カメラアイコンUser Interview(ユーザーインタビュー)

研究室での出会いから
今では毎日持ち歩くOM SYSTEM

村山 恭二

村山 恭二
OMデジタルソリューションズ社員

大学の研究室で銀塩カメラのオリンパスOMシリーズに出会った村山さん。オリンパス(現OMデジタルソリューションズ)に入社してから、開発に活かすために望遠レンズを毎日持ち歩くようになった。カワセミ撮影をきっかけに野鳥撮影にハマったという。そんな村山さんに、なぜOMを使い続けているのかを聞いた。
OM SYSTEM 鳥研メンバー。

2022年3月公開

OMとの珍しい出会い

村山さんがOM SYSTEMのカメラと出会ったきっかけは?

【村山】 初めての出会いは大学の研究室でした。自分で合金化した金属組織が狙い通りになっているか断面を研磨、マクロ撮影して確認していたのですが、その時使用していたのが銀塩カメラのオリンパスOMシリーズでした。一般的な出会いとは違いますがこれが私のオリンパスとの出会いとなります。
カートリッジにフィルムローダーでフィルムを入れることから始まり、撮影、暗室での現像、焼き付けまで全て行う作業を頻繁に繰り返している中でいつの間にかカメラ=オリンパスのイメージが出来上がり、カメラへの興味が沸いた私はカメラを開発したいと思いオリンパスに入社しました。
入社後コンパクトデジタルカメラから始まったオリンパスのカメラライフはミラーレス一眼に移り、小型軽量なことから常に持ち歩くようになりました。もちろんひたすら使って開発に生かすためということもありましたが、ある時望遠レンズを使用したカワセミ撮影にはまったということが大きい要因でした。カメラを持っていなければ最高の瞬間を逃すかもしれないという思いから休日の買い物、通勤でも数年間毎日カメラと望遠レンズを持ち歩く生活をしていました。

ある野鳥との出会いから始まった現在の撮影スタイル

何を撮ることが多いですか?また、その理由は?

【村山】 野鳥撮影が圧倒的に多いです。ある時出会ったカワセミのきれいな姿に惹かれてそこから続いています。チャンスがあれば撮影に出かけ留まっている姿では飽き足らず飛んでいる姿、餌を取りに水に飛び込む姿など撮影するようになりました。今は猛禽類の飛行、餌取りの姿にはまり頻繁に撮影に行っています。動いている姿を撮影するのはそこに生きている瞬間を感じるためです。猛禽類、さらに餌を取る瞬間はなかなか見ることが出来ませんが、だからこそ求めて頻繁に出向くようになっています。車に積んだ自転車を降ろして最終的な撮影ポイントに向かったり鳥を探して回ったりしていますが、カバン一つで折りたたみ椅子、機材他持ち歩いているため小型軽量なOM SYSTEMが非常に役立っています。連日撮影に行くときはこれが重い機材だったら撮影を続けていられないと本当に感じますね。また遠くの野鳥を大きくきれいに撮影したいという思いに対して35mm判換算で焦点距離2倍の画角となるフォーサーズシステムが非常にメリットとなっています。これもこの画角が無ければ野鳥撮影は続けていなかったと思います。

小型軽量かつ高性能なOM SYSTEM

使っている機種とその良いところは何ですか?

【村山】 やはり野鳥撮影においては長い焦点距離が必要になるため内蔵テレコンを入れて35mm判換算1000mm、リアテレコンバーターを使用すればさらに焦点距離を伸ばせるレンズ、「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を使用しています。遠近の被写体への対応、広角側で被写体導入をして望遠端で撮影、被写体メインや風景と一緒に等ズームを利用した撮影ができる高画質レンズというところで使用しています。また高速連写、鳥認識AFが使用できることからカメラは「OM-D E-M1X」を使用しています。動いている時を撮影する私のスタイルから高性能なカメラが必須という理由でもあります。私の腕が無さすぎというのもありカメラに助けてもらい撮影することができています。
この組み合わせでいいのはトータル性能が高いにもかかわらず負担にならない重量というところです。自転車移動も多い私にとってここも重要な必要な性能になっています。

星、星景写真や動画にもチャレンジしたい

今後撮っていきたいもの、チャレンジしたいことは何ですか?

【村山】 野鳥以外では以前少し撮影していた星、星景写真に再度チャレンジしてみたいと思っています。はまっていた時は富士山周辺や奥多摩湖周辺、色々な山、近場で暗いところを探し回って撮影したりしていました。ポータブル赤道義も用意してレンズヒーターも自作しようと一式材料を揃えましたが野鳥撮影ばかりするようになりやめていました。全くの初心者レベルですが楽しみながらはまるスタイルを見つけられたらと思っています。OM SYSTEMのカメラは比較明合成のライブコンポジット機能があるのでこれも活用していきたいと思います。
他には動画撮影です。被写体は子供ばかりですがE-M1Xを使用した4K映像のきれいさにはまり外部マイクも揃えて撮影しています。今後はアングルを変えた映像撮影を編集でまとめたいので複数のカメラ、焦点距離の異なるレンズを使用して撮影しようと思っています。
固定撮影が多いですが旅行時の手持ち撮影でもブレの無い映像が撮影が出来るため動画撮影全般で満足のいく撮影が出来ています。

作品の解説

カワセミ撮影初期の画像です。とにかく飛んでいる姿を夢中に撮影していましたが作品的にできないかと思い露出アンダーでカワセミが浮き出るようにしました。水面の波が無ければ鏡のように映せたと思いそこからさらにのめり込むようになった1枚です。

カメラ: OM-D E-M1 Mark II
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO +
M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14

カワセミの飛び込みシーンを撮りたく狙っていましたがAFの進化により留まっている枝からAFで追いかけながら撮影することが出来ました。飛び込みは一瞬の出来事なのでなかなか見ることが出来ない水中で空気をまとう姿を写すことができた1枚です。

カメラ: OM-D E-M1 Mark III
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO +
M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14

餌を捕獲して飛び出した一瞬の画像です。枝から水面に飛び込みあがってくる一連の動きを追いかけてAFで撮影しましたが口ばしでとらえた虫にピントが合い、飛び散る水の動きと合わせて生き抜く瞬間をとらえられたと思います。

カメラ: OM-D E-M1 Mark II
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

春、カワセミがいる川に通い続け1年に一度しかない出会いの瞬間を収めることが出来ました。この瞬間を撮影するまで数回通い続けても出会えなかったのでこの時はこの瞬間が撮れるとは思いませんでしたがこれからひなが生まれ今後も出会えると楽しみに感じた1枚です。

カメラ: OM-D E-M1 Mark II
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO +
M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14

猛禽撮影にはまり撮影ポイントに通っていました。ある時ハイイロチュウヒが良く出ていてその顔、姿のきれいさから写した1枚です。飛んでいる姿しか写せていないので違う姿に出会うことが楽しみです。

カメラ: OM-D E-M1X
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5
TC1.25x IS PRO

ミサゴは魚を捕食しますが、捕食後に水面に口ばしや足を付けて飛ぶことがあります。足洗と言われていますが、なかなかその姿を見ることが出来ず数日間通ってやっと撮影することが出来ました。鳥により色々な習性がありますがなかなか出会えない瞬間に出会うことも楽しさの一つになっています。

カメラ: OM-D E-M1X
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5
TC1.25x IS PRO

スズメは寒い時期になると群れていることがありますが、この時は一面雪の中わずかに出た地面に群れたスズメに出会いました。100羽はいたと思いますが、1か所でこれほどの数の群れに出会ったことが無かったため撮影しました。スズメはどこにでもいる鳥ですが、この群れ姿のように時には違う姿を見せてくれるためきれいだと感じた1枚です。

カメラ: OM-D E-M1X
レンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5
TC1.25x IS PRO

ありがとうございました。

村山 恭二

村山 恭二(むらやま きょうじ)
OMデジタルソリューションズ社員

1977年生まれ。2003年にオリンパス(現OMデジタルソリューションズ)に入社。
スキー・スノボー・車・釣り・ゴルフなど多趣味で一通り道具も揃えているが結婚後は写真撮影、DIYなどで抑えている。好きな被写体は野鳥。入社後写真撮影を始めて望遠レンズを使うようになった際にたまたまカワセミ撮影にはまり、現在は猛禽類の撮影にはまっている。現在は都内を中心に週2回程度野鳥撮影を行っている。OM SYSTEM 鳥研メンバー。

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