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オリンパスプラザ FOCUS展

オリンパスプラザ FOCUS展とは

オリンパスのカメラを使って表現力、創造性に富んだ作品を生み出すフォトグラファーに、発表の場を提供する写真展です。オリンパスプロ会員(OGPS会員)からの推薦により、年間2名をプロサロンにて選出いたします。

第1回 FOCUS展 市ノ川倫子写真展「utopia」

私のこころに浮かぶ景色は
おとぎ話の一ページのように
どこか遠い世界にありそうで
なのに探してもどこにもみつけられないような

私のutopiaは
私のこころのなかに
ずっと、一緒に

写真展のご案内

  • 会場:オリンパスプラザ東京 クリエイティブウォール
    開催日時:2018年1月12日(金)~ 1月24日(水)
    11:00 - 19:00
    最終日は15:00まで

出展者インタビュー

1.写真を始めたきっかけと、今に至るまでの経緯を教えてください。 4年前、勤めている会社の後輩の勧めで写真教室に通い始めました。当時は広告系の部署におり、業務に役立つかもしれないという現実的な動機でした。
元々絵やイラストを描くことが好きだったのですが、筆やペンで自分の感性を自在に表現できる絵画に対し、写真は「見たままの真実を切り取るもの」という固定観念があり、それまであまり親しんできませんでした。しかし、その教室が修了してからも複数の写真教室に通い続けるうちに、同じことがカメラでもできるんだ、もっと自由に表現していいんだと気づけ、それからは写真で表現することにのめり込んでいきました。
技法の習得以上に「何を表現するか」を大切にする先生方と出会えたことは、非常に幸運でした。今回推薦をいただいた神島美明先生からは、そうして撮った写真をいかに作品にまで高めるか、ということを教えていただけたと思います。

2.作品を撮るときに大切にしていることは? 写真を学び始めた頃から「人と同じものは撮りたくない」という気持ちがありました。その頃から一貫して、せっかくなら自分だからこそ捉えられるものを撮り、表現できるよう心がけています。「自分の頭の中のイメージを、絵筆で描き上げるように具現化する」ことがモットーです。
絵を鑑賞することや、ファッションコーディネートを考えることが好きなのですが、そういった点も現在の自分の色彩感覚や、表現方法に影響を与えているように思います。読書も好きで、日本語の美しい言葉遣いからインスピレーションを受けて作品を撮ることもあります。

3.「utopia」というタイトルに込められた想い、今回の展示のコンセプトとは? 「utopia」という言葉は「どこにもない場所」を意味します。私は作品を通じて、夢のような現実のような、幻想的で掴みどころのないイメージを表現したいと考えています。撮り続けてきた作品を展示するにあたり、そのイメージを一言で表すのに最もふさわしい言葉だと思い、タイトルに選びました。
実は今回、展示作品よりも先にフォトブックで構成を固めました。その過程で、過去に行った自身の展示タイトル「DAYDREAM」もこの「utopia」の世界観の中に含まれていることに気づいたのです。「utopia」こそが、まさに今自分の表現したいテーマそのものなのかもしれません。
展示についてお話ししますと、メイン作品4点は「utopia」の世界を現すものとして大きく展示しました。一方、「utopia」の世界の更なる広がりを表現するために、より具象的なものや掴みどころのない抽象的なものを含めて世界観を作りました。
会場には生花やドライフラワーのリースなど小物も飾り、会場全体で「utopia」の世界を感じていただけるよう、空間演出にもこだわりました。

4.展示された作品では、全て多重露出が使われています。この手法に至った経緯は? 写真教室で多重露出という手法を学び、何度か作品を撮っていたのですが、ある時多重露出で撮った作品に対して「子供の頃に見たような気がするけど見ていない、不思議な景色」という感想を受け、これこそが自分の求めるテーマなのだと気づかされました。多重露出で撮ることを初めから目的としていたのではなく、このイメージを表現する手段として多重露出が最適だった、という感じです。
一般的に、多重露出で撮る写真はインパクトや珍しさを伴いますが、私の場合はそれによって現実感を損なわないよう、あくまで自然な仕上がりになるよう心がけています。

5.今後取り組みたいテーマなどはありますか。 今後も引き続き「頭の中のイメージを絵画的に表現する」ことをテーマに、作品を撮り続けていきたいです。一方、これまで風景をメインに撮ってきたので、人物も撮影してみたいと思っています。ただし純粋なポートレートと言うよりも、今回の作品と同じように自分ならではの視点や表現を活かしたものにしたいです。その他にも得意苦手に捉われず、モノクロでの光と影の描写にチャレンジするなど、表現の幅を広げていけたらと思います。

出展者プロファイル

2013年10月、友人にすすめられたのがきっかけで写真のセミナーに参加(講師:写真家川野恭子)。OLYMPUSのカメラと出会い写真を始める。
写真家 神島美明、写真家 山本まりこの元で写真を学び、幼いころより思い描いていた自分の空想や湧き上がるイメージを、写真を使って描くように作品を撮り続けている。

推薦者コメント

この度、オリンパスプラザ東京 クリエイティブウォールにて個展を開催される「市ノ川倫子」さんの作品は、カメラを絵筆のように使いこなし心の思いを描く表現方法を確立された作品展です。
写真という誤訳に始まる、リアルにありのままが写真という考え方から解きほぐされるには、チャレンジが必要だと思うのです。
市ノ川さんは絵画と写真の境を巧みにカメラを使いこなし、チャレンジしています。
光の中に潜む微妙な色を心のときめきとして再現し、夢であり、迷いであり、トキメキでもある今回の作品表現は、デジタルカメラの新しい表現を可能にしたと思います。神島塾5期生として励んだ市ノ川さんは、写真の完成度を上げるとともにインスピレーションをコンセプトの中身に転嫁し、そして言葉に置き換えることができました。写真をご覧になるとともに、言葉を楽しんで頂けたらと思います。
写真家/講師 神島美明

神島美明(Yoshiaki Kamishima) 2003年 報道写真家からフリーランスカメラマンに。
05年 フォトマスター検定エキスパートに認定される。
06年〜13年 写真イベント「PIE2006」で講演。
同年 山口県萩市イベントで、観光撮影指導、講演で多くの人の心を捉える。
09年 (社)日本写真学会正会員になる。
13年 下田市、伊豆急による観光イベント撮影主任
14年 日本初ライカアカデミー公認講師に認定。個展3回、共同展6回、写真集に「五百羅漢」。
15年 アートフォト個展「Ather Side」開催。海外や国内の撮影ツアー講師。

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