新製品 「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」 開発者インタビュー!

メインビジュアル

超広角16mm相当※から標準50mm相当※までカバーしながら、ズーム全域で卓越した描写性能を実現した
小型・軽量高倍率ズームレンズ「「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」が発売になりました。
今回は開発担当者である横山さんに直撃インタビューを行い、お客様に伝えたい開発の秘話などについてご紹介いたします。



「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」 ご予約はこちら


写真
「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」が遂に発売いたしました。
このレンズの特長や開発秘話など教えていただけませんか?



写真

はい。
ではこのレンズの魅力をこちらの5点からご紹介させてください。

『唯一無二の撮影領域』
『驚愕!!この性能でこのサイズ』
『太鼓判!画質もキレッキレ!!』
『気配り機能満載』
『動画撮影にも最適!』


写真
5点もあるんですね!
すごい楽しみです。
ではまず『唯一無二の撮影領域』からご紹介いただけますか?



『唯一無二の撮影領域』



写真
ではまず『唯一無二の撮影領域』からご紹介いたします。
まず初めにこのレンズの特長として伝えたいのは高倍率ズームであるという点です。
この製品のスタートは『2本分のレンズの焦点距離を1本にコンパクトにまとめよう!』というところからスタートしました。
この考え方はまさに「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」と同じコンセプトなんです。


「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」は標準レンズの焦点距離から望遠側に伸ばした製品ですが、
この「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」は標準レンズの焦点距離を超広角側まで拡張した製品となっており、
超広角16 mm相当※からはじまる3.1倍ズームと他に類のない唯一無二の撮影領域となっています。

3.1倍だと一見キットレンズと変わらないのではないかと思われるかもしれませんが
超広角から始まる3.1倍というのは画角の変動や撮影できる印象が全く違います

写真


写真

上の写真を見ていただくとご理解いただけるかと思いますが、
超広角からズームするとググっと画角が変わることが分かるのを感じていただけるのではないでしょうか。
ただこれは写真を見ていただくのではなく、是非手に取ってご体感いただくと嬉しいですね。


超広角から標準の画角をカバーしているので日常遣いでより手軽な散歩や小物撮影から、
外に出て風景やポートレートなどの撮影も、このレンズ1本で本当に幅広くご使用いただける超広角標準ズームレンズです。

とにかくこれまでにないコンセプトであるとご理解いただけると嬉しいです。



写真
超広角は非常に面白い反面
撮影できる写真のイメージを想像するのはちょっと難しいですが
このレンズは標準の50mm相当※まで行くので
撮影領域が広く使い勝手でいうととても重宝しますよね。

では続いて『驚愕!!この性能でこのサイズ』をご紹介いただけますか。



『驚愕!!この性能でこのサイズ』



写真
超広角16mm相当※から標準50mm相当※までカバーと先ほどから申し上げておりますが、
『なぜこの焦点距離なのか』と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
『もっと広角側を広げてほしかった』という声や『もっと望遠側を伸ばしてほしかった』など
もしかしたら感じられている方もいらっしゃるかもしれません。


まず広角側に関してですが、
14mm相当※スタートと16mm相当※スタートでは撮影できる写真の印象が変わってきますよね。
もちろん私たちもそのことは十分理解しているのですが、
実は光学設計面でもこの2mmの差は非常に大きく14mm相当※スタートでは高倍率化を実現するのが難しかったんです。

望遠側も50mm相当※以上に伸ばした設計を検討しましたがサイズがどんどん大きくなってしまい、
コンセプトである『2本分のレンズの焦点距離を1本にコンパクトにまとめよう!』から
大きく外れてしまうレンズになってしまうことが分かりました。
そのため高倍率と小型化を両立できるサイズはどこになるのか検討を重ね現在の焦点距離といたしました。

写真

写真
また先ほど小型化といいましたが、このサイズになるために沈胴機構がとても貢献してくれているんです。
実は開発当初は沈胴機構を検討していなかったため現在のサイズよりも大きいサイズだったのですが
いくら倍率3.1倍でこれまでにないスペックだとしても、大きいサイズは受け入れられないだろうと判断し、
検討の結果沈胴機構を採用いたしました。



写真

沈胴機構は「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」でも採用されていますが
今回採用された沈胴方式とは違いはありますか?



写真
これまでの沈胴機構はロック機構を外してズームリングを回すという
2アクションが必要でしたが、今回採用した新しい沈胴機構は広角側の状態から
クッとズームリングを回していただく1アクションだけで収納することが可能になります。
このロック機構を外したことでアクションを少なくするだけでなく
防塵・防滴構造との両立をも可能にしています。



写真
そうなんですね。
この沈胴状態から撮影状態へのアクション
この何とも言えない絶妙な力加減がいいですね。



写真
この点に気が付いていただき嬉しいです。
この絶妙な力加減になるために、試作を何度も何度も行いました。
撮影状態ではズーム操作をしたときに広角端でしっかりと止まらなければなりませんし、
沈胴状態に戻す際に硬すぎて戻せないということがあってもいけません。
また撮影状態でも広角側と望遠側の動きはある程度硬さも必要になります。

そのため操作性やフィーリングに違和感がないよう、
開発陣だけでなく他部門の担当者も含めての色々な人に試していただきフィードバックした結果、
この絶妙な力加減である今の状態を実現できました。


写真

こちらも是非ご体感いただき確かめていただきたいですね。
では『太鼓判!画質もキレッキレ!!』をご紹介いただけますか?



『太鼓判!画質もキレッキレ!!』


写真
画面の真ん中から端まで均一かつ高画質とするために
レンズ構成は10群16枚とずらーっと特殊レンズを並べた構成になっています。
また広角レンズでは被写体が細かく、光源が点で写ることも多いので、画面端でのコマ収差が目立ってきます。
そこで弊社が得意とするDSAレンズ(大偏肉非球面レンズ)やEDAレンズ(特殊低分散非球面レンズ)を
適切に配置することでコマ収差を低減し、画面の端の被写体まで点を点で写せるようにこだわって設計しています。

特に広角で重要になるのはDSAレンズ(大偏肉非球面レンズ)です。
DSAレンズ(大偏肉非球面レンズ)を使用すると小型で高性能を実現できます。
それだけでなくスーパーEDレンズ(超特殊低分散レンズ)やEDレンズ(特殊低分散レンズ)、
EDAレンズ(特殊低分散非球面レンズ)をたくさん使用することで色収差を徹底的に取り除くことを実現できました。

写真

写真
次にMTF曲線についてです。

そもそもMTF曲線とはどれだけ被写体をはっきり写すことができるかを図る指標になります。
横軸が画面中心からの距離を示していて、グラフの左側が画面の真ん中となり一番右側は画面の四隅の一番端を表しています。
縦軸のMTFの指標が高ければ高いほどしっかり写るということを図るグラフとなっています。

赤線が細かい高周波成分と呼ばれている高解像・シャープネスの良さを表す成分で、
水色が粗めの低周波成分と呼ばれているコントラストや抜け感を表す成分を示しています。
また同じ色の線でも、実線と点線の2種類があります。

こちらは方向を示しており、実線が同心円方向(サジタル方向)、点線が放射方向(メリジオナル方向)のMTFを表しています。
両線の差が広ければ広いほど点が点で撮影できない、ということになります。
ただ程度がありますので、これらが離れているから一概に写りが悪いという評価にならないものになります。

写真

写真

この「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」のMTFグラフを見ていただきますと、
MTFの高さもそうですが描いた曲線もフラットな部分がとても広いことを見て取れると思います。
つまり画面の中心から周辺まではっきり写すことができるレンズであることがこのMTF曲線から見て取れます。


またPROレンズ全般に言えることですが、
公開しているMTF曲線は60本/mmまでとなっているのですけど、
更なる高画素化にも耐えられるよう、3桁の空間周波数の数値を見ながら、設計を進めています。
ハイレゾショットを使っても、ピクセル等倍で見ても十分に解像しており、まだまだ画質に余裕のある実力となっています。


写真


逆光性能もこだわったとお聞きしました。



写真
そうなんです。
超広角レンズともなれば、画面内に太陽が入る場面はかなり増えます。
そういった場面でゴーストやフレアがでないよう、
レンズの形状やコーティング・配置や遮光部材の位置を最適化することで、
ゴースト光の発生原因となる光路を徹底的につぶした点もこだわったところになります。

写真

写真
特に広角での撮影の場合
太陽や夜間の外灯など光源を入れたくなるので
こういった点を考慮いただけるのは嬉しいですね。

では次に『気配り機能満載』をご紹介ください。



『気配り機能満載』


写真

まずは好評いただいておりますPROレンズは寄れる、という点です。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」からスタートして何本もPROレンズを発売しておりますが、
共通して言えることはPROレンズは寄れるということです。


もちろん「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」も同じ流れを汲んでおりまして、
ハーフマクロに迫る最大撮影倍率0.42倍相当※を達成しています。
レンズ先端より約10cmでの撮影を可能にしています。

写真

写真


フィルターを付けられることもいいポイントですよね。



写真

はい。
レンズ先端にΦ72㎜のフィルターを装着できます
PLフィルターやNDフィルターなどを使用して、多彩な表現の撮影が楽しめます。
プロテクトフィルターでレンズを保護することもできます。

また先ほどもありましたが、
防塵・防滴・耐低温性能を搭載しましたので同性能を持つカメラボディーと組み合わせることで、
雨や雪の中などで過酷な環境でも安心して撮影を続けられます。

さらにこのレンズは最前面のレンズフッ素コートを採用いたしましたので、
雨や雪、埃っぽい環境での撮影時にレンズに汚れがついてもブロアーや布で除去しやすく、
すぐに撮影を続けることができますので、よりフィールドでの撮影でより安心に撮影をすることが可能になります。

写真

写真
雨天時の撮影ではカメラ・レンズが防塵防滴でも
レンズ先端に水滴がついた時に対応が必要だと思っていたんです。
なのでレンズ先端が濡れた場合の対処を考えると
こちらは非常に助かるまさに『気配り機能』ですね。

では最後に『動画撮影にも最適!』をご紹介ください。



『動画撮影にも最適!』



写真

はい。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」は動画撮影メインのお客様にもご好評いただいておりましたので、
「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」でもフォーカスブリージング(ピント位置による画角変化)を小さくするなど
動画撮影にしっかり対応できる仕上がりとなっています。

フィルター径は「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」と揃えましたので、動画撮影で多用されるNDフィルターは1つで済みます。
スマホでも超広角な動画が流行ってきていますが、OM-D/PENとこの8-25mmの組合せにより
手持ち+超広角の組合せならではのダイナミックな構図のコンテンツ作成をお楽しみいただけます。


写真
この「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」が
ラインナップに加わったことで
弊社広角ズームレンズのラインナップが3種類になります。

開発者としてお客様にはどのように使い分けていただきたいでしょうか?



写真


是非その日の気分や撮影被写体に応じて、それぞれの製品の特長から選んでいただき、
気軽に超広角の世界を楽しんでいただければと嬉しいです。


せっかくなので、簡単にそれぞれのレンズの特長を紹介させていただきます。

◆M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO (35mm判換算 14-28mm相当)
 14mm相当からの超広角ズームレンズでズーム全域F2.8の明るさを活かした夜景や星空撮影が可能です。
 また最短撮影距離20cm、超広角レンズ特有の迫力あるマクロを撮影することができます。

◆M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO (35mm判換算 16-50mm相当)
 16mm相当の超広角から標準域まで、使い勝手の良い高倍率ズームレンズです。
 1本で多くの被写体に対応することができます。
 
◆M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 (35mm判換算 18-36mm相当)
 携帯性に優れた、お求めやすい価格の超小型軽量ズームレンズとなっております。

写真

写真
うまく使い分けられる特徴のあるレンズということが言えますね!
お話を伺って、サイズ感や撮影できる画角の変動
またズームリングの絶妙な力加減など是非実際にお手に取っていただき
ご体感いただきたい気持ちが高まりました。


本日は開発担当者である横山さんにお話をお聞きしました。
横山さんありがとうございました!



写真


ありがとうございました!




※35 mm判換算



「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」 ご予約はこちら

「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」 詳細はこちら




■ズイコーフレンドクラブプレミア会員だとオリンパス オンラインショップでのお買い物がいつでも10%OFF
まだプレミア会員ではない方必見!入会金・年会費を換算しても4万円以上ではご購入手続きの前に プレミア会員の申し込みしてから注文する方がお安くお買い求めいただけます。

■プレミア会員だとオリンパス オンラインショップでのお買い物がいつでも10%OFF

ズイコーフレンドクラブの詳しいご紹介はこちら


▼その他現在実施中のキャンペーンやおすすめコンテンツはこちら!

「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 徹底解剖 写真家×開発者 クロストーク」

「OLYMPUS PEN E-P7」開発者インタビュー!