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焦点距離21mmから始まるワイドな5倍ズームカメラ「STYLUS TG-860 Tough」を、PT-057と共にリポート

清水 淳 水中カメラインプレッション

TG-860+PT-057 新たに水中HDRモードを搭載した「STYLUS
TG-860 Tough」を、PT-057と共にリポート TG-860の製品紹介はこちら  PT-057の製品紹介はこちら
  • このページでは、オリンパス防水プロテクターPTシリーズ、またはPTシリーズに関連した製品の性能を水中写真家、清水淳氏が実際に使用して感想や特長をそのままお伝えします。本コンテンツ内で清水淳氏が紹介する他社製品については、オリンパスが動作保証をするものではありませんのでご了承ください。

STYLUS TG-860 Tough&PT-057

TG-860用防水プロテクター PT-057

STYLUS TG-860 Tough

優れた動画撮影機能と超広角ズームレンズを搭載したSTYLUS TG-860 Tough (以下、TG-860) &防水プロテクターPT-057がデビューしたので、さっそくトップシーズンのモルディブと、沖縄の慶良間へ持ち込み、フィールドテストをおこなった。
TG-860はTG-850のマイナーチェンジモデルに該当するが、 TG-860は高度なタフ性能はもちろんのこと、アウトドアでの過酷なスポーツシーン撮影において、確実に写すための新機能を数多く搭載している。
耐水圧性能が10mから15mに向上し、新たに投入された多彩なムービー機能のスポーツカムモードは、動きの激しいスポーツシーンでの撮影にも対応可能だ。カメラ前面についたマルチファンクション的なボタン(フェイスボタン)でレリーズをコントロールできるので、様々な体勢での撮影も楽しめる。TG-860の一番の特徴でもある焦点距離21mmから始まるワイドな5倍ズームと、180度回転する可動式の液晶は、水中撮影シーンでも威力を発揮する。さらに、撮影した画像をスマホに転送して簡単にシェアができる内蔵Wi-Fi機能や、高精度のGPS機能が搭載され、いたれりつくせりのタフカメラが誕生した!
本格的なダイビング撮影にも対応可能にするために、今回は専用防水プロテクター「PT-057」も用意され、前モデルTG-850も収納が可能になっている。

TG-860の特長と、TG-850からパワーアップされたポイント一覧

  • カメラ単体での防水機能が、水深10mから15mになった。今まで同様に耐衝撃2.1m& 耐荷重100kgf、-10度の耐低温、防塵設計など高い気密性で海水や砂の侵入からカメラをガードする。
  • モードダイヤルに「スポーツカムモード」が新設され、一瞬の動きをスローモーションで見ることができるハイスピードムービーなど動画撮影のバリエーションが増えた。
  • 写真をシェアできる内蔵Wi-Fi機能が追加され、スマホ専用のアプリ「OI.Share」からTwitterやFacebookなどにすぐに写真をアップロードできる。
  • GPS機能はGLONASS・QZSSに対応し、位置精度がさらに向上した。(ただし水中ではGPS機能は使用できないので注意)
  • 可動式液晶モニターを見ながら簡単に自分撮りや友人との記念撮影ができる。ボディー前面にシャッターを切るためのボタン(フェイスボタン)があるので、簡単に撮影できる。
  • さらにチューンナップされた水中モード&水中ホワイトバランスにセットするだけで、この上ない発色の良い撮影ができる。

裏面照射型CMOS+NEWエンジン

高感度・低ノイズを実現する「裏面照射型CMOSセンサー」を搭載したTG-860。OM-D E-M1にも搭載されているデジタル一眼用の画像処理エンジンTruePic VIIを搭載しているので、クリアーで解像感あふれる絵を作ることができる。デジタル一眼カメラに近い仕上がりだ!ノイズの少ない抜けの良いブルーの発色や(写真左)、赤系の発色が良く高彩度な画像が手に入る(写真右)。

広角21mmからの5倍ズーム

搭載されるレンズは広角側21mm、望遠側105mmの5倍ズーム。2倍の超解像ファインズームを併用すると、10倍ズームで撮影可能だ。

水中でも有効!超広角21mmワイドレンズ搭載

水中では、空気と水の屈折率の関係で、画角が狭くなる。超広角21mmのTG-860なら大型のワイドコンバージョンレンズなしでも、広い範囲を写し込める。

180度可動式液晶モニター

背面の液晶モニターは180度回転する。撮りにくいアングルの半水面写真や海底ギリギリのアングルも簡単に撮影ができる。さらに水中や水面での自分撮りや友達との記念ショットも思いのままだ!

スマホと簡単接続

Wi-Fi機能を内蔵しているので、簡単に画像をスマホに転送できる。準備は無料のスマホ専用のアプリ「OI.Share」をダウンロードするだけだ。スマホを使ってTG-860をコントロールできるリモコン機能も便利だ。スマホにカメラのライブビュー画面を表示し、ピント確認やズームを操作して、シャッターを切ることができる。また、取り込んだ画像を加工したり、SNSにすぐに投稿できるのもうれしい機能だ。

さらに磨かれた水中モード&水中ホワイトバランス


フラッシュOFF:プログラムオート+プリセット晴天WB


フラッシュOFF:水中スナップ+水中WB

水中では水深が進むにつれて、赤い光から減衰が起こるので、緑がかった仕上がりになるが、オリンパス独自の「水中モード&水中ホワイトバランス」に設定すれば、自然な発色で撮影ができる。


フラッシュON:プログラムオート+プリセット晴天WB


フラッシュON:水中ワイド1+水中WB

フラッシュON時のカラーバランスも自然な発色に調整されるので、被写体のカラーバランスだけでなく、背景のブルーも魅力的な発色に仕上がる。

4つの水中専用シーンモード


水中スナップ


水中ワイド1


水中ワイド2


水中マクロ

TG-860には4つの水中専用シーンモードが用意されている。

フェイスボタンと設定方法

カメラ前面についたフェイスボタンは、シャッターボタンとして利用できる。プロテクター収納時も同様に操作できるのがうれしい。

フェイスボタンには、以下の機能を割り当てることができる。

  • 動画撮影:オン/オフ
  • 静止画撮影
  • モニターブースト(モニターの輝度を上げ、炎天下などでの視認性を高める機能)
  • LEDライト
  • スーパーマクロ(使用できる撮影モードに制限がある)


フェイスボタンの設定


水中マクロ撮影時にフェイスボタンを押すと撮影レンジがスーパーマクロに変わる。通常撮影時は撮影レンジ:スーパーマクロをOFFに!

水中では、スーパーマクロを設定しておくと、微小な被写体の撮影に便利だが白飛びを防ぐために内蔵フラッシュの動作は制限される。ただし、外部フラッシュをシンクロさせるスレーブ発光や、RCリモート発光は可能となる。スーパーマクロでは水中ライトや外部フラッシュの併用がお勧めだ!

防水プロテクター PT-057

TG-860用に専用設計されたPT-057だが、昨年より発売されているTG-850も収納可能だ。
他のコンパクトカメラ用の防水プロテクターと比べて大きな変更点はないが、TG-860の超広角性能を100%生かすために、レンズリングに67mmのネジは切られていない。超広角21mmに対応しているワイドコンバージョンレンズが事実上無い事や、スーパーマクロの性能が向上しているため、クローズアップレンズは不要だからだ。新しい機能では、カメラ本体前面部に新設された「フェイスボタン」をプロテクター上から操作できる。水中撮影では、ここに「スーパーマクロ」を割り振っておくと便利だ。
※TG-850には、フェイスボタン機能が搭載されておりません。

前述のように内蔵フラッシュは発光できないが外部フラッシュや水中ライトを利用して、超近接撮影でも被写体に均一にフラッシュ照射が可能となる。
ちょっと照射が偏って不均一にはなるが、少しでも光が回れば良しとするならば、スレーブ発光にセットして内蔵フラッシュのみでも、なんとか露出を得ることもできる。イレギュラーな撮影法ではあるが、今回の作例のエビ・カニはこの手法で撮影してみたので参考にしていただきたい。
※TG-850とPT-057の組み合わせでは、UFL-3を使用できません。

RCフラッシュ UFL-3使用可能


PTSA-02


PTSA-03

TG-860&PT-057では、純正外部フラッシュUFL-3の使用が可能だ。浮遊物の多い環境での撮影やスーパーマクロ撮影などにぜひ使用していただきたい。純正のショートアームは好みに応じて選択できる。撮影性能的には、被写体からの距離を得られるPTSA-03がお勧めだが、携帯性を重視した場合は、PTSA-02をお勧めしたい。今回のインプレッションでは、PTSA-02で撮影している。


メニュー画面。
外部フラッシュUFL-3を使う場合は、撮影メニューでリモートフラッシュ→RCを選択する。


撮影時の画面
さらに撮影時にフラッシュ選択でRCを選択する。

RCフラッシュ UFL-3のセット


コードをシャッターレバー側に寄せることを忘れない。TG-860は画角が広いので、ケーブルがレンズ側に寄っていると、ケーブルが写り込んでしまう。


UFL-3の設定は電源レバーをOFF→RCAにセットする。

その他水中撮影向けのチューニング


撮影確認は、3秒にセットしてじっくり確認したい。 

プロテクターのメンテナンス


綿棒でOリング溝とOリング圧着部を清掃する。


純正の指定されたグリスを十分に塗布する。


結露防止のために専用のシリカゲルをセットする。

カメラ単体水中撮影

水中スナップ

  • カメラ:TG-860
  • 撮影モード:水中スナップ
  • 絞り値:F3.5
  • シャッター速度:1/125
  • ISO:AUTO(125)
  • フラッシュ:OFF
  • 露出補正:±0.0EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:モルディブ

TG-860単体で防水プロテクターに入れずにスノーケルで撮影。「水中スナップモード」の守備範囲は広く、明るく発色の良い水中シーンが簡単に得られる。

  • カメラ:TG-860
  • 撮影モード:水中スナップ
  • 絞り値:F3.5
  • シャッター速度:1/1000
  • ISO:AUTO(125)
  • フラッシュ:ON
  • 露出補正:±0.0EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:モルディブ

背景のブルーの発色がすこぶる良い!海の色がとても綺麗に表現される。モニターが180度動くので、ローアングルの撮影がしやすい。

  • カメラ:TG-860+PT-057
  • 撮影モード:水中スナップ
  • 絞り値:F3.5
  • シャッター速度:1/125
  • ISO:AUTO(125)
  • フラッシュ:OFF
  • 露出補正:±0.0EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:モルディブ

明るいサンゴのアウトリーフで見つけたモルディブの固有種。そーっと近づいてまとまっているシーンを狙う。画角が広いので、こういったシーンも撮りやすい。

水中ワイド1

  • カメラ:TG-860+PT-057
  • 撮影モード:水中ワイド1
  • 絞り値:F3.5
  • シャッター速度:1/200
  • ISO:AUTO(125)
  • フラッシュ:OFF
  • 露出補正:-1.7EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:モルディブ

岩陰に潜む赤い魚たちを、内蔵フラッシュ光を照射させて真っ赤に表現する。砂や泥を巻き上げないように注意しよう。

  • カメラ:TG-860+PT-057+UFL-3
    +PTSA-02
  • 撮影モード:水中ワイド1
  • 絞り値:F3.5
  • シャッター速度:1/125
  • ISO:AUTO(200)
  • フラッシュ:ON
  • 露出補正:-2.0EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:モルディブ/エリアドゥ

小さな洞窟のような窪みに、無数に群れている魚をブルーバックで撮影する。RC外部フラッシュUFL-3を使い、キラキラした感じを出した。露出補正を目一杯マイナスにかけると背景がきれいな青になる。

  • カメラ:TG-860+PT-057
  • 撮影モード:水中ワイド1
  • 絞り値:F3.5
  • シャッター速度:1/320
  • ISO:AUTO(125)
  • フラッシュ:ON
  • 露出補正:±0.0EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:慶良間/沖縄

内蔵フラッシュの照射が効果的になるように、被写体にギリギリまで近づき、TG-860の画角の広さを生かした作品になった。背景のブルーも綺麗なのがこのカメラの特徴だ。

水中マクロ

  • カメラ:TG-860+PT-057
  • 撮影モード:水中マクロ
  • 絞り値:F5.7
  • シャッター速度:1/200
  • ISO:AUTO(400)
  • フラッシュ:ON
  • 露出補正:±0.0EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:慶良間/沖縄

ピントをイソギンチャクに合わせ、動き回るクマノミが一瞬止まるタイミングをひたすら待つ。内蔵フラッシュでも十分きれいに写る。

水中マクロ+スーパーマクロ

  • カメラ:TG-860+PT-057
  • 撮影モード:水中マクロ+
    スーパーマクロ
  • 絞り値:F5.2
  • シャッター速度:1/160
  • ISO:AUTO(200)
  • フラッシュ:ON(スレーブ)
  • 露出補正:±0.0EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:慶良間/沖縄

水中マクロ+スーパーマクロ+スレーブ発光。
フェイスボタンにスーパーマクロを割り振っておき、リモートフラッシュをスレーブにセットしておく。被写体にぶつかる寸前まで寄れる。内蔵フラッシュはスレーブ発光だが、いい感じに光がまわった。

  • カメラ:TG-860+PT-057
  • 撮影モード:水中マクロ+
    スーパーマクロ
  • 絞り値:F5.2
  • シャッター速度:1/160
  • ISO:AUTO(200)
  • フラッシュ:ON(スレーブ)
  • 露出補正:±0.0EV
  • WB:水中WB
  • 撮影地:慶良間/沖縄

水中マクロ+スーパーマクロ+スレーブ発光。
前の作例と同じ撮り方で、被写体にギリギリまでよりスレーブ発光で撮影した。エビの透明感や背景のイソギンチャクの陰影もキレイに表現できた。

ムービー撮影

PCとの相性が非常に良い動画圧縮方式「MOV / H.264」により滑らかで美しい映像が長時間記録可能になった。
TG-860は、1080/60P(1920×1080)のフルハイビジョンサイズで動画撮影が可能だ。ムービー専用ボタンにより、ワンタッチで撮影をスタート/ストップできる。水中モード選択時は最高画質設定で1080/30pになる。ワイド系の水中動画撮影なら撮影モードを水中スナップモードに設定しておくことがお勧め。ホワイトバランスや露出の設定などが、水中での動画撮影に向いている。

フルハイビジョンムービー

慶良間/沖縄での撮影。
フルハイビジョン動画は、水中ホワイトバランスとの組み合わせが、すこぶる美しく表現される。カメラを振り回さず、しっかりと構え静止画を撮るつもりで撮影することが、きれいな動画撮影のコツだ。TVでの再生なら接続ケーブルは迷わずHDMIケーブルで接続しよう!データの量が多いので付属のAVケーブルでは精細な画像が得られないので注意。

  • 撮影モード:水中スナップ
  • 露出補正:±0.0EV

スポーツカム撮影

さらに動画撮影のバリエーションとして、動きの速い被写体をなめらかに録画できる「60pムービー」と、一瞬の動きをスローモーションのように再生できる「ハイスピードムービー」がある。
ハイスピードムービーは、通常の動画は1秒間に30fps(fps=1秒間のコマ数)だが120fpsで撮影するモードだ。水中専用のチューニングが施されていないので、水中スナップモードほど鮮やかにはならないが、個性あるムービーとなる。慶良間で動き回るハマクマノミを撮影したので参考にしていただきたい。

60pムービー

ハイスピードムービー

システム構成例

防水プロテクターPT-057
防水プロテクター:PT-057
防水プロテクター:PT-057
水中専用フラッシュ
UFL-3

「オリンパスワイヤレスRCフラッシュシステム」に対応した専用フラッシュ。水中の多彩なシチュエーションに対応できます。
※UFL-3取り付け時には、別売のケーブルやアームが必要となります。

UFL-3
ショートアーム
PTSA-02

水中専用フラッシュを防水プロテクターに接続するための短いアーム。

PTSA-02
ショートアーム
PTSA-03

水中専用フラッシュを防水プロテクターに接続するための短いアームです。

PTSA-03
水中光ファイバーケーブル
PTCB-E02

水中撮影用外部フラッシュの接続ケーブル。

PTCB-E02
ハンドストラップ
PST-EP01

防水プロテクターに装着可能なハンドストラップです。

PST-EP01

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