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被写体全体にピントが合う『深度合成』の使い方解説

メインビジュアル


もっと知ってほしいZUIKOレンズの特長

オリンパスのレンズの特長は中心から周辺までシャープに解像する描写力、そして小型軽量システムですが、 それらに加えて実は多くのレンズが『寄れる』という特長があります。
優れた近接撮影性能
※35mm判換算



テントウムシのような小さい昆虫や花、小物撮影に最適なマクロレンズの最大撮影倍率は「等倍」を超える近接性能を誇ります。
テントウムシ
マクロレンズ
※35mm判換算



近寄れない野鳥や蝶、トンボなどの撮影で活躍する望遠レンズも『寄れるレンズ』が揃っています。
望遠おすすめ
※35mm判換算



最短撮影距離はそれぞれ1m前後となっているので、大人の方の場合ご自身の足元にピントを合わせることが可能なので望遠マクロ撮影が手軽にできます。
迫力のテレマクロ
※35mm判換算



もし野鳥が思ったより近くにきてくれても、『寄れるレンズ』では後ろに下がらずに撮影することができるので嬉しいですよね。
野鳥で活躍!
※35mm判換算



テレコンバーターを使用すると、その最短撮影距離はそのテレコンバーターの大きさ以上の影響を受けないのでさらに大きく撮影することができます。
テレコン使用時
※35mm判換算



もちろん標準レンズも『寄れる』のでマクロ的な撮影が可能です。
標準おすすめ
※35mm判換算



アウトフィールドで背景を取り込んだ広角マクロ撮影や鉄道模型やピアスなどの小物撮影も、標準ズームレンズを使用してマクロレンズのような撮影ができます。
広角マクロ撮影
※35mm判換算





被写体全体にピントが合って見える『深度合成』の使い方解説

おうち時間が増えて、家や近所でマクロ撮影することが増えた方いらっしゃいませんか?
散歩中に見つけた花や近所の公園で出会った蝶などの昆虫、お気に入りのアクセサリーや鉄道模型などをマクロ撮影していると、 イメージ通りに撮影できないことありませんか?

昆虫撮影では頭にピントが合っても足はボケてしまっていたり、花撮影はめしべの先端にしかピントが合わなかったりとピントが合っているように見える範囲が狭くて、見ている印象のまま撮影できない・・・
イメージ通りの撮影ができない・・・


そんな悩みを解決してくれるのが、全体にピントが合って見える撮影ができる『深度合成』です。



被写体全体にピントが合って見える撮影方法

■マニュアルでの撮影方法
マクロ撮影時に被写体全体にピントが合って見える撮影をする方法として、従来はカメラを三脚などで固定して手動でピントの位置を変えながら複数枚撮影し、画像編集ソフトウェアで合成していました。 この方法はどのカメラでも撮影することができますが、手間が非常にかかっておりました。


■『フォーカスブラケット』機能を使用した撮影方法
マニュアルでの撮影の手間を軽減する撮影方法として、オリンパスでは『フォーカスブラケット』機能を現行モデルすべて(2021年8月現在)に搭載しています。 『フォーカスブラケット』機能とは、1回のシャッターで自動的にピント位置を変えながら連続的に撮影でき手持ち撮影も可能な機能になります。

『フォーカスブラケット』で撮影したカットの中から厳密にピントが合ったカットを選ぶことができ、Olympus Workspaceなどの画像編集ソフトウェアを使用して 被写体全体にピントが合って見える写真を作成することが可能になります。
(Olympus Workspaceを使って被写体全体にピントが合った写真を作成する場合は、深度合成モード対応の M.ZUIKO DIGITAL レンズで『フォーカスブラケット』撮影した画像のみです。)


■『深度合成』モードを使用した撮影方法
『フォーカスブラケット』機能を応用してピント位置を自動的に変えながら撮影したものをカメラ内で自動的に合成し、 手前から奥まで広い範囲にピントが合って見える1枚の写真を作成することができるのが『深度合成』モードです。

深度合成モードとは

『深度合成』モードは手持ち撮影が可能である一方以下2点制限があります。
・『深度合成』モードは一部のカメラでは搭載されていません。また使用出来るレンズも限られます。
 『深度合成』モード搭載のカメラ(2021年8月現在)
 OM-D E-M1X
 OM-D E-M1/Mark II/Mark III
 OM-D E-M5 Mark II/Mark III
 Tough TG-3/TG-4/TG-5/TG-6
 最新のファームウェアでご使用ください。
 
 『深度合成』モード対応のM.ZUIKO DIGITAL レンズ(2021年8月現在)
 M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO (テレコンバーター MC-20 または MC-14 使用可能)
 M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO (テレコンバーター MC-20 または MC-14 使用可能)
 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS  (テレコンバーター MC-20 または MC-14 使用可能)
 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO (テレコンバーター MC-20 または MC-14 使用可能)
 最新のファームウェアでご使用ください。
  
・『深度合成』された写真は上下左右それぞれ約7%画角が狭くなります。




『深度合成』モードの設定方法

①「メニュー」→「撮影メニュー2」→「ブラケット撮影」の「On」を選択して十字ボタンの→を押します。
設定①


➁「Focus BKT」→「On」を選んで十字ボタンの→を押します。
 ※マイクロフォーサーズ規格のAFレンズを装着していないと「Focus BKT」は選択できません
設定②


➂「深度合成」を選択して十字ボタンの→で「On」にします。
設定③
 『深度合成』モード非対応のカメラの場合「深度合成」は表示されません。
 『深度合成』モード対応のM.ZUIKO DIGITAL レンズを装着していないと「深度合成」は選択できません。


④「深度合成:On」の表示を確認してOKボタンを押しながら戻り「ブラケット撮影:On」の画面でメニューボタンを押すか、シャッターボタン半押しで撮影状態になります。
設定④
 撮影枚数8枚フォーカスステップ5から始めるのがおすすめです。




撮影してみましょう!

撮影後にカットされるエリアがわかりやすいように撮影時はガイド線が表示されます。
設定⑤
 『深度合成』モードで撮影された写真は、上下左右それぞれ約7%画角が狭くなります。
 手持ち撮影の場合はしっかりカメラを構えましょう。撮影者が動いてしまうと合成できないことがあります。


雨の水滴をまとったタマムシの羽根をクローズアップ。
より深い深度を得るために撮影枚数は15枚、絞りはF2.8で撮影。手前の水滴すべてにピントが合い、背景はきれいにボケています。
作例①
作例①解説


離れて止まっている複数の昆虫にピントが合って見える写真を撮ることができます。
作例②


『深度合成』モード未使用だと手前の青い車両の運転席にしかピントが合いませんが『深度合成』モードを使用すると手前から奥までしっかりピントが合って見える写真になりました。
比較ビジュアル

『深度合成』は鉄道模型の撮影にも活用できます。
鉄道模型の撮影方法はこちらのページでより詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
「オリンパス鉄道フォトウィーク2021」鉄社員によるマクロレンズで「おうちの鉄道写真」




■記事監修
写真 田中 博
OMデジタルソリューションズ株式会社 社員
1963年生まれ。ライフワークはトンボ撮影。
写真展は「東京トンボ日記」(2017年)他多数。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員






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