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E-SYSTEMで世界の旅を届ける 地球クルーズ 第1章

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2008年10月07日

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Vol.09 ケルトとギネスの街・ダブリン(アイルランド)

2008年10月07日 11:00 テーマ [ ]

個人的な嗜好で恐縮ですが、以前は黒ビールがどうも苦手でした。
アイルランドの首都であり、経済の中心地であるダブリンに短期滞在したおり、「コーヒーよりも安価で飲める喉を潤す飲み物だから」と、なんだか後ろめたくも昼間からビールを口にする理由付けをしながら、街の角々にあるお店に立ち寄ってはギネスを注文していました。
それはアイルランド随一の観光名所であるギネス誕生の地、ギネス・ストアハウスを訪れたことに始まります。

いつものように初めての街では一番高い場所を目指して歩き始めます。中規模から小規模の街となるとことさらこのランドマークを訪れることが街の全体像を把握する意味でも重要となってきます。
ダブリンの街で最初に目指したのは、ギネス・ストアハウスの中にある市街地から客船の停泊する港までを一望できる最上階のバー「グラビティ」。位置する場所が高いところという理由だけでボクにとっては行く意味があるのですが、幸か不幸か入場券に1杯のギネスがついてくるのです。見晴らしのよい展望バーから街を眺め、ビールを飲む。
これほど幸せなことはありません。下界(街中)に下りてからは「GUINNESS」の看板を目にしては、クリーミーな泡がグラスの底部に流れる時間を楽しむために、パブクロール〔pub crawl〕(酒場をはしごすること)し、その度にお店のドアに取り付けられた鐘をカランコロンと鳴らしたのでした。


ショップあり、バーあり、工場の様子も見学できるギネス・ストアハウス(E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

美女にもギネスがよく似合う(E-500 / ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6

「ケルズの書」はギネスと並びダブリンを代表するシンボル(E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

古代都市として栄えたダブリンにはもうひとつの一面があります。
それはケルト文化に代表される妖精と神話の街という側面です。歴史と近代が調和されたお洒落な街中に位置するダブリン大学のトリニティー・カレッジは400年以上の歴史を持つ由緒あるアイルランドの最高学府です。
ここの図書館にはケルト芸術の最高峰とされる「ケルズの書」が展示されています。意外に思われるかもしれませんが、ケルト文化は日本人にとって実は馴染みのあるものでもあります。
卒業式などで歌われる「蛍の光」はアイルランドやスコットランドに伝わるケルト民謡を明治時代に和訳したもの。歌手のエンヤは日本だけではなく、世界的にも人気があります。


トリニティー・カレッジはその構内を誰もが訪れることができ、散策が気持ちよい(E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

街の各家々の軒先や庭園には小さな小人たちが飾られている(E-500 / ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6

ケルト民族は「死とは長い生の中間地点にすぎない」と考えていたそうですが、戦場での命知らずな戦いぶりはその死生観によるものが大きく、肉体をもって生き続ける異界、すなわち彼らにとってのもうひとつの世界(Another World)とのことです。日本人の生き様、日本文化の価値観にケルトのそれと通じるものを感じるのははたしてボクだけでしょうか。


ダブリン市内では騎馬警察の巡回パトロールを目にすることができる(E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

ダブリン郊外は自然に恵まれ、放牧地などが広がっている(E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

Vol.10 最後の秘境・ギアナ高地(ベネズエラ)に続く...


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