始めてみよう!人物の撮り方(ポートレート編) ~M.ZUIKO PROレンズで撮る世界~

ポートレート撮影において、モデルさんを主題とした上での背景整理、構図、フレーミングやレンズの焦点距離、光の向きや撮影する時間、場所、季節などさまざまな重要な要素があります。ここでは、OM-D E-M1 Mark IIと3本の新製品PROレンズF1.2シリーズをメインにポートレートの撮影テクニックを解説します。(写真家 若子jet)

ポートレート撮影を始める前に

人物を撮影する上で、忘れてはならないのがモデルさんとの共作であるということ。 事前に撮影したいロケ場所をしっかり下見をした上で、モデルさんと打ち合わせをし、声がけするなど撮影中もコミュニケーションをとりましょう。

ポートレートは背景をシンプルに

ポートレート撮影において、画の中に入ってくる主題は当然モデルさんです。
その場所で副題となる背景はシンプルにするのか、場所がわかるような説明的な絵にするのか、F値を変えることで、随分と印象が変わってきます。

人物撮影の高さとポジション

撮影をする高さによって印象を変えることが可能です。
モデルさんの目線よりもやや下から撮影をすることで、スタイルをよく見せてくれます。(左)
モデルさんと同じ目線の高さで撮影をすることで、親しみを感じさせます。(真ん中)
やや上から俯瞰気味に撮影をすることで目力が強調され、上目遣いでインパクトがあり、頬まわりもシャープに見せることができます。背景もシンプルに整理することができます。(右)

撮影する高さやポジションを変えることで、それぞれ印象が変わります。

下から

同じ目線の高さ

上から

縦写真と横写真

縦位置構図は、高さや奥行きを主張します。
横位置構図は広がりを主張します。
モデルさんの表情作り以外にも、背景の視線の先を意識させるかで、印象も異なります。

縦写真

横写真