了いたしました
ページトップへ戻る
水中撮影ツアー詳細 ダイビングスタッフがお届け!水中撮影ツアーレポート