今浦 友喜の

一息つくごとに一輪、また一輪と花が咲く。
梅が芳醇な香りを運び桜が山を川を街を彩る。山の雪解けを合図に苗が植えられ、足元にはタンポポやツクシがひょっこりと頭を出す。
春の季節はあまりにも目まぐるしく、春眠暁を覚えずにごろごろなんてしていたらあっという間に通り過ぎてしまう。こんなにわくわくする楽しい季節がずっと続いてくれたらいいのに、なんて思うこともあるが、たぶんそうなったらそれはそれですぐに飽きてしまうんだと思う。この限られた時間、一瞬の輝きこそ、春が人々から愛される所以なんだろう。

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