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E-SYSTEMで世界の旅を届ける 地球クルーズ 第3章 父子で旅する夏の南米・南極


Vol.12 エピローグ 美しいものを美しいまま残すことの大切さ

2009年10月14日 11:00 テーマ [ ]


価値ある動物との共存。
E-3 / ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5)

思いもかけない南極への再訪となりましたが、縁というものの大切さを少なからず感じないわけにはいきません。声をかけてくれた旅行社の方々、旅をともにした父・正作。旅に理解を示してくれた家族たち。どれもが大切な縁であり、誰もがかけがえのない存在です。

100年前の南極点は未踏の地。数日もあれば日本から南極へと行くことのできる今の時代。かつて冒険者のみに許された南極はボクたちの日常と密接に関わっています。
南極を訪れることのできる時代に生を受けたことを感謝するともに、訪れることで生じる責任も感じています。

南極の大地に上陸する際、ペンギンやアザラシなどの動物と近づいてよい距離が定められています。ピュアな彼らの生態系を第一に考えると、この決まりはもっともです。ただ動物たちにその決まりを押しつけることもできません。特にペンギンたちは人間を見つけると、「なになに?」と好奇心旺盛に近づいてきます。乗客の中の一人の少年は南極に上陸する度に動き回るでもなく、じっと地面に寝転がっていました。


船で旅する魅力。世界は繋がっている。
E-30 / ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 II

旅することは楽しむことでもある。
E-30 / ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 II

どうやらペンギンが自らの意思で傍に来てくれることを望んでの行動だったようです。彼は糞塗れの地面を気にすることもなく、座ったり、寝転がったりしていました。ペンギンたちも害がないことが分かるのか、黄色のジャケットを引っ張ったり、突いたりしていました。最後には彼の二の腕を枕代わりに一緒になって寝そべってさえいました。

少年の純粋な行動はペンギンとごく自然なカタチで交わることの大切さを教えてくれたように思います。それは「美しいものを美しいまま残すことの大切さ」に結びつくでしょう。

今回の南極への旅はE-SYSTEMを携えた父子で行く撮影の旅ともなりました。父・正作が撮影した写真の大半は斜めに傾いています。撮影に力が入ると自然とそうなってしまう癖みたいなものかもしれません。しかし、パソコンのデスクトップ画面に選ばれた作品を目にすると、その純粋に切り撮られた一枚の写真にハッとさせられることが度々あります。「下手な鉄砲も数を撃てば当たる」と本人は冗談めかして言いますが、そのフレーズでは収まりきれない「感性の写真」とでも言いましょうか、真の写真愛好家の力をまざまざと見せつけられてしまうのです。写真は好奇心と探求心を追求するひとつの表現手段だと思います。ボクにとって写真の道ははるか南極よりもまだまだ遠いようです。

愛しい存在は心が教えてくれる。
E-3/ ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

[第3章 完]

[記事中、E-30使用写真は池田正作撮影。その他E-SYSTEM使用写真は水本俊也撮影。]
(写真3は代行撮影)

コメント(1)

野生のペンギンと人が一緒にくつろいでいる光景は、大変面白いです。とてもうらやましい経験ですね。

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