カメラアイコンUser Interview(ユーザーインタビュー)

野鳥撮影においてフルサイズに
取って代わるOM SYSTEM

@momo3yama3

@momo3yama3
フォトグラファー

カワセミ撮影がきっかけでOM SYSTEMを本格的に使い始めたという@momo3yama3さん。最初はフルサイズ一眼レフのサブカメラとして使用していたが、次第にメインカメラへとシフトしていったという。そんな@momo3yama3さんに、なぜOMを使い続けているのかを聞いた。

2022年5月公開

翡翠(カワセミ)に魅せられて

普段何を撮影されることが多いのですか?

【@momo3yama3】 カワセミの撮影がほとんどです。カワセミはリアクションが多く、ホバリングからの飛び込みから、獲物を捕らえて水を割って飛び出すシーン、縄張りを守る戦いや、メスへのプロポーズ、そしてつがいで巣作りに子育てなど、魅力がいっぱいです。留鳥なので1年中撮ることができることも大変魅力です。翔び方が直線なので流し撮りもしやすいですね。

ある公園での出会い

カワセミ撮影をはじめたきっかけは?

【@momo3yama3】 7年前に散歩で訪れた公園で青く光る鳥を見つけて、どうしても写真を撮りたくなりました。それがカワセミとの出会いでした。

週末に機材を準備して公園に行ってみると、フォトグラファーが何名も池のほとりにカメラをセットして並んでいました。空いているスペースに入れてもらい待っていると、カワセミが目の前の木の枝にやって来ました。すると一気にシャッター音が鳴り響き、声も掛けられない真剣な空気がしばらく続きました。カワセミが飛び去って行った間に、そこにいた方々に撮影機材や撮り方について色々と教えてもらいました。

それからの休日は朝早くから暗くなるまでカワセミの撮影にのめり込み、撮影機材を追加していきました。止まり物が撮れるようになると、次のステップとしてカワセミが飛んでいるところを撮りたくなりました。

それからしばらくして、私が師匠と呼んでいる人に出会います。師匠のカワセミの作品を見て、これはただ者ではないなと衝撃を受けました、言葉が出ないとはこのことかと。撮影機材はA社のフルサイズ一眼レフ+600mm F4.0+1.4倍テレコンでした。バイブルとしてプリントしてもらい、この大きな目標に近づくためのフォトライフが始まりました。

フルサイズ一眼を揃えることに

これまでどのような機材で撮影されてきたのですか?

【@momo3yama3】 目標に近づくためにはまず機材を近づけなければ始まらないので、徐々に機材のバージョンアップを進め、やがて沼にドップリはまってしまい、気付けば遂にフルサイズ一眼レフ+600mm F4.0と、カワセミ撮影の最高峰へ昇り詰めてしまいました。撮影機材の言い訳は通用しない撮影技術のみの世界へと入っていきました。

はじめはカワセミの飛び込みにタイミングが合わずピンボケばかり。飛びモノもとても撮ることはできません。見かねた師匠にカメラの設定を同じにしてもらい、それからは必死にシャターを切りまくりました。段々歩留まりが良くなり、やがて飛びモノもピントがくるようになりました。週末は特別用事がない限り池に通い続けました。誰よりも早く来て誰よりも遅くまで残り、暗くて写らなくなるまで撮り続け、いつしか常連と言われるようになりました。

はじめはカワセミ撮影に使えなかったOM SYSTEM

OM SYSTEMを使い始めたきっかけは?

【@momo3yama3】 それからしばらく経ち、にわかに業界がミラーレスへと舵を切り始めました。色々物色し始めて目に留まったのがOM SYSTEMのM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROでした。なんとA社の半分以下の重さ!フルサイズと同じように撮れるのか…?ボディはOM-D E-M1 Mark IIを持っていたので、M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROを購入し、早速フルサイズとの検証を始めました。

結果は散々たるもの。フルサイズの画像には程遠くて落胆してしまい、AFもカワセミには追いつけず、しかもファインダーで追うとパラパラと画像が消えてしまい、全く使えずガッカリしました。手放すことも視野に入れながら検証を重ねていました。

その後、OM-D E-M1Xの縦位置グリップ一体型が発売するとネットで話題になり始め、これは何か変わるかもしれないと思い発売を楽しみに待ちました。もちろん予約して発売日に入手して徹夜で設定し、早速AF検証の撮影に出かけました。ファインダーのパラパラがほとんど感じないくらいに進化していたのは驚きました。これならなんとかいけるかと思い始めてOM SYSTEMの頻度を上げていきました。ミラーレスもここまできたかと実感しました。

フォトライフを変えた白レンズの登場

そこからどのようにOM SYSTEMを使うようになったのですか?

【@momo3yama3】

なんとか使えるところまできましたが、まだまだフルサイズの一眼レフ画質には程遠く、マウント替えまでには踏み切れませんでした。その後も、両方使いながら2年が経過した頃に、白レンズの噂が現実味を帯びてきました。早速CP+でモック展示を見に行きました。大きさもちょうど良い大きさで、「これだ!」とビビッときてしまいました。これならフルサイズの一眼レフからのマウント移行もできるかもしれない。噂から2年半も、悶々とする日々を過ごし待つことに。

M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROは発表と同時に予約を入れて、発売日に手に入れました。レンズサポートのセットも完了して、雨の中フィールドへ出かけました。幸いカワセミも歓迎してくれているかのようなパフォーマンスで撮ることができました。家に戻って急いで編集現像して画像を確認をすると、薄暗い雨の中でしたがまずまずの出来に一安心。

その後はフルサイズを持ち出すことがなくOM SYSTEMで撮りつづけて、ある日の1枚のカワセミの作品を見て、「これならいける」と確信し、マウント替えの背中を押すことになりました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROの作品
フルサイズ一眼の作品

この1枚をきっかけにA社のフルサイズ一眼レフと大砲レンズ600mm F4.0を手放すことを決めました。

現在はOM-1の購入を検証中です。OM-1のAFの早さ、鳥認識の精度は他社フルサイズミラーレス上位機種と同等かそれ以上です。高感度と高画質は、汎用の編集ソフトが未対応のため結果はまだ判断できませんが、システムの小型軽量化(予算の軽量化も)は野鳥撮影にはありがたいことで、もうフルサイズには戻れません。
今後は、星空や風景、航空機を撮っていきたいと思います。

作品の解説

高速で翔ぶカワセミをスローシャッター1/100で流し撮りです。ポイントはカワセミの目をいかに止めるか、微妙にブレてしまうので慣れが必要です。これは見事に決まった1枚です。

カメラ: OM-D E-M1X
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
800mm相当, Sモード, F8.0, 1/100秒, ISO 200, -0.3EV

何千枚とあるホバリングのなかで、最も美しい1枚です。作品の中でホバリングの選別はものすごく難しいです、特にこの1枚は私の1番のお気に入りです。

カメラ: OM-D E-M1X
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
800mm相当, Sモード, F5.0, 1/1600秒, ISO 500, -0.3EV

快晴の青空を映す水面の捕獲シーン、OMシステムのブルーが生える1枚です。

カメラ: OM-D E-M1X
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
800mm相当, Sモード, F4.5, 1/1600秒, ISO 200, -0.3EV

ありがとうございました。

@momo3yama3

@momo3yama3
アーティスト

1952年、大分県出身。千葉県在住。写真歴52年。カワセミに魅せられ、週に数回早朝にカワセミ撮影に出かける日々を送る。Instagramとブログにカワセミを中心として作品を投稿している。

instagram: @momo3yama3

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