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E-SYSTEMで世界の旅を届ける 地球クルーズ 第3章 父子で旅する夏の南米・南極


Vol.07 南極の乗り物「ゾディアック」

2009年09月02日 11:00 テーマ [ ]


船と陸地の橋渡しをしてくれるゾディアック。
E-3 / ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

「ゾディアック」とはフランス人海洋学者ジャック・クストーが広めた船外機付ゴムボートです。重心が低く、安定しているため、安全度が高く、南極クルーズや冒険クルーズなどの秘境とされる場所でよく使用されています。1艇に12〜13名ずつ乗船することができ、大陸や島々との橋渡しとなってくれる存在です。数年前にオーストラリアの無人島を巡るクルーズに乗船し、撮影取材したことがあるのですが、その際島々に上陸するために使用された船もこの「ゾディアック」でした。

南極では氷山や氷塊の間をすり抜ける遊覧も行われます。ペンギンが水面から跳びはねる光景や、ヒョウアザラシがペンギンを食する壮絶な狩りの場面に遭遇することも、この遊覧クルーズの醍醐味です。「南極ではペンギンを見ることができるの?」と素朴な質問をよく受けます。この「ゾディアック」があればこそ、砂浜や岩場に上陸することができ、念願のペンギンたちとも間近でご対面できるというわけです。このゴムボートを使った上陸時にはとても厳しい規則が定めてあります。


上陸時や遊覧時以外は船の所定の場所に収まっている。
E-30 / ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 II

砂地の浜ではドライランディング(濡れないで上陸)が可能。
E-30 / ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 II

「南極に残すのは足跡だけ。南極から持ち帰ってきて良いのは思い出と写真だけ。」と船内レクチャーで口酸っぱく注意されます。大陸や島から母体であるクルーズ船に戻る前の陸地と戻った後の船の甲板(デッキ)では、消毒液を使用し、長靴についた土やペンギンの糞などを取り除きます。基本的なことですが、人間が生態系に及ぼす影響には計り知れないものがあるからです。これも南極クルーズがエコツーリズムと密接に関わっているといえる由縁かもしれません。



もうひとつ注意したいのが乗り降りの際の重心バランスです。操縦者であるエクスペデイション(南極専門)スタッフが座る位置や降りる順番を指示してくれます。上陸する際も冷たい海水に落ちないようにサポートをしてくれます。この「ゾディアック」と安全かつ慎重に操縦してくれたスタッフたちの存在にいつも感謝していた南極での日々でした。

上陸を終え、帰る場所は母なる船。
E-3 / ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

[記事中、E-30使用写真は池田正作撮影。その他E-SYSTEM使用写真は水本俊也撮影。]

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