ホーム >

写真コミュニティフォトパスTOP >

鳥の写真投稿ページ >

手持ちで撮れる600mmレンズフィールドレポート Vol.2 >

1

野鳥撮影に革命をもたらす!
手持ちで撮れる600mmレンズフィールドレポート Vol.2
~撮影シーンを選ばない手ぶれ補正の威力~

野鳥撮影に革命をもたらす!手持ちで撮れる600mmレンズフィールドレポート Vol.2

野鳥の羽の細部までシャープな写真を撮るためには、解像力が高い超望遠レンズを使い、手ぶれを起こさないように撮ることが大切。「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」は、カミソリのように切れのよい描写を持つうえに、6段分の補正効果が得られる「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応。Vol.2では、この手ぶれ補正機能を中心にレポートします。

1.どんな場面でもぶれない「5軸シンクロ手ぶれ補正」

どんなに描写性能の高いレンズ、カメラを使っていても、ピンボケや手ぶれを起こしては満足のゆく写真は撮れない。ピンボケの問題はAF(オートフォーカス)性能の向上で克服できるようになってきた。しかし、手ぶれの問題は完全に解決するところまでは至っていない。特に超望遠レンズは焦点距離の短い広角レンズや標準レンズなどに比べ、わずかな手ぶれが撮影画像に大きく影響する。そのため、各社とも手ぶれ補正性能の向上を図ってきた。レンズ内手ぶれ補正、ボディ内手ぶれ補正、いずれの方式でも手ぶれ補正効果はシャッター速度換算で4〜5段分、超望遠レンズに限っていえば、4〜4.5段分まで達成されている。これに対してM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROの「5軸シンクロ手ぶれ補正」は、6段分の補正効果が得られる。

これまでにOM-DシリーズやPENシリーズに搭載されたボディ内手ぶれ補正機構は5段分の手ぶれ補正を実現している。これでも充分な手ぶれ補正効果が得られるのだが、よりシャープに撮れる超望遠レンズを実現するため、レンズにも手ぶれ補正機構を搭載し、カメラボディの手ぶれ補正機構と協調させる方法を導入した。

M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROのレンズ内手ぶれ補正の効果は4段分。これは他社の同クラスの超望遠レンズと同等のもので、ヨーとピッチ、2軸の手ぶれ補正を行う。これにOM-D E-M1、E-M5 MarkII、PEN-Fの撮像センサーシフト5軸手ぶれ補正を完全にシンクロさせることで、6段分の補正効果を得ている。このシステムの優位性は補正効果が6段分という部分だけではない。撮影者がシャッターを切る際に生じる回転ぶれ(ロール)を補正できる点も大きなポイント。レンズ内手ぶれ補正だけでは補正できない回転ぶれを、ボディ内の5軸手ぶれ補正が打ち消すことで、他のどんな超望遠システムよりもシャープな画像が得られるのだ。

なお、シャッター速度換算で6段分の手ぶれ補正効果とは、1/1000秒以上のシャッター速度が必要な超望遠レンズを使い、1/15秒でも手ぶれをせずに撮れるということを意味する。これは森や林の中など、充分な光がなく、1/60秒を切るシャッター速度しか出せないようなシーンでも、三脚を使わずに手持ちで撮影できることを意味する。三脚を持たずに野鳥撮影に出かけるという新しい撮影スタイルが、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROによって可能になるのだ。

木陰で静かに休むオシドリのオス。頬から首にかけて伸びる美しい羽に狙いを絞って撮影した。従来であれば三脚が欲しい場面だが、手ぶれ補正の効果により、鮮明に写すことができた。

松の種をついばむヤマガラを発見。ヤマガラの動きが止まる瞬間を狙って撮影した。とっさのことでISO感度を上げられず、シャッター速度は1/40秒と遅いままだったが、手ぶれはまったくない。

森の中の静かな流れで、水を飲みにきたシメに出会った。周囲は暗く、ISO1600でもシャッター速度は1/100秒がやっとだった。

エサを探し、下草の中を歩きまわるアオジを地面スレスレに狙う。不安定な姿勢での撮影だが、写真にぶれはなく、細部までしっかりと描写されている。

「5軸シンクロ手ぶれ補正」は2機種のOM-DとPEN-Fで機能する

OM-D E-M1(ファームウェア Ver4.0以上)

OM-D E-M1(ファームウェア Ver4.0以上)

OM-D E-M5 Mark II(ファームウェア Ver2.0以上)

OM-D E-M5 Mark II(ファームウェア Ver2.0以上)

「5軸シンクロ手ぶれ補正」は、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROに搭載された手ぶれ補正機構とカメラ内の手ぶれ補正機構が協調動作することで他に類を見ない6段分の手ぶれ補正を実現している。高度な信号処理が必要であるため、使用できるカメラが限られる。OM-D E-M1はファームウェアをVer.4.0以上にアップすることで使用可能。E-M5 MarkIIはファームウェアVer.2.0以上で使うことができる。また、PEN-Fも「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応する。それ以外の機種では、カメラ内の手ぶれ補正のみ、あるいはM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROの手ぶれ補正(補正効果は4段)のみのいずれかを使用する。
ファームウェアのダウンロードはこちら

手ぶれ補正のON/OFF

M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO使用時は、手ぶれ補正のON/OFFをボディ側ではなく、レンズ側面の「IS(手ぶれ補正)スイッチ」で行う。

「スーパーコンパネ」で手ぶれ補正モードを切り替え

手ぶれ補正の動作を決めるモードセレクトは、OM-DやPENの液晶モニターに表示される「スーパーコンパネ(写真上)」か、EVF(液晶ビューファインダー)に表示される「ライブコントロール」で行う。通常は「S-IS1」か「S-IS AUTO」を選べばよい。

4種の手ぶれ補正モードとは(静止画撮影時)

  • ・S-IS1 全方向補正
    カメラを動かさずに撮る場合の手ぶれ補正
  • ・S-IS2 縦ぶれ補正
    カメラの縦方向の動き、ぶれだけを補正する。カメラの横方向への動きには補正が働かない
  • ・S-IS3 横ぶれ補正
    カメラの横方向の動き、ぶれだけを補正する。カメラの縦方向への動きには補正が働かない
  • ・S-IS AUTO 手ぶれ補正オート
    流し撮りの方向を検知して、最適な手ぶれ補正を行う。汎用性の高いモード。

ページトップへ戻る