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ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 超広角ズームレンズをリポート!

清水 淳 水中カメラインプレッション

Vol.27 ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6  超小型・軽量設計の超広角ズームレンズを、様々なシーンで使用してリポート!

ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6の製品紹介はこちら

超小型で軽量設計。そしてより身近な価格の超広角ズームレンズ


ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6+E-520
ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6と
E-520の装着例
35mm換算で18-36mmの焦点距離をカバーする超広角ズームレンズ、ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6( ED 9-18mmズームレンズ)が発売された。
従来のフォーサーズでの超広角ズームレンズというと、ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0が有るが、高価な上に重量が重く、水中で使うとなると防水レンズポートとの相性で、極近接撮影時に周辺が流れてしまう事があり使用は遠景に限ってのものだった。
極接近時のワイド撮影では、ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye(ED 8mmフィッシュアイ)が他社も含め最短撮影距離や周辺解像度、最大倍率などの性能において優れている上に、防塵防滴とあってかなりの人気を集めている。ただし、8mmフィッシュアイは近づくと逃げてしまう魚の群れの撮影には向かず、現在その手の撮影ではED 8mmフィッシュアイに1.4x テレコンバーター EC-14を併用する手法で、倍率を上げ画角をつめて対応しているが、ED 8mmフィッシュアイ自体も高価なレンズなモノに加えEC-14も希望小売価格¥58,800と投資額は安くはない。
しかし、今回発売されたED 9-18mmズームレンズは、希望小売価格が税込みで¥74,550、市場実売価格は6万円を切ってのデリバリーになることから水中撮影でも人気が出るレンズとなることは間違いないだろう。早速、水中に持ち込みこのレンズを使った作品を撮ってきたのでいち早く情報をお届けしたい。
ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6と他の広角レンズとの比較
レンズ 最大対角線画角 最短撮影距離 最大撮影倍率
(35mm換算)
適合防水
レンズポート
希望小売価格
(税込。レンズのみ)
ED 9-18mm 100° 0.25m 0.24倍 PPO-E04 ¥74,550
ED 8mmフィッシュアイ 180° 0.135m 0.44倍 PPO-E04 ¥97,650
ED 7-14mm 114° 0.25m 0.22倍 PPO-E04
+PER-E02
¥247,800
ED 11-22mm 89° 0.28m 0.26倍 PPO-E02 ¥111,300

水中撮影では、今後ワイドマクロは8mmフィッシュアイ、近づけない魚の群れ、イルカ等の撮影では 9-18mmズームレンズが使われる事になるだろう。

適合するレンズポート



E-410&PT-E03にFL-20を接続
ED 9-18mmズームレンズを収納する防水レンズポートはドームポートと呼ばれるPPO-E04になる。INON社製のドームポートでは、ポートの曲率が浅く有効長が足りないので使用は難しい。(延長ポートを併用した場合のチェックは行っていない。)
組み合わせ例ではミニマムなショートアームでフラッシュを1灯でセットしている。画面中心に被写体を配置するならばこの組み合わせでも十分だ。
【構成例】
カメラ:E-520
防水プロテクター:PT-E05
防水レンズポート:PPO-E04
フラッシュ:UFL-2
アーム:PTSA-03
グリップベース:PTBK-E02

水中撮影はもちろん、様々な撮影シーンに対応


ギンガメアジの群れ
撮影モード:水中ワイド、RC/TTL、露出補正:-1.3
フラッシュ補正:-0.3、ISO感度:100
魚の群れの撮影に抜群
ED 8mmフィッシュアイでギンガメアジの群れを撮影しようとすれば、ギンガメアジを掴めるほどの距離まで近づかなければ迫力のあるカットにはならない。しかし、ギンガメアジもそこまでは容易に寄せてはくれず、もし寄ろうとすれば、魚たちは驚き、群れはチリヂリに逃げてしまう。
一人で水中に入っているわけではないので、他のダイバーから顰蹙を買うこと間違い無いだろう。しかし、ED 9-18mmズームレンズを使って、ある程度の距離から次第にズームを広角側に広げながら撮影していけば、ギンガメアジの個体の姿がしっかりと映る距離まで寄れるはずだ。

今回の作例撮影で使用した機材
作例では、E-3とアンティス社製 Nexus E-3を使ってズームをワイド側最大で固定しギンガメアジにアプローチした。人馴れしていない臆病な群れなので、なかなか寄れなかったが、ゆっくりと潮上からアプローチしてメタリック感のあるカットが得られた。迫力のあるカットにするには、 パースペクティブの誇張が不可欠になるのでズームはワイド側最大にすると効果は大きい。

今回の作例撮影で使用した機材
カメラ:E-3、 防水プロテクター:アンティス社製 Nexus E-3
防水レンズポート:PPO-E04、フラッシュ:UFL-2×2
アーム:INON社製 アームMセットZ+(アームM&クランプ)×2

ウミガメ
動きの速い被写体に
サンゴやイソギンチャクとクマノミなどをED 8mmフィッシュアイで撮影するようなワイドマクロ系の撮影ならば、画面中に被写体の大きさを確保する ために小さな被写体に目一杯近づいて撮影しなければならない。しかし亀のように動いてしまう被写体の場合、亀が寝ている場合を除いてその距離で撮影することは難しくなる。このような場合広角ズームなら画角を変えてある程度のワーキングディスタンスを 空けて撮影しても絵になる。標準ズームのように焦点距離が長いとパースペクティブが出しにくく迫力に欠け、ワーキングディスタン スが長くなることから水中特有の浮遊物のノイズも増える。イルカやサメなど、近づけない大型の被写体の撮影に威力を発揮するレンズとなる。
撮影モード:水中ワイド、RC/TTL、露出補正:-1.3、フラッシュ補正:-0.7、ISO感度:100

クマノミとイソギンチャク
撮影モード:マニュアル
レンズF値:F5.6
露出時間:1/200秒、RC/TTL
フラッシュ補正:左:-1.0 右:±0
ISO感度:100
ワイドマクロも
では、ED 8mmフィッシュアイが得意とする分野をED 9-18mmズームレンズで取って代わることができるか?という問題についてテストしてみた。 ワイドレンズのファーストチョイスでこのED 9-18mmズームレンズを購入した場合、このレンズでワイドマクロを撮る事になるからだ。 最短ワーキングディスタンスは、ポート前拳骨1個程度、約10cmの距離が必要になる。ED 8mmフィッシュアイに慣れたユーザーが使うと、最短撮影距離を割ってしまい、ピンボケになる可能性もある。しっかりと光学ファインダーでピントを確認してもらいたい。
ED 8mmフィッシュアイの最大倍率が0.44(35mm換算)に対して、ED 9-18mmズームレンズが0.24とデータ上では差があるように感じられる。しかし、実際の撮影では、作例のように主要の被写体のクマノミの大きさにおいて、ED 8mmフィッシュアイの場合でも最短撮影距離で捕らえられるわけではないので、データ上での差は無いと考えられる。
実際に撮影した感覚では、ED 9-18mmズームレンズでワイドマクロ撮影ができないことは無いが、ドームポートの表面からピントが合わせられ、倍率も大きく水底から水面の太陽まで入れ込めるED 8mmフィッシュアイのほうがこれらのジャンルの撮影には適している。しかし、他の超広角ズームレンズでは、この作例のように最短撮影距離付近での撮影では、光学設計上ポートとのマッチングの不具合で周辺が流れてしまうトラブルが出るのに対しこのED 9-18mmズームレンズはこうしたトラブルは確認されていない。

陸上撮影
陸上撮影でも
水中では、水平線や水底のライン、ダイバーの吐いた泡、太陽光線以外に直線が見当たらない。そのような環境でフィッシュアイレンズのような、ひずみが出るレンズを使用しても不自然な感じはしないが、陸上で使う場合、広角レンズでは周辺がたる型か糸巻き型にひずむ場合がある。ひずみを修正する手法に、画面の端を太らせる事でひずみを修正する手法を採用するレンズが多い中、ED 9-18mmズームレンズは周辺まで自然に再現する。近接撮影時の収差も見られない。
カメラ:E-3、撮影モード:絞り優先オート、レンズF値:F4.0 
露出時間 :1/10秒、露出補正:-0.3、ホワイトバランス:6000k
ISO感度:400

手ぶれ補正が効く超広角ワイドレンズ
手振れ補正つきの超広角ズームレンズは、他メーカーどこを探しても見当たらない。構造上かなり難易度が高く、今のところ無理なようだ。その点に関して、オリンパスのボディー内手ぶれ補正方式のカメラなら、広角レンズを含めすべてのレンズに対し手ぶれ補正の効果を得られる。この作例は、夕暮れ時の南国リゾートで手持ちで1.3秒間シャッターを開けて撮ったものだ。三脚の出番はこのところ無くなった。
カメラ:E-3、撮影モード:絞り優先オート、レンズF値:F4.0
露出-0.7、ホワイトバランス:時間:1.3秒、露出補正:5300k、ISO感度:800
夕暮れ時の南国リゾート


システム構成例



E-520用防水プロテクター PT-E05
防水プロテクター PT-E05
PT-E05
防水レンズポート
PPO-E04

ED 8mm F3.5 Fisheye、ED 9-18mm F4.0-5.6 とPPO-E04と組み合わせてご使用いただくことにより水中での広角撮影が可能。

PPO-E04
水中専用フラッシュ
UFL-2

カメラ側で発光モード、発光量をコントロールできる水中専用フラッシュ。

UFL-2
ショートアーム
PTSA-03

水中専用フラッシュを防水プロテクターに接続するための短いアームです。

PTSA-03
水中光ファイバーケーブル
PTCB-E02

カメラの内蔵フラッシュの発光信号を光ファイバーで伝達することにより、カメラのボディ側でフラッシュの発光を制御することが可能になります。

PTCB-E02
ブラケット
PTBK-E02

左右両方にグリップが付いた水中専用ブラケットです。水中フラッシュなどを2個取り付けられます。

PTBK-E02
ズームギア
PPZR-E07

レンズのズーム操作を可能にするギア(PPO-E04用)。

PPZR-E07

使用アクセサリー


超広角ズームレンズ ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

35mm判換算で18-36mm相当の焦点域、画角100°をカバーする超広角ズームレンズ。

ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
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