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水中カメラマン 瀬戸口 靖の「海日和 旅日和」


旅はまた続く

2007年06月15日 11:00

タンクを背負って、スクーバダイビングで初めて海の中の世界を覗いたのは、今から22年前の伊豆諸島・三宅島でした。それまで海と言ったら、神奈川や千葉の海岸のことで、黒潮の流れる三宅島の海がとても青かったのを、今でもよく覚えています。それから1年後には沖縄を訪れました。初めて見るサンゴ礁の海は、海水が透明で、赤や黄色の色鮮やかな魚たちが、すぐ目の前を泳ぐ、まるで夢のような世界でした。海底を覆う、さまざまな色や形をしたサンゴも、このとき初めて見ました。

水族館やテレビや写真でしか見たことのなかった、南の島のサンゴ礁の海中風景が、目の前に広がっているのです。いや、グルリと首を動かせば、右にも左にも、上にも下にも、どこを見渡しても透き通った海水が続いているのです。泳ぐと、全身をすり抜ける温かい水の感触が気持ちよく、ユラユラと海面へと浮き上がるダイバーのエアが、どこか神秘を感じさせます。毎日、夢中になって海に潜り、ふっと、もうすっかり海の世界に魅せられている自分に気が付きました。

まだ見ぬ海へ。

そんな思いが高じて、後に水中カメラマンの道を志すことになりました。そして国内から海外へ、各地の海を潜り歩いて、海の世界をこの目で見続けてきました。時には、ダイビングにちょっぴり自信を持つこともありました。「こんなの大丈夫さ」と。だけど海は言葉ではなく、時に試練をもって、その奥深さを教えてくれました。荒れ狂う海を目の前にしたときの、なすすべのない人間の小ささを、うんと思い知らされました。

もちろん海は、感動も与えてくれます。刻一刻と変わる光りのドラマや未知の生命との遭遇。交尾、産卵、ハッチアウト、そして新たな生命の旅立ちに、海の中で立ち会えたときの感動は、じんと心にしみるものがあります。
近年は再び、沖縄の海に魅せられています。また同時に、身近な相模湾の海にも心を引かれています。見たことのない初めての海も、もちろん素晴らしいのですが、いつもよく見ているから分かる海の楽しさもたくさんあるのです。

μ(ミュー)770SWをカメラバックに入れて、大きな海だけでなく、そんな小さな海も、これからも見続けて行ければいいなと思います。
ブログ「海日和旅日和」は今回で終了となりますが、旅はまだまだ続きます。
3ヵ月間、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

今も美しい海中景色が続く、石垣島「米原リーフ」のサンゴ礁


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、ワイドコンバージョンレンズ、防水プロテクター使用



サンゴの瓦礫の下に身を潜める、生まれたばかりのコブシメの赤ちゃん(体長3センチほど)。これからいったいどんな旅が待っているのでしょうか


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、クローズアップレンズ、防水プロテクター使用



石垣島のマンタ

2007年06月14日 11:00

石垣島へ潜りに行ったら、ぜひとも一度は遭いたいのが、このマンタです。正式名称はオニイトマキエイ。その名の通りエイの仲間で、大きなものは体長6ー7メートルにも成長する世界最大のエイです。世界中の亜熱帯や熱帯の海に棲んでいて、海の表層や中層を泳ぎながらエサのプランクトンを食べて暮らしています。

日本では沖縄、九州、四国、小笠原のほか、駿河湾や東京湾沖からも報告例がありますが、ダイバーが潜って見られる場所となると、やはり沖縄の海が圧倒的に多くなります。頭の前に左右2つの頭ビレが伸びていることから、これを糸巻きに見立てて、こうした和名が付いたのでしょうね。ちなみに英名ではマンタレイ、デビルフィッシュ、デビルレイなどと呼ばれ、ダイバーたちの間ではマンタの名で親しまれています。

大きな身体といい、魚らしからぬ風貌といい、穏和な性格もあって、ダイバーにとても人気の魚です。そのため世界中には、潜ってこのマンタに高確率で遭えるダイビングポイントが、いくつも知られるようになりました。中でも石垣島の「川平石崎マンタスクランブル」は、一年を通して高い確率でマンタに遭えて、しかも一度現れたらしばらくの間、サンゴ礁の上にとどまるため、海中で長い時間、目の前を泳ぐマンタを見ることができるのです。春から夏、秋は特に遭遇率が高くて、時に1ダイブで10匹以上のマンタを見ることもあります。5〜6匹のマンタが一列に連なって泳ぐ夢のようなシーンも、ここではしばしば現実として起こります。遭遇率の高さといい、見られる時間の長さ、集まる数の多さと、こんなに凄いマンタポイントは、世界を見渡しても、そうたくさんあるものではありません。そんな素敵な海が石垣島にあるなんて、私たち日本人ダイバーはとても幸せですね。

撮影のコツは、マンタはとにかく身体が大きいので、ワイドレンズを付けて、なるべく近づいて撮ることです。もちろん、静かにゆっくりと。ダイビングガイドが指示した場所でジッと待っていれば、必ずマンタはそこを通ります。マンタが近づいてきたら、息をこらえて泡をマンタの身体に当てないようにして、マンタを驚かさないようにシャッターを押します。決してマンタを追いかけてはいけません。そうすれば、マンタはきっと、目の前を何度も旋回するように泳いで、優雅な姿を惜しみもなくダイバーに見せてくれることでしょう。
石垣島へ行ったら、μ(ミュー)770SWを持って、ぜひ「川平石崎マンタスクランブル」に潜ってみてくださいね。

「川平石崎マンタスクランブル」にやってきたマンタ。ここでホンソメワケベラなどの小魚に、身体に付いた寄生虫などをとって掃除をしてもらいます


頭上スレスレを泳ぐマンタ。ここのマンタはダイバーをあまり嫌がりません。動き回らずに静かにしていれば、こうしたシーンもよくあります



■撮影データ(共通)
カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、ワイドコンバージョンレンズ、防水プロテクター使用



笑うホヤ2

2007年06月08日 11:00

またまた、見つけちゃいました! コードネームは「笑うホヤ2」です!
今回はとてもカラフル。“目”も大きくて、何だか少年少女のようで、かわいらしいじゃありませんか。ダイバーたちの間では“ウルトラマンボヤ”とも呼ばれています。でも、これでも正真正銘の海の生き物のホヤなんです。
大きさは1つが7ミリぐらい。渡嘉敷島のサンゴ礁の岩壁に、8つで仲良く並んでいるのを見つけました。これまでにも何度かこのホヤを見たことがありますが、この岩壁のように少し薄暗いところに付いていました。“顔”に似合わず、どうやら恥ずかしがり屋さんなんですね、このホヤちゃん。
撮影は、これが意外と苦労しました。動かないから一見、簡単そうに見えるけど、薄暗い所好きのせいか、岩壁の少し窪んだ所にあって、しかも手前のサンゴ(写真には写っていませんが)が邪魔になって、なかなか思うようなアングルに収まらないんです。大きな外部フラッシュや防水プロテクターだったら、きっと諦めていたかもしれません。
μ(ミュー)770SWのスリムな本体のみで、しかもレンズ脇から被写体を明るく照射するスーパーマクロLED機能を使ったおかげで、どうにか写真に撮れました(笑)。
痒いところに手が届くスーパーマクロLEDって、便利な機能ですね。

これが沖縄の渡嘉敷島のサンゴ礁で見つけた“ウルトラマンボヤ”です


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/SマクロLED



サンゴの産卵2

2007年06月04日 11:00

写真は、前回のテーブルサンゴの産卵と、同じ日に同じ場所で撮ったエダサンゴの産卵シーンです。
この日は、夕方に石垣島の港を出港して、船で竹富島の南側の海域へ向かいました。
ここは石垣島周辺の海の中でもサンゴが多く見られるエリアです。まだ暗くならないうちに撮影現場に着いて、海の中の様子を調べます。
海に潜って、サンゴのポリプの先端に、浮き出てきている卵がないか様子を見ます。
夕方の時点では卵は確認できませんでした。ところが、日が暮れて辺りが暗くなり、夜も8時を過ぎた頃から、ちらほらとポリプの先端に卵の姿を確認するようになりました。
そして夜10時。海に潜ってサンゴの前で産卵を待ちかまえていると、潮の流れに乗ってどこからともなくピンク色の小粒が海の中を漂ってきます。
すると、何かで示し合わせたように、目の前の辺り一面のサンゴから、一斉に卵が湧き出てきたのです。
瞬く間に、夜の海の中はサンゴの卵でいっぱいになりました。
桜吹雪のように、ピンク色の卵が夜の海中を舞う光景は、もう言葉では言い表せない、海の神秘そのものでした。


夜の海中に、一斉に湧き出てくるエダサンゴの卵


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、外部フラッシュ、防水プロテクター使用



サンゴの産卵

2007年06月01日 11:00

石垣島へサンゴの産卵の写真を撮りに行きました。
海の中でジッとして動かずに、石みたいに硬いサンゴは、まるで岩や植物のように思われていますが、実は立派な動物なんです。
その証拠に、サンゴは卵を産みます。
毎年、初夏の満月の日の前後、ちょうど大潮の日を挟んで一週間くらいの間に、サンゴは一斉に卵を産みます。それも、夜人知れず、闇夜の海の中で、こっそりと産むのです。
その決定的瞬間をμ(ミュー)770SWで撮りました。
写真1は、テーブルサンゴのアップです。
ピンク色の丸い粒が、サンゴの卵です。岩のように大きく見えるサンゴも、実は2ー3ミリほどの小さなサンゴが、いくつも集まってできています。サンゴは互いの身体を石灰質の硬い殻でつなぎ合わせて生きているのです。
ですから1つ1つのサンゴにはポリプと呼ばれる、エサを取り込んだり排泄物を出す口があります。サンゴの卵は、そのポリプから生まれてくるのです。
写真1は、今まさにこれから生まれようとしているサンゴの卵です。それまでポリプの奥にあって外からは見えなかった卵が、産卵に備えて口の先端まで浮き出てきています。このような状態になったら、もう間もなく卵は生まれます。
そして写真2は、写真1のサンゴが卵を産んでいる瞬間です。まるで何かで示し合わせたように、それぞれのポリプから、一斉に卵が生まれます。
産み放たれたサンゴの卵は、ユラユラと海中を漂いながら、海面へと向かい、そこで他の卵と受精した後、数日間大海原の海面を漂いながら、新天地を求めます。
こうした生き物の壮大なドラマの始まりが、夜の海では起きているのです。


ポリプの先端に浮き上がってきた、ピンク色のサンゴの卵




やがてサンゴの産卵が始まった。卵は海面へと向かう


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、外部フラッシュ、防水プロテクター使用



ウミウシの工夫とダイバーの工夫

2007年05月29日 11:00

かた焼きそばの皿の縁に練り着けた洋辛子じゃあるまいし、いったい何でしょうかコレは?
正解は、ウミウシの卵です。
沖縄でも、ウミウシの数が多くなる春先には、よくこんな卵を海底で見かけます。
また、神奈川県の逗子や葉山の磯でも、ちょうど夏前の今頃は、種類は違うようですが、似たような丸い渦巻き模様のウミウシの卵を見かけます。
ここでギモンなんですけど、やっぱりウミウシは渦巻きの真ん中から産み始めるのでしょうね。卵はよく見るけど、生んでいる最中のウミウシは見た記憶がないので、やはり知りたいところです。だって、渦巻きの外側から産み始めると、最後に真ん中に来たときに、外に出られませんよね。当たり前か(笑)。
たぶんウミウシにとって条件のいい限られたスペースの岩肌に効率よく卵を産み付けるために、こんな渦巻き型を採用しているのだと思います。やはり自然の生き物は、頭がいいですね。
ところで、カメラの内蔵フラッシュ1灯だけでも、その特徴さえ押さえておけば、結構いろいろな写真が撮れるものです。μ(ミュー)770SWの場合は、レンズの右側から光りを照射しているので、必然的に被写体の向かって左側には影が出やすいし、状況によっては光りが回らないこともあります。
写真ではそんなカメラの性質を利用して、斜光のライティングでウミウシの卵が浮き出るような効果を狙っています。内蔵フラッシュ派のダイバーなら、フラッシュの位置まで意識しながら工夫して構図を決めると、さらにいい写真が撮れると思いますよ。

これは黄色の渦巻き型ですが、赤いバラの花びら型もあって、ウミウシの卵もなかなか奥が深いです


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、クローズアップレンズ、防水プロテクター使用



ウミエラの誘惑

2007年05月23日 11:00

阿嘉島の海中で、またまた変なモノ、見つけちゃいました。
これ、何だと思いますか?
頭を垂れたムカデ怪獣?
それとも、砂に潜ったバニーちゃんのシッポ?(バニーちゃんが砂に潜るワケないか……)
辺りの海底を覆う緑の藻が、なにやら怪しい雰囲気を醸し出しています。
正体は「ウミエラ」という生き物です。
大きさは20センチほどで、砂に刺さった状態で写真のように縦になっています。こんな姿をしていますが、これでも沖縄の海を彩るサンゴの仲間なんです。
図鑑風に書くと、刺胞動物門(しほうどうぶつ)花虫綱(はなむし)・八放サンゴ亜綱ウミエラ科ということになり、写真はトゲウミエラの仲間と思われます。
刺胞動物とは、つまりサンゴ、イソギンチャク、クラゲの仲間。
サンゴ礁を造る岩みたいに硬いサンゴの仲間が「花虫綱六放サンゴ亜綱」であるのに対して、「花虫綱八放サンゴ亜綱」は、いわゆるソフトコーラルと呼ばれる“やわらかいサンゴ”の仲間です。写真のウミエラ類のほかにウミトサカ、ヤギ、ウミカラマツといった種類があります。
ウミエラはこれでも立派な動物なんです。
ライトの光りを当てるとピンクや紫のきれいな色をしているので、海の中で見つけたら、試しにカメラを向けてみてくださいね。
こんなふうに全体を撮ってもいいし、色のきれいな一部を切り撮ってもおもしろい。
もちろん自然光で狙っても幻想的な雰囲気でいいと思います。
海底で「オイデオイデ」と怪しく揺らめくウミエラに、ここは誘われてみるのも悪くありませんよ。

じっーと、ウミエラを見ていると、つい誘われちゃうんですよね


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター使用



阿嘉島へ行って来ました

2007年05月21日 11:00

初夏の気配を感じる沖縄へ行って来ました。
今回は渡嘉敷島の隣にある、阿嘉島(あかじま)です。
同じ慶良間諸島の島で渡嘉敷島から見えるところにありますが、村が違うので那覇からは乗る船も違います。阿嘉島へは那覇泊港から高速船「クイーンざまみ」に乗って1時間ほどで着きます。
ちなみに阿嘉島も座間味島(ざまみじま)も同じ座間味村の島なので、この2島へは那覇から同じ船で行けます。「クイーンざまみ」のほかに「フェリーざまみ」があって、なるべく早く島へ渡りたい人は高速船、のんびり旅ならフェリーがおすすめです。
さらに慶良間諸島には慶留間島(げるまじま)という、もう1つの有人島があって、阿嘉島と橋で繋がっているので、慶留間島へは阿嘉島の港から車や徒歩で渡ります。

さて、その阿嘉島のダイビングポイントですが、最も人気があるのが「ニシバマ」です。
島の北側にある白砂のビーチの沖にあって、サンゴと砂地、そして水深24メートルにある“アザハタの根”が見どころです。あまりの人気ぶりに、ダイバーが多く集まりすぎて、数年前までは海を休ませるためにしばらくポイントを閉鎖していたほどです。
今では、再びオープンして潜れますが、各ショップの自主規制によって、それぞれのお店のボートが数週間に1回ぐらいしか潜らないようにして、海を守っています。

写真の真っ赤なハタは、“アザハタの根”の主で、この根の名前の由来にもなったアザハタです。
体長50ー60センチほどの大きなハタで、現在2匹がここで暮らしています。
今回、潜って訪れた時は、岩陰に潜んで大きな口を開けていました。
よく見ると身体の上に小さなエビがちょこんと乗っています。
そうです、このアザハタは小さなエビに身体に付いた寄生虫や口の周りの食べ残しをきれいに掃除してもらっていたのです。写真のアカシマシラヒゲエビのように、他の魚の身体を掃除するエビはクリーナーと呼ばれ、掃除の“依頼主”に食べられることはありません。アザハタは身体をきれにしてもらえるし、エビはハタの身体に付いた食べ残しなどの“ごちそう”にありつける。海の中はよくできていますね。
それにしてもアザハタは大きな図体をしたオヤジ顔ですが、お掃除してもらうときは、こうして素直に「あーん」と口を開けるのですね。
人間界にも、こんな人、どこかにいませんでしたっけ? 
阿嘉島へ行ったら、そんなオチャメなアザハタの姿をぜひ見てあげてくださいね。

鼻の下を伸ばして(?)アザハタもなんだか気持ちよさそうですね


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター使用



笑い顔のハナダイギンポ

2007年05月17日 11:00

通りを歩いていると、穏やかそうな顔をしている人もいれば、なんだか難しそうな顔があったり、道行く人の顔はそれぞれです。
海の中を泳いでいても、のんびり顔の魚がいたり、ズル賢そうな目つきのカニがいたり、本人(魚?)がどう思っているかに関わらず、人間に見える海の生き物の顔もまた、それぞれです。
写真のハナダイギンポは、ギンポの仲間にしてはよく泳ぎ回るほうで、この時もサンゴの上で元気良く身体を揺らしていたのが、不意のダイバーの接近に、いったん近くにある巣穴に身を潜めて辺りの様子をうかがっているところです。
たぶん「こんなに近寄れるカメラは、見たことないなぁー」とても、思っているのでしょう(笑)。
本当は、危険な相手かどうか見極めている、ちょっとドキドキするシーンだと思うのですが、持って生まれたそのまんまの、この表情です。
丸いクリクリの目とゆるんだ口元が、ボクにはどう見ても、笑っているようにしか見えないのですが、どうでしょうか?
こんな顔をしているから、ハナダイギンポはカメラの被写体としてダイバーに人気があります。やっぱり、ブスッとふてぶてしい顔よりは、笑顔のかわいい顔のほうが人に好かれる。どうやら海の中でも同じことですね。


怒っても、泣いても(?)ハナダイギンポはやっぱりカワイイ!


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



海の掃除屋さん

2007年05月16日 11:00

ちょっとトゲトゲしていますが、美しい白砂の海底に、なんだかきれいなお星様のような穴が開いています。勘のいいダイバーなら、もう分かりますね。
じつはコレ、ナマコの肛門なんです!
ナマコの種類によっては、ツルンとスベスベの美尻に丸い穴、といったパターンもありますが、このナマコのお尻の穴はパワーショベルのようなギザギザ肛門で、これで上手に“うんち”をカットしているのでしょうね。
想像するとなんだか気分が悪くなりそうですが、じつはそんなことないんです。
ナマコは海底の砂や泥を食べて、その中に含まれている養分や腐食物を体内で吸収して、残りを“うんち”として、この肛門から排泄する、大切な海の“掃除屋”なのです。ダイバーや海水浴客が喜ぶきれいな白砂は、もとはサンゴや貝などの欠片が砕けてできたものですが、それをセッセといつもきれいに掃除しているのが、このナマコたちなのです。
気持ちが悪いなんて言ったら叱られる(?)、むしろきれいでサラサラな砂が出る“魔法の穴”なんです。ナマコ様々ですね(笑)

筋肉があって、開いたり閉じたりするんです、この“お穴”は(笑)


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/発光禁止、防水プロテクター使用



海中異種格闘技

2007年05月14日 11:00

大きなぼた餅のような丸い物体と見るからに触ったら痛そうなチクチク棘のウニが、なにやら海の中でおしくらまんじゅうをしています。

赤い斑点模様の生き物の正体はヒトデ。
その名もマンジュウヒトデといって、成長すると30センチにもなる超重量級ヒトデです。食性も、あの悪名高いオニヒトデと同じくサンゴなどを食べると言われ、見た目は丸くて太っちょで、なんだか憎めない風貌ですが、実はオニヒトデの背後にいる“隠れヒール”だったりします(悪役にしてゴメン、マンジュウヒトデ)。

対する青コーナーのウニはガンガゼ。
敵が近づくと、細くて長い棘を「オラオラッ!」と振り回して威嚇してきます。ビーチや浅瀬に群れになってかたまっていたりするので、これにうっかり刺されると、細い棘が傷口の中で粉々になって残るので、数日間もズキズキとかなり痛い思いをするハメになります(実証済みです)。

こんな強面2匹がガチンコでやり合うなんて。さて、この勝負、どちらに軍配が上がったのでしょうか?

残念ながらタンクの中の空気が残りわずかとなって、決着がつくまで見届けることはできませんでしたが、ヒトデは肉食、ウニは藻食です。そもそもこれが勝負なのかどうかもわかりませんが、広い海の中で2匹がこれほど密着しているなんて、なんだか怪しくありませんか?
マンジュウヒトデの猛攻をガンガゼが必死に防御? 
それとも自慢の棘で返り討ちか? 
海の生き物の行動には興味が尽きません。
さて、みなさんはどう思いますか?

マンジュウヒトデの“押し”も強そうだし、ガンガゼの棘も痛そう


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オフ、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター使用



パパはただ今、育児奮闘中!

2007年04月26日 11:00

前話ではクマノミの仲間がオスからメスへ性転換することに触れましたが、クマノミにはまだまだおもしろい行動があるのです。
写真は渡嘉敷島の「海人」(うみんちゅ)で出会ったトウアカクマノミのオスと卵です。
いったい何をしているのでしょうか?
実は、オスが胸ビレをパタパタとさせながら、卵に新鮮な海水を送り込んでいるのです。
海流で卵に砂が被ったら、同じようにパタパタとして振り払います。卵がふ化するまでの間、オスはこうして四六時中、育児をしているのです。とっても面倒見のいいパパなんですね。
それに比べて、メスはいったい何をしているのでしょうか。
メスはメスで、卵の見張り役をしているのです。
他の魚やダイバーが近づくと、イソギンチャクから飛び出して追い払いに来るのです。
いや、何とも頼もしいママです。
こうして優しいパパと力強いママ(?)に守られて、トウアカクマノミの卵は産み付けられてからおそよ一週間から10日前後で孵化します。この卵は、もう目がハッキリとして、間もなくハッチアウトするのでしょうね。新たな命には、いったいどんな未来が待っているのでしょうか。

こうしてパタパタとヒレで卵に新鮮な海水を送ります


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、外部フラッシュ使用



これが卵のアップです。もう目がハッキリと見えてハッチアウト間近です


■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、クローズアップレンズ、外部フラッシュ使用



トウアカクマノミの秘密

2007年04月25日 11:00

クマノミは熱帯魚の中でも多くの人に名前を知られた魚です。
でも写真のクマノミは本や水族館でよく見るのと、どこか違いませんか?
ずんぐりむっくりとした身体に、まるで乳牛のホルスタインのような白と黒のまだら模様。そして顔だけが、恥ずかしいのか怒っているのか真っ赤です。そんな容姿をしているからか、このクマノミには「トウアカクマノミ」という名前がついています。
日本の海で見られるクマノミは全部で6種類いますが、その中でもトウアカクマノミは、最も数が少ないクマノミです。
内湾の浅瀬に好んで棲むため、開発や海の埋め立ての影響を受けて数が激減したと言われています。残念なことです。
幸い海の自然が多く残された渡嘉敷島では、今もトウアカクマノミが元気に暮らしています。
「海人」(うみんちゅ)というダイビングポイントに潜れば、イソギンチャクに棲む、何組かのトウアカクマノミたちに出会います。
いちばん大きいのがメスで、2番目がオス。もしもメスが死んだりいなくなってしまったら、2番目に大きかったオスがメスに性転換して繁殖を続けるのです。
いや、これにはビックリですね。
オスからメスになるのは、いったいどんな気持ちなんでしょうか。
一度トウアカクマノミに聞いてみたいところです(笑)

手前の大きなメスの下にある黒いツブツブの塊が卵です。このペアはただ今育児中でした



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/強制発光、防水プロテクター、ワイドコンバージョンレンズ、外部フラッシュ使用




「スーパーマクロLED」で、サンゴの中に隠れたカニを撮る

2007年04月18日 11:00

『μ(ミュー)770SW』の新機能の1つに「スーパーマクロLED」があります。
これはマクロ機能の1つで、マクロをこの「SマクロLED」にセットすると、シャッターを半押ししたときに、カメラ本体のレンズ脇にあるLEDライトが点灯して、目の前の被写体を明るく照らす機能です。
詳細は製品紹介のページに譲りますが、この機能によって外部フラッシュなどのアクセサリーを使わなくても、水中でもカメラ本体だけで手軽に超接近撮影ができるようになったのです。
今回の渡嘉敷島の撮影旅行でも、この「スーパーマクロLED」機能が大活躍しました。

写真のカニは、ミドリイシ類やハナヤサイサンゴ類の枝の隙間に住むオオアカホシサンゴガニです。
大きさは3ー4cmと小さく、厄介なことにサンゴの枝の隙間に隠れているので、大きなカメラではサンゴが邪魔になって近寄れません。
しかも外部フラッシュを使ってライティングしようにも、カニの身体にしっかりとフラッシュ光が当たっているかどうか、撮ってみなければ分からないのです。
これまではとても撮影が難しいケースでした。

ところがどうでしょう。
防水プロテクターも入らないハナヤサイサンゴの枝の隙間に、『μ(ミュー)770SW』本体だけなら、スルリと入ってしまったのです。
マクロを「SマクロLED」に設定して、液晶モニターでオオアカホシサンゴガニをフレームに入れてシャッターを押しました。
レンズのすぐ脇からLEDライトを照射しているので、光りがサンゴの枝に遮られてしまうこともなく、液晶モニターで画像を確認しながら撮れるので、これまで難しかった写真も驚くほど簡単に撮れてしまいました。


「サンゴの隙間に隠れているからだいじょうぶだもんね!」。
そんな余裕なオオアカホシサンゴガニも、突然の『μ(ミュー)770SW』の進入に目が点になっていました(笑)



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/スーパーマクロLED



水深10m防水の『μ(ミュー)770SW』といっしょに、沖縄・渡嘉敷島の海に潜る

2007年04月16日 11:00

これまで愛用していた『μ(ミュー)760』に代わって、ボクのところに新顔の『μ(ミュー)770SW』がやって来ました。まだ発売して間もないこの新機種の特徴は、何と言っても「水深10mの防水機能」だと思います。
ダイバーであり水中カメラマンであるボクにとっては、この新機能はもうとにかく嬉しい限りです。
仕事中のスナップ撮影やプライベートな海遊び、水遊びの強い味方になってくれることでしょう。
そこで早速、今回は『μ(ミュー)770SW』を持って、沖縄の渡嘉敷島を訪れました。この島は沖縄随一の都会の那覇から、高速船でわずか35分で行ける、サンゴ礁の海とビーチがとても美しい自然の島です。
ボクが大好きな島の1つで、仕事にプライベートに、もう10年以上も通い続けています。
最初は、『μ(ミュー)770SW』を防水プロテクターに入れずに、そのまま海水に浸けることに少し抵抗がありましたが、いざポチャンと潜ってしまえば、ボタン操作も液晶モニターの見やすさも陸上と全く変わらないので、違和感無くそのまま使えました。
シャッターボタンの半押しの感覚とかは、カメラの反応が直接に指先に伝わってくるので、防水プロテクターに入れたときよりも、操作感は良いようです。
海の中でサンゴ礁やクマノミをパチパチと撮っていると、周りで潜っているダイバーたちが、ボクの手元を見て驚いた顔をしているのが、なんだかちょっぴりおかしいなと思いました。

『μ(ミュー)770SW』でハマクマノミを撮りました。液晶モニターは海中でもよく見えます




「これは見たことないカメラだなぁー?」。『μ(ミュー)770SW』を不思議そうに見つめるクマノミのペア。かわいいでしょ!



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)770SW、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光



食欲旺盛な怪力乙女、フリソデエビ

2007年04月12日 11:00

ダイバーならすでにご存じと思いますが、これはフリソデエビ。
体長2ー44センチメートルほどの小さなエビの仲間です。左右に2つ、白くてフリフリとしたのがハサミで、白地に青や青紫、赤茶の模様をしています。その変わった風貌と美しい色使い、さらにはそう簡単にはお目にかかれないレアな存在から、ダイバーたちの”アイドル”的な生き物になっています。
このエビを見つけて「フリソデエビ」なんて命名するのだから、名付け親の方もロマンチックで素敵ですね。うら若き乙女の振り袖姿、そのものではありませんか! 

ところが、海の中で見る実物は、乙女どころか、食欲旺盛な怪力ジャジャ馬娘なんです。

この時も「リチェリューロック」でジンベエザメの出現を待っている間、ガイドの恭さんが、このフリソデエビを見せてくれました(フリソデエビで時間つぶしとは、なんて贅沢な!)。
指さす岩の隙間を覗くと、大きなハサミと足で、捕らえたヒトデをガッシリと抱えたフリソデエビがいるではありませんか。早速、クローズアップレンズを防水プロテクターのレンズマウントに装着して、マクロ撮影を試みました。

他のエビならカメラを近づけると、じわりと後ずさりをしながら逃げて行くのですが、こうしてエサを抱えたフリソデエビは違います。突然のダイバーの出没に、岩の奥の方へ後ずさりをしたいのですが、エサのヒトデを手放す気は全くありません。
それどころか、あろうことか自分の身体ほどもある巨大なヒトデの足を抱えながら、岩陰に持ち込んで独り占めにしようとするのです。どうですか、この食欲と怪力ぶり! 

人間に例えるなら、巨大恐竜(?)が目の前に迫っているのに、両手一杯にケーキを抱えて、袖を振り乱しながら横取りされまいと主張を繰り返す強欲な娘(実はオバハン?)、といったところでしょうか?
ロマンの欠片もありませんね。でもおかげで、こうして正面顔がバッチリと撮れちゃいました。

名前の通り美しいフリソデエビのアップ



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/強制発光、手ブレ防止/オン、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



ジンベエザメを上手に撮るコツは?

2007年04月11日 11:00

当たり前のことですが、被写体がなければ写真は撮れませんから、まずはジンベエザメに遭うことが先決です。幸い今では、世界中のあちらこちらで高い確率でジンベエザメに遭える海が知られるようになってきました。前回はそんな話題に触れましたが、今日はジンベエザメに出会った後のことです。

いかに上手に撮るか。
その大きな姿を迫力のある写真に切り取るには、ワイドレンズでグッと近寄って撮ることです。
近寄ればそれだけ被写体とレンズの間の水の層が薄くなるので、海水の透明度の影響を受けにくく、よりクリアーな写真が撮れるのです。しかもワイドレンズなら、近づいてもジンベエザメの大きな身体を画角内に納めることができます。
この時は、『μ(ミュー)760』にワイドコンバージョンレンズを付けて撮影しています。このアクセサリーは水中脱着式のものですが、ここではジンベエザメ狙いで潜っているので、予め装着した常態でエントリーしています。
ジンベエザメはゆっくりと泳いでいるように見えても、近づくと意外と速く感じるものです。一生懸命フィンキックを繰り返せば併走して泳げるスピードですが、長い距離を泳ぐのは結構キツイと思います。
そこで、何よりも早期発見が大切です。ガイドの動きを注意深く観察しながら、海中でいち早くジンベエザメを見つけるのです。そして直ちにその泳ぎの向きを読みとって、追いかけるのではなくて先回りをして、上手くジンベエザメが泳いで来るコースに入り込めればベストです。

ジンベエザメが近くにやって来たら、とにかく近づいて、あとは泳ぎながらカメラだけは揺れないように身体全体でバランスを保ち、ジンベエザメの姿をフレームに入れて、何度もシャッターを押しましょう。
そうすれば正面顔から横顔、背中、そして大きなヒレの後ろ姿まで、巨体が通り過ぎる間に、ジンベエザメのいろいろなシーンの写真が撮れます。きっと思い出に残る作品になることでしょう。

ジンベエザメを見つけたら、とにかく近付いて!



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、手ブレ防止/オン、防水プロテクター、ワイドコンバージョンレンズ使用



ジンベエザメに遭える海は?

2007年04月10日 11:00

ジンベエザメは世界中の熱帯や亜熱帯の海に生息していますが、広い海の表層を回遊しているため、ダイバーが見たいと思っても、ただ漠然と海に潜っているだけでは、そう簡単に出会える生き物ではありません。
もちろんダイビングを始めて数十回で、偶然にもジンベエザメに出会った幸運なダイバーもいますが、何百回、千回と海に潜っているのに未だにジンベエザメを見たことのないダイバーもまた、たくさんいるのです。
そのため、ひと昔前なら「ジンベエザメに遭えたらダイビングをやめてもいい」と、ダイバーたちの間でそんなセリフもチラホラと聞こえましたが、もしもそれを実行していたとしたら、今では毎年多くのダイバーがフィンを脱いで陸に上がることになっていたでしょうね。

いつ、どこでジンベエザメが見られるのか?
情報化が進む現代では、以前では到底考えられなかった「ジンベエザメに遭える海」というのが知られるようになってきました。
毎年、秋からGWごろまで行われる今回のスミランクルーズも、ジンベエザメが高い確率で見られる海です。年によって当たりハズレがあるようですが、今年は大当たり年です。現地ではとても盛り上がっていますよ(e-diveの恭さん、ジンベエ出してくれてありがとう!)。
他には、同じタイなら、マレー半島を挟んで反対側のサムイ島またはタオ島へ行って「チュンポンピナクル」に潜れば、ジンベエザメがしばしば見られます。また、遭遇率の高さや手軽さで言えば、モルディブのダイブクルーズも人気です。
特に雨期は8ー9割以上のクルーズでジンベエザメが見られるというし、ボクも過去に数回遭遇しています。3ー5月の西オーストラリア・エクスマスもジンベエザメが高確率で見られることで有名です。フィリピン、ガラパゴスなど、その気になれば、今ではジンベエザメは狙って遭える生き物になったようです。
何よりも、そのことがいちばんの驚きですね。

上から見たジンベエザメ



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、手ブレ防止/オン、防水プロテクター、ワイドコンバージョンレンズ使用



ジンベエザメに接近遭遇

2007年04月09日 11:00

やっと現れてくれたリチェリューロックのジンベエザメですが、どうやらダイバーのことが嫌いだったわけではないようです。ダイバーが近づいても決していやがる素振りを見せず、それどころか大きなヒレをゆっくりと左右に動かしながら、その優美な姿を惜しみなく見せてくれます。
この時は運が良く、ジンベエザメはまるで背中に触れるくらい近くを通り過ぎて行きました。頭の先から尾ビレまで、名前の由来にもなっている縞と水玉模様が、ずいぶんと長い時間をかけて過ぎ去ったように思います。もう夢中でシャッターを押し続けました。
ジンベエザメの出現に備えて、より大きな被写体や広い風景をフレームに納めることのできるワイドコンバージョンレンズをアクセサリーとして、あらかじめ防水プロテクターのレンズ前面に装着しておいたのが良かったと思います。
それにしても、最後に大きな尾ビレが目の前で左右に動いたときの、あの吹き飛ばされそうな水流は今でも忘れられません。

ド迫力のジンベエザメ!



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中ワイド1、マクロ/オフ、フラッシュ/発光禁止、手ブレ防止/オン、防水プロテクター、ワイドコンバージョンレンズ使用



赤ら顔で? 慌てて砂に潜る2匹の巻き貝。おっと、これは失礼!

2007年03月29日 11:00

海の中でよく観察してみると、白くて丸い2つの生き物は、どうやら巻き貝の仲間のようです。
背中の貝殻がすっぽりと覆われるほど、白くて柔らかい身体を伸ばして、しかも逆さになって砂に埋まっていたので、ひと目見ただけでは何の生き物か分からなかったのです。
でも砂を払ったときの様子を思い起こして「なるほどねぇー」と、納得しました。
2匹の貝は、今まさに交尾の真っ最中だったのです。
この広い海の中でようやく同じ種類の相手に出会い、幸運を分かち合っていた、まさにその時です。
運悪く好奇心旺盛なダイバーに見つかってしまったのです。
少し気まずい思いがしたので、2匹を寄り添うように砂の上に並べてその場を離れました。
ばつが悪そうにそそくさと砂に潜る仕草が、何だかとても人間的に見えました。

正体はなんと2匹の巻き貝だった!




そそくさと砂に潜り込む巻き貝



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/発光禁止、手ブレ防止/オン、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用




砂の中から現れた、謎の生物の正体は!?

2007年03月28日 11:00

海の底一面に広がる真っ白な砂地は、明るくて開放的で、
ただ海中を漂っているだけでも気分がいいものです。
ところが朽ちたサンゴや転石があって、色も地味な褐色や灰色をした砂地はダイバーにあまり見向きもされません。
この日もカメラを持って、そんな目立たない砂地を1人でウロウロとしていると、
砂の中で何やら白い生き物がモゾモゾと動いているのを見つけました。
その生物らしからぬ怪しい姿に、いったん差し出した手が止まりそうになりましたが、
勇気を振り絞って砂を払ってみると、
中から体長2センチほどの丸くて見慣れない生き物が2つ現れたのです。
これはいったい何でしょうか!?

砂の中から姿を現す、得体の知れない白い生き物




砂を払うと2匹が出てきた!



■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/発光禁止、
手ブレ防止/オン、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



鮮度100%? 沖縄の「もずく」はうまい!

2007年03月27日 11:00

スーパーの陳列棚や日々の食卓でよく見かける海藻の「もずく」ですが、皆さんはその自然の姿を見たことがあるでしょうか?
来間島(くりまじま)の浅瀬の海で潜っていると、偶然にも「もずく」を見つけました。
写真がその姿です。
『μ(ミュー)760』のリアルな液晶モニタをジーッと見つめていると、あのシャキシャキとした食感が頭に思い浮かびます。
海の中とはいえ食べたい欲求には勝てず、試しに「もずく」をひと掴みすると、くわえていたレギュレーターをはずしてツルンと口に吸い込みました。
するとどうでしょう。
ちょっと塩味が強いようですが、これが結構いけるのです。
春から初夏にかけて沖縄では「もずく」のシーズンを迎えます。
食いしん坊なダイバーは、くれぐれも食べすぎにはご注意を(笑)!

■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/オート発光、手ブレ防止/オン、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用



沖縄の海で見つけたアザミサンゴのアップ

2007年03月22日 11:00

写真のアザミサンゴ、かわいいでしょう? 
これも来間島のビーチ・ポイントで見つけました。手のひらの大きさにも満たない小さな群体です。
うっかりそのまま通り過ぎそうになりましたが、試しにクローズアップレンズを付けてグッと近づいてみると、『μ(ミュー)760』の大きな背面モニターいっぱいに、アザミサンゴのポリプ1つ1つの表情までクッキリと映し出されたので驚きました。
クローズアップの撮影では、身体やカメラの揺れは禁物です。三脚が使えない海の中では、波やうねりに負けないように、しっかりと身体を固定しなければなりません。自然光の撮影ではなおさらのことです。
この時も『μ(ミュー)760』の手ブレ防止機能が水中撮影でも強い身方になってくれました。

■撮影データ

カメラ/μ(ミュー)760、シーンモード/水中マクロ、マクロ/オン、フラッシュ/発光禁止、手ブレ防止/オン、防水プロテクター、クローズアップレンズ使用


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