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昆虫写真ブログ 熱帯の森

熱帯の森

 

2010年01月

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Vol.04 突然、雨が降り出して

2010年01月29日 11:00 テーマ [ コスタリカ ]


今にも雨が降り出しそうなエル・アンヘルの熱帯湿潤林
E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

雨の中、保育園に子供達を迎えにきたおかあさんたち
E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

コスタリカは雨季のためか、天気が急に変わります。雲行きが急に怪しくなり、雨が降りだしました。

スコールの雨脚は、屋根をまるで壊すような勢いで強くなり、屋根の下ではお互いの話し声が全く聴こえなくなるぐらいすごかったです。
滝のように落ちてくる雨の雫の向こうに見える森を眺めながら、こんな時は動物たちや昆虫などはどのようにして雨宿りをしているのだろうかと想いながら、雨のやむのを待っていました。

森に降った雨は、枝や幹をつたい土に染み込んで行きます。栄養をたっぷり含んだ水は、湧き水となり、小さなせせらぎとなりそして大きな川となって海へと流れ続いていきます。この水が森や川や海に棲む生き物たちを豊かに育み、次の命へと繋がっていきます。

しかし、この大切な森の木を大量に伐採してしまうと、降った雨が地面に吸収されにくくなり、山肌を削るように土砂と一緒に川に流れ込んでしまいます。

森林が再生されて、元のような環境になるまでは何十年、何百年とかかります。自然は強くもあり、しかしその反面、脆いものなのかもしれません。一滴の水の力と自然の奥深さについても色々と考えさせられます。


前日の雨で水量が増したラ・パスの滝
E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

植物と滴る雨水
E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

鮮やかなオレンジ色の小さな花を咲かすトウワタ
E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

雨上がりに顔をみせたカタハダバッタの一種
E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

しばらくすると雨音が急におさまり、峠を越えたみたいです。軒から流れ落ちる雨も細くなりだしました。
外に出てみると、潤いで色鮮やかになった世界がそこにはひらけていました。

次回は、同じ木に一生棲み続けるアリの話です。




Vol.03 蝶と向き合いながら

2010年01月22日 11:00 テーマ [ 昆虫 ]


ドクチョウの中でも大型のオオキマダラドクチョウ
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

チリメンナガボソウの花の上を飛ぶアオネセセリチョウの一種
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

コスタリカには千種類以上もの蝶が生息しているようです。

蝶の飛び方にはいろいろあります。
パタパタと一生懸命飛ぶもの、風のながれに乗ってスーと飛ぶものやスローモーションのようにふわりと優雅に飛ぶもの、ふわふわとゆっくり上下に揺れるように飛ぶものもいます。鮮やかな美しい翅で飛ぶその姿に見とれてしまいます。


ヘリコニア・シッタコラムの花とミツバチとセセリチョウ
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

飛んでいるのを追いかけていっても不規則に方向を変えたり、いきなりスピードを上げたりするし、葉の上で翅を休めたと思うとまたすぐに飛びたってしまいます。

なかなかうまく撮れないので花が咲いているところに待ち伏せてみました。


ちょうどそこに一匹の蝶が花に止まり蜜を吸おうとしています。30cmぐらいのところまでそっと近づいてみました。


キジマドクチョウ、英名では「長い翅のシマウマ」と呼ばれている。
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

蝶の眼は複眼で視界が広範囲なのでどこから近づいても私とカメラを写し込んでいるはずです。しかし敵意を感じないのでしょうか、飛び立ちません。
そこでマクロレンズに切り替え、さらに近づいてみました。

たぶん蝶は、身の危険を感じながらも生きるために蜜を吸うほうが大事だと判断したのでしょう。少しも動かないので蝶と向き合いながらゆっくりとシャターを切りました。

次回は、突然の雨で雨宿りした話です。


日光浴するアナルティア・ファティマタテハチョウ
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

縄張り行動を取るセセリチョウの一種
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD



Vol.02 ハキリアリって?

2010年01月15日 11:00 テーマ [ 昆虫 ]


空中トラムから見た熱帯雨林
E-3ZUIKO DIZITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

サンホセからカリブ海側へと移動の途中、自然保護区に立ち寄りトラムに乗って熱帯雨林を見た後、長い道程を経てコスタリカ北東部にあるラ・セルバのバイオロジカルステーションに着きました。

宿舎に荷物を運ぼうとしていた時、ふと足下も見るとちぎられた葉っぱがゆらゆらと地面を移動しています。
なんだろうと目を凝らして見るとハキリアリが自分の体の倍ほどもある大きさの葉を顎にくわえて運んでいるところでした。


葉を顎で担いで運ぶハキリアリ
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro


どこまでも続くハキリアリの 道と行列E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

段差のあるところもよじ登り超えていくE-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

荷物を置くのも忘れ、しばらくずっとその行進を眺めていました。
アリにとっては相当な重さだと思うのですが、かなりの速足です。 何十メートルも続く行列の途中に石などの障害物があるところでは渋滞をおこしていました。まるで人間社会の混雑をみているようです。


ハキリアリの巣の出入り口
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro

「この行列はどこからどこへ繋がっているのだろう?」と想っていると、もう周囲はすっかり日が暮れてしまっていました。

ハキリアリは主に中南米に生息し、切り取った葉を地下の巣の中へと運び、菌糸を植え付けてキノコを栽培し、それを食糧としている特殊なアリです。


虫や小さな生き物の営みにそれほど興味がなかった都会育ちの私が、ハキリアリとの遭遇によって、次第にこの森に棲む生物たちの世界へと引き込まれていきました。


次回は、蜜を吸う蝶と眼が合った話をします。


アルピニア・プルプラタの花(ショウガ科)E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD



Vol.01 熱帯コスタリカへの旅

2010年01月08日 11:00 テーマ [ コスタリカ ]

旅はいろいろなことを経験させてくれます。
仕事のために日本を出発したのは8月中旬。コスタリカはちょうど雨期の真っ最中でした。その旅中で撮影しながら感じたことを話していきます。

コスタリカ共和国は中央アメリカに位置し、カリブ海と太平洋に挟まれた細長い国です。
火山帯とタラマンカ山脈の熱帯雲霧林が国土の中央を南北に貫き、カリブ海川北東部の低地に高温多湿な密林、太平洋側には岬や湾が多く、その北西部には熱帯乾燥林、南西部には熱帯雨林が広がっています。
変化に富んだこの地でいろいろな生態系を見ることができます。


ヘリコニアの一種で中央から南アメリカの熱帯地方に分布する多年草。E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

かわいい顔のヴェストゥリス・プンクタタというキリギリス。
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
ディアエスリア・パンダマというウラモジタテハの一種でとてもすばしっこい。E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

振り向いたところのクリハシオオハシ。
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

口を開けたままずっと動かないグリーンイグアナ。
E-3ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

日本からコスタリカへの直行便はなく、アメリカのアトランタを経由し、片道約1日半の空の旅。現地についてからすぐに撮影というケースもあるので、いつも長旅の機内では、現地時間に適応できるように食事と睡眠のバランスをとっています。

コスタリカの首都サン・ホセの街に辿り着いたのは夜の8時。遅めの夕食の後、翌日から使う機材のチェックと詰め替えを終えた時には真夜中をすぎていました。「熱帯雨林ってどんなところだろう?」と思っているうちにいつのまにか眠ってしまっていました。

次回はハキリアリの行列に出会った話をします。


サン・ホセからバルバ火山方面を見た景色。
E-3ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD