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E-SYSTEMで世界の旅を届ける 地球クルーズ 第2章


Vol.08 南太平洋縦断セーリング - フィジー〜ツバル (2) -

2009年03月03日 11:00 テーマ [ ]


海を眺めるロウズ兄弟。彼らの青春はいつも海と一緒だった。
E-3 / ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

フィジーからツバルへの航海は決して荒れた海だけではありません。ロトゥマ島沖を出帆した翌日、徐々に風も波もうねりもおさまってきました。
日中、スコールが4回「フライング・カーペット号」の上を通過しました。スコールによってもたらされた冷たい雨がボクらの体をキレイに洗い流し、覚醒させていきます。
その日の夜は星雲が見えるほどの満天の星空になりました。

次の日、放射線状に広がる朝焼けとともに目が覚めました。
午前中、スピンという後方から風を受ける薄い帆をこの縦断クルーズで初めて張り、少しの風もにがすまいと敏感に察知しながら進んでいきます。しかし、お昼前にはとうとう海面が鏡のような状態になりました。
こうなるともうお手上げ。だだっ広い太平洋のど真ん中でただただ浮かぶのみです。キャプテン・アンドリューはデッキ前方で帆を日除け代わりに読書に耽ります。ボクたちも湿気ったシーツを干したり、日記を書いたり、それぞれ思いのままに過ごします。
荒れ狂った海であれだけ寝溜めしたにもかかわらず、今度はゆりかご状態の中、やはり睡魔に襲われます。人間は一体どれだけ睡眠が取れるのだろうと不思議な気持ちになりました。


キャプテン・アンドリュー、束の間の休息。
E-3 / ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

青い海と空がピンク色に染まる夕暮れ時。
E-3 / ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0

しかし、全く波がないように見えても、実際うねりは存在します。水平線は決して平らではなく、フライング・カーペット(空飛ぶ絨毯)のごとく、波打った大海原という絨毯に乗っているような錯覚を覚えるくらい、ゆるやかなうねりを感じました。
穏やかな海は肉体的にも精神的にも健康を取り戻してくれます。今航海初のビールも嗜むことができました。食事も美味しく十分取ることができ、改めてセーリングの素晴らしさと喜びで胸がいっぱいになります。
朝焼けのグラデーションの残像を再び目にしているかのようなサンセットタイムが訪れ、再び一面星空の夜がやってきました。

今回のフィジー、ツバルから帰国して間もなく他界した祖母を、そして遠く離れた我が家族を想った夜でした。
真夜中のこと。仲間の叫ぶ声に目覚め、天窓を開けてデッキに出ました。ヨットの前を夜光虫に包まれたイルカが2頭戯れています。あまりにも暗くて写真を撮ることはできなかったのですが、その幻想的な光景はボクの瞼にしっかりと焼きつきました。そして輝きを放った星たちは夜明けとともにこの地球(ほし)の裏側の暗闇へと帰っていきました。
フィジーを発ってから1週間。ツバルの島々が遠く水平線上に浮かび上がってきました。


念願のツバル。島々を視認した。
E-3 / ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD + EC-14

コメント(2)

青とピンクのコントラスト、こういう感じの色彩でも撮れるのですね、参考になりました。

白い帆がピンクに染まっていく、この風景が洋上での一番印象深いものでした。コメント、ありがとうございました。水本

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