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E-SYSTEMで世界の旅を届ける 地球クルーズ 第1章

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2008年10月14日

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Vol.10 最後の秘境・ギアナ高地(ベネズエラ)

2008年10月14日 11:00 テーマ [ ]

大正琴の音がテレビから聞こえていた元旦明けの1月2日、空路成田から経由地を経て、撮影機材を背負って一人向かった先はベネズエラとブラジルの国境にまたがるギアナ高地の一角、世界遺産に指定されるカナイマ国立公園。ギアナ高地には大小100ものテーブルマウンテンが存在し、その中でも有名なのが、2560メートルの高さのアウヤン・テブイ(悪魔の山を意味する)の頂から流れ落ちるエンジェル・フォールです。その高さたるや979メートルというから驚きですが、それ以上に不思議なのは滝つぼがないこと。あまりの落差に流れ落ちる水が地上に到着する前に霧となって消えてしまうのです。エンジェル・フォールの滝つぼへのアクセスは小さな乗り合いボートでした。小型・軽量のオリンパスE-500を2台、両肩に携えての撮影となりましたが、2台のカメラと3、4個の交換レンズをカバンに収めても携帯荷物は全く苦になりませんでした。


エンジェル・フォールの滝つぼまで、船を乗り継ぐこと2回、小さなボートが水を切り、水を被ることに成す術なく (E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

カナイマ国立公園に広がる雄大な大地 (E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

船を下り、今度は登山。間近に目にしたエンジェル・フォールは大迫力(E-500 / ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0

茶色く染まった川を源流に向かって遡ること5、6時間。この茶色、熱帯特有の植物からにじみ出た「タンニン」という植物成分からくるもの。このボートの旅の難点は、ときに頭から水を被り、ひたすらカメラバックを胸元に抱え、我慢、我慢の連続だった点です。なんだかマイナスイオンを浴びて気持ち良さそうに思うのですが、このときほど防塵・防滴の元祖E-1を1台カメラバックに入れておけば良かった、と後悔したことはありません。撮影自体は天候に恵まれ、良い結果を得ましたが、ずぶ濡れになったことは言うまでもありません。


植物成分「タンニン」の溶けた川の水 (E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

至るところで巨大な滝が見られる (E-500 / ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0

数日後、機上の人となり、空の上からエンジェル・フォールの撮影を試みました。このギアナ高地の地層は20億年近く前という気の遠くなる歳月のものがそのまま残っていると言われます。名探偵シャーロック・ホームズの産みの親であるコナン・ドイルはこの地をモチーフに「The Lost World(失われた世界)」を執筆しました。カナイマ国立公園を初めとしたギアナ高地一帯にはコナン・ドイルが産み出した恐竜たちが闊歩していてもおかしくないような世界が広がっています。今から2億5千年前に存在した幻の大陸「ゴンドワナ」。地球の地殻変動に伴い、南米、アフリカ、インド、オーストラリア、南極へと分裂、移動しました。ここギアナ高地は神秘の名にふさわしい最後の秘境でした。


絶壁で隔離されるギアナ高地の上は峰々で異なる生物が生息する(E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

979メートルの落差は世界一 (E-500 / ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5

ジュラシック・パークを想わせる地球を感じる大地 (E-500 / ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0

最後の秘境にもここ数年たくさんの観光客が訪れるようになった (E-500 / ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0

Vol.11 白い大陸、夢の南極編に続く...


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