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OM SYSTEMで夏の星空を撮りに出かけよう

北山 輝泰

撮影・解説 : 北山 輝泰

星景写真家
Official Home Page:https://kitayamateruyasu.com/

2022年7月公開

カメラアイコン記事内で使用した
レンズをご紹介

この記事について

みなさん、こんにちは。星景写真家の北山です。この記事では、星景写真で撮るべき「星空」の情報を季節ごとにお伝えしています。今回は、夏に撮るべき星空についてご紹介いたします。みなさんもOM SYSTEMを持って、星空の下へ出かけましょう!

夏の撮影

夏とは一般的に6月から8月までの期間を指します。6月は多くの地域で梅雨入りとなるため、撮影ができない日も多くやきもきしますが、その分、たまに見る星空は格別でいつも以上に感動します。夏の特徴といえば、日没の時間が遅く日出の時間が早いことでしょう。つまりは、夜の時間が短く、夢中になって撮影していると気づいたら朝になっていたということもしばしばで、体力的には少々辛い季節かもしれません。また、湿度が高い日はレンズに夜露がついてしまったり、カメラの液晶画面やヘッドライトの光に集まってくる虫をどうするかなど、夏は撮影以外にケアしなければいけないこともいくつかあります。

ちなみに私の場合は、撮影時間や場所問わず、夜露対策用にレンズヒーターを巻いて撮影を行うようにしています。レンズヒーターはモバイルバッテリーを使用し駆動させますが、10,000mAh以上のものを使用するのがよいでしょう。また、予めカメラの設定を室内で済ませておくことで、屋外では光をつけている時間を短くするなど、ちょっとした工夫をしています。

私はビクセン社製の「レンズヒーター360II」を使用しています。

モバイルバッテリーは容量が大きいほど長時間駆動させることができます。

夏の定番の被写体

夏の定番の被写体といえばやはり「天の川」です。私たちが住む銀河系を地球から見ると、まるで川のように見えることから「天の川」と呼ばれていますが、夏は一晩中撮影できるため、最適な季節と言えます。天の川は、暗い星から明るい星まで無数の星が密集しているため、少しでも濃い天の川を見たいということであれば、星がたくさん見える暗いところに行く必要があります。天の川の中でも最も特徴的な写り方をするのが、さそり座の一等星、アンタレス周辺の星空です。白っぽい雲のような部分は無数の星が集まっていて「バルジ」と呼ばれています。一方、黒っぽく見えるところは、星から発せられたガスが漂っている部分で「暗黒星雲」と呼ばれています。星景写真でも一番人気の撮影領域で、私自身も天の川が昇ってくると毎回のように撮影してしまいます。

忘れられないのは、今から5年前に行ったオーストラリアで見上げた天の川です。日本で見るよりも一層色濃く見え、天の川の星々の明かりで自分の影が浮かび上がったのを見た時には衝撃を覚えました。いつかまた、OM SYSTEMを持って撮りにいきたいと思っています。

日没後、地平線から離れれば離れるほど、天の川の存在ははっきりとしてきます。

レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
16mm相当※
Mモード F1.8 25秒 ISO 3200 ±0.0EV

そびえたつ天の川を撮影するためには、超広角のレンズが必要になります。

レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
16mm相当※
Mモード F1.8 30秒 ISO 1600 ±0.0EV

夏は明け方の空にも注目

もう一つ撮影をしたいのは、明け方に昇る冬の星座です。8月上旬の深夜2時ごろに東の空を見ると、明るい星がポツポツと昇ってきている様子を見ることができます。まず目に飛び込んでくるのは、ぎょしゃ座の「カペラ」です。明るさはおよそ0.1等で、全天にある星で6番目に明るいため、街中でも見つけることができるでしょう。そのすぐそばにあるオレンジ色の星は、おうし座の「アルデバラン」です。カペラとは対照的な色の星のため、こちらもすぐに見つけることができます。

これらは冬の代表的な星々で、この時期地平線からこれらの星が昇ってくると、遠い冬の気配を感じることができます。そのまま東の方向を見続けると、オリオン座の「ベラトリクス」や「ベテルギウス」が顔を覗かせます。この時間帯は朝の薄明の時間帯に差し掛かっており、オレンジから青への美しいグラデーションの空に、冬の王者が現れるこの瞬間もまた、夏ならではの光景と言えるでしょう。ちなみに、夏の明け方に見られるオリオン座は「真夏のオリオン」とも言われ、気象条件や地形条件などからなかなか見ることもできないため、吉兆を示すものとも言われています。

冬の星座は明るい星が多く、明け方の空でもはっきりと見えるのが特徴です。

レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
16mm相当※
Mモード F1.8 15秒 ISO 3200 ±0.0EV

冬の星座の王者とも言えるオリオン座は、特徴的な形をしているため、すぐに見つけることができるでしょう。

レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
16mm相当※
Mモード F4.0 30秒 ISO 800 ±0.0EV

8月に期待できる流星群

最後にご紹介をするのは、夏の風物詩とも言われる「ペルセウス座流星群」です。例年、8月のお盆の頃に最も多く流れ、見応えのある流星群であることから、世界三大流星群の一つとして区分されています。流星群が流れる起点である「放射点」がペルセウス座付近にあることから、ペルセウス座流星群と呼ばれていますが、ペルセウス座自体は夏の星座ではなく秋の星座です。

そのため、ペルセウス座が昇ってくる時間は遅く、おおよそ夜半過ぎから明け方にかけて撮影チャンスとなります。魚眼レンズや超広角レンズを使えば空の広範囲を撮影することができ、流星が写る可能性が高くなりますので、準備をしてから撮影に臨むようにしましょう。ちなみに流星群は、月明かりの有無や、極大時刻の予報によっては見られる数が大きく変わるため、その年ごとの予報を必ずチェックするようにしましょう。

ペルセウス座流星群は、流れるスピードが早く、軌跡が短いのが特徴ですが、流星ならではの美しい色がしっかり出るのが特徴です。

レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
16mm相当※
Mモード F1.8 15秒 ISO 4000 ±0.0EV

流星はどこに流れるか分かりません。魚眼レンズや超広角レンズで広く撮影していきましょう。

レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
16mm相当※
Mモード F1.8 10秒 ISO 2000 ±0.0EV

まとめ

今回は夏に撮るべき被写体である「天の川」「冬の星座」「ペルセウス座流星群」についてご紹介しました。OM SYSTEMの機動力を生かして、みなさんも色々な場所で星空撮影に挑戦してみてくださいね!星景写真家の北山でした。またお会いしましょう!

※35mm判換算焦点距離

北山 輝泰

北山 輝泰(きたやま てるやす)

1986年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中、授業で天体望遠鏡を使った撮影を行なったことがきっかけで、宇宙への興味関心が強まる。卒業後、福島県鮫川村に移住し、村営の天文台で星空のインストラクターをしながら、本格的に天体写真と星景写真を撮り始める。その後、天体望遠鏡メーカーに就職。2017年に星景写真家として独立をし、国内、海外問わず、各地で星空の撮影を行っている。また、天文雑誌「星ナビ」のライターとして、定期的に執筆活動も行なっている。オーロラ、皆既月食、皆既日食など様々な天文現象を見て行く中で、この感動をより多くの人と共有していきたいという想いを持ち、2018年に「NIGHT PHOTO TOURS」を立ち上げる。自身が代表を務める傍ら、講師として、夜をテーマにした様々な撮影ワークショップを企画・運営している。

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