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OM-D E-M1 Mark IIと作る!鉄道写真新時代

OM-D E-M1 Mark IIと作る!鉄道写真新時代

真打登場。OM-D E-M1 Mark II。なんと「鉄」の心に突き刺さる機材だろうか。
今までは「多少の慣れが必要だが…おススメしたい」と、若干の枕詞を必要としたミラーレスの弱点をそのまま超強力なメリットに変え、使用感から「一眼レフ」「ミラーレス一眼」の垣根を完全に取り払った。

加えて「OM-Dでないと撮れない」写真世界があるという魅力。そんな機種は、今も世の中にそんなに数多くは存在しないのではないだろうか。それがこの無駄のない、研ぎ澄まされたように凝縮した小型なボディーにギチギチに収まっている。「小型軽量」は往年のOMからのオリンパスの伝家の宝刀だが、現代にその遺産をしっかりと継承するこの頼もしいOM-Dの機能を、「鉄道撮影に資するか」という観点から見ていきたい。

なお使用したカットはすべてJpegの撮って出し、リサイズと一部若干のトリミングをした以外は何らの加工もしていない。一部にわずかに出ているフレアの類もそのままにしている。後述するレンズの優秀さとともに、OM-Dの画像処理エンジンTruePic VIIIの能力の高さも同時に見ていただければと思う。

ミラーレス+秒間18コマの威力

E-M1 Mark IIはAF追従で最速秒間18コマの実力を持つ。さらに特筆すべきなのは素晴らしい追従能力を持っているということだ。測距点は、驚きのオールクロス121点。「食らいついたら離さない」、底力あるAFはまさしく「カメラの歴史が1ステップ進んだのだな」と実感させるものだ。さらにAF固定ならなんと秒間60コマ。撮影者には見えなかったものがカメラにはしっかり見えていた…というレベルだ。

作例はカモメが群れ舞う湖畔の駅。画面にコントラストが欲しいので、やや逆光側になるホーム先端で鳥たちを待つ。カモメの羽ばたきが画面のどこに位置するかで出来具合が決まる。当然予測不可能なこの場面では、カメラの連写性能を信じて、決めたフレームを変えることなく、シャッターを切る。

これだけだったら他の一眼レフでもその役は果たせる機種は存在するが、ミラーレス機であるOM-D E-M1 Mark IIの強みは、露出補正などを即座にファインダーの像に反映し確認できることだ。当日は風が強く、流れる雲が頻繁に露出を変えるめまぐるしい空模様だった。こんな状況で、いちいちファインダーから目を離して、モニターで補正具合を確認するような悠長なことは出来ない。「列車が来た瞬間に曇った(晴れた)」という経験をお持ちの方も多いだろう。咄嗟の場合に強力に機能する、高速連写+ビューファインダーの威力は、一度体験するともう戻れない魅力に満ちている。

この日は鳥インフルエンザ予防ということで恒例のえさ撒きが中止されてしまっていた。しかし寒く風の強い日。数は少ないものの、カモメたちは列車が来ると何がしかのおこぼれを期待して集まってくる。ファインダーからただの一瞬も目を離せない中、ミラーレスの威力は決定的に大きい。

良く晴れた冬の日は東京の空も美しい。この日は待ちに待った富士山麓に日没する日だ。架線柱・マンション・高圧電線をかわして画面を整理できるシャッターチャンスはコンマ数秒。E-M1 Mark IIなら確実にその瞬間を切り取ってくれるだろう。

ほんの一瞬雲間から光が差し込む。まるで神様がくれた旅行者へのささやかなプレゼントのように。すかさずファインダーで確認しながら露出を少しずつ変えて撮影。ミラーレス+高速連写の独壇場だ。

さざなみが思いもがけず凪いだ一瞬。咄嗟に露出をややマイナスに補正して鏡を強調する。数秒後にはささやかな風がまた吹きはじめて水面の電車は幻と消えた。

「ミラーレスは流し撮りには向いていない」という会話は、完全に過去のものになった。「ファインダーに見える像が記録される像」という利点に加え、高速連写と強力AFが撮影の可能性を大きく広げてくれる。

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