OM-D E-M1Xで撮る昆虫写真

M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20の登場

ついに2x Teleconverterがでた。これをED 40-150㎜ F2.8 IS PROやED 300mm F4.0 IS PROに装着すると、これはもはやフルサイズに換算すれば600mm相当や1200mm相当のマクロレンズだ。これは今までではありえない超望遠マクロだ。それほど拡大の必要が無くても、遠くから撮れるというのは、甚だ便利で、珍しいチョウなども取り逃がすことがない。ED 300mm F4.0 IS PROに付けると1200mm相当 F8と暗くなるが、手ぶれ補正が強力なので手持ち撮影も可能だ。ぼくが推奨するのはチョウの撮影ではED 40-150mm F2.8 PROとの組み合わせで、160~600mm相当 F5.6ズームとして使うことだ。これなら速いシャッターも切れ、安心して手持ちでチョウの望遠スナップが可能だ。MC-20は解像感も単体レンズとほとんど変わらないので、ぼくはED 40-150mm F2.8 PROには付けっぱなしにしているぐらいだ。

300mm単体 600mm相当(35mm判換算)での撮影。

同じ位置からMC-20を装着すると、マクロレンズ並の描写になる。1200mm相当(35mm判換算)マクロの登場だ。

MC-20をED 300mm F4.0 IS PROに装着すれば1200mm相当(35mm判換算)になり、シジミチョウも逃げられる心配をせずに遠くからこんなに大きく撮れる。

ED 40-150mm F2.8 PROにMC-20の組み合わせは、チョウの撮影に最適だ。388mm相当(35mm判換算)で撮影

チョウのポートレートや生態をチョウを驚かせずに撮影するためにはズームレンズが便利だ。ED 300mm F4.0 IS PROに画質は及ばないというものの、それほど遜色はなく、単焦点レンズ並の写真が撮れる

MC-20を使った深度合成

MC-20をED 40-150mm F2.8 PROに装着し、いくつかの昆虫を撮った。MC-20を使っても深度合成ができるのは素晴らしい。単体、MC-14、MC-20と撮り比べたので、その威力を感じていただきたい。
下の写真はボルネオのトムソニーシロスジカミキリをMC-20を付けたED 40−150mm F2.8 PROで撮影。とても望遠ズームで撮影したとは思えない描写だ。絞り開放(F5.6)深度合成は標準の8枚で撮影。もっと後ろまでピントを合わせたい場合はF5.6かF8に絞るのがよいだろう。同時に撮影したMC-14を使用したものと、単体での撮影したもと比較することによりMC-20の表現力がすごさがわかる。

ボルネオのトムソニーシロスジカミキリをMC-20を付けたED 40−150mm F2.8 PROで撮影。とても望遠ズームで撮影したとは思えない描写だ。絞り開放(F5.6)深度合成は標準の8枚で撮影。もっと後ろまでピントを合わせたい場合はF5.6かF8に絞るのがよいだろう。ED 300mm F4.0 IS PROで撮影。

ED 40-150mm F2.8 PROにMC-20を付ければ、すぐに飛んで逃げるハンミョウも大きく写せる。被写界深度は浅くなるから深度合成でカバーする。

※文中の焦点距離表記は35mm判換算です。