OM SYSTEM OM-1の中身に迫る
~開発者徹底フリートーク Vol.2高速性能AF&UI~[前半]

新開発のデバイスと最先端のデジタル技術で新たなステージへと飛躍する「OM SYSTEM OM-1」。

本機は、唯一無二の顧客体験を提供する「OM SYSTEM」カメラのフラッグシップモデルとして、撮影者の創作意欲を掻き立て、どこへでも持ち出したくなる軽快性と撮りたいものを思い通りに撮ることができる感動を提供する一眼カメラです。

この度、開発者に聞いたOM SYSTEM OM-1の魅力や開発中の苦労話などを『OM SYSTEM OM-1の中身に迫る~開発者徹底フリートーク』として3回に分けてご紹介いたします。

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大澤さん

『OM SYSTEM OM-1の中身に迫る~開発者徹底フリートーク』2回目の今回は『Vol.2高速性能AF&UI』をご紹介します。

『OM SYSTEM OM-1の高速性能AF&UI』を知る3人の開発者の方に来ていただきました。
前回にも登場いただいたOM SYSTEM OM-1のデジタル設計、プログラム開発部分の責任者である川口さん。
OM SYSTEM OM-1の操作や表示、メニュー部などUI仕様全般に携わった川和さん。
OM SYSTEM OM-1の仕様全般、特に新しい技術をどのようにユーザーにとって使いやすい機能として搭載するか考える機能仕様担当の見塩さん。
皆さん今日はよろしくお願いします。

開発者一同

よろしくお願いいたします。

大澤さん

OM SYSTEM OM-1の高速性能AF&UIとして今回はこの4点の内容からお話を伺います。
まずは高速性能について川口さんお話しいただけますか?

OM-1 高速性能AF&UI|1.10万分の1秒でも速く!高速性能

川口さん

前回もお話ししましたが、私たち開発が目指したことは『このOM SYSTEM OM-1がユーザー様にとって最高の道具になること』です。
そのうえで『最高の道具』を以下と定めました。

「どこまでも持っていけて」「最高の瞬間を逃さず」「思い通りの画が撮れる」

この第2回は『最高の瞬間を逃さず』の部分をご紹介します。

見塩さん

OM SYSTEM OM-1の機能の中で、どれを一番体験してほしいかと聞かれたら私は高速連写SH2*と強くお答えします。AF/AE追従連写がこれまでの最高連写が秒間18コマだったのが、OM SYSTEM OM-1ではこれまでの2倍以上の秒間50コマを実現することができたからです。

* 高速連写 SH2 50コマ設定時の使用可能なレンズは限定されます。
詳細は製品ページの仕様をご覧ください。

川口さん

野鳥撮影ではAF/AE追従連写が秒間30コマあれば野鳥の羽ばたきの一番綺麗な瞬間を撮影できるといわれています。本機はそれ以上の秒間50コマの性能があるのでより撮影できる世界が広がった、ということですね。

大澤さん

このカメラを使用すると私でもあの瞬間を撮影することができそうと考えるとすごい進化ですね!
これはどうやって実現できたのでしょうか?

見塩さん

AF/AE追従連写を秒間50コマ達成した一番のポイントは時間管理の部分です。
AF/AE追従連写での連写1コマあたりの猶予時間はこれまでの半分以下になりますが、それは露光時間やAF動作時間を含む様々な演算を従来の半分の時間で行わないと達成できませんでした。
この速度は単なるデバイスの進化による高速化だけでは実現できません。それぞれの動作の処理や演算をどのCPUに割り当てて組み合わせれば、一番早い速度が出せるのかをイチから検討いたしました。計算上はうまくいっても実際やってみるとうまくいかずに何度も何度も設計をし直してなんとか達成することができました。

川口さん

こちらに関しては、そもそも取り込む情報がデバイスの進化に伴い、これまでと比べて飛躍的に演算量が増えたので、開発の最終段階でも実現できるかどうか分からない状況でした。実は担当者からは事前にAF/AE追従連写秒間50コマの搭載は不可能だと連絡が何回も来ていたのですが、全員がギリギリまで粘って諦めずに検討してくれたおかげで実現することができました。

見塩さん

連写数だけでもインパクトがあると思いますが、それだけでなくブラックアウトフリー表示にも対応しましたので使い勝手も向上されています。これまでの高速連写では、連写のあいだに露光のタイミングで一瞬ブラックアウトが発生していました。そのため画面が若干チラチラとしてしまい、被写体が追いにくい場面があったかと思います。OM SYSTEM OM-1ではブラックアウトが一切発生しないので、最高の瞬間を逃さず撮影することができます。

大澤さん

開発の皆さんが最後の最後まであきらめずに取り組んでいただけたことがよくわかります。
続いて『生まれ変わったAF性能』が次のテーマですね。

OM-1 絶対的信頼性|2.生まれ変わったAF性能

大澤さん

AFの処理時間が飛躍的に向上したことは今お話しいただきました。
では次はしっかりピントが合うかどうか、についてですね。

見塩さん

AF性能も大きな飛躍を遂げています。その肝はなんといっても新型の裏面照射積層型LiveMOSセンサーで実現した、1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF方式です。この『オールクロス像面位相差』とは何かと言いますと、一言でいうと全2037万画素すべてが測距可能な画素になっているということです。

大澤さん

というと、2037万データ取得しているということですか?

見塩さん

そうです。2037万のデータを取得して演算しているのです。

川口さん

しかもただの裏面照射積層型LiveMOSセンサーではないのです。今回はさらにクワッドピクセルAFを採用したのです。ダブルではなく、その倍のクワッド。クワッドピクセルAFです。なので1画素1画素が縦線と横線のクロスで4分割して情報を取得しているのでより精度が高い測距が可能になっています。

大澤さん

なるほど。高速AFが実現できたポイントはここですね。

見塩さん

そうです。
さらに2037万箇所で測距できる中で、測距点をどうするか。必要十分な細かさを確保しながら、AFターゲットをストレスなく移動できる大きさとして最適を検討した結果、今回は画面全体を1053点に分割しました。

大澤さん

1053点というのは設計で決まっていた数字ではなくて、被写体に合わせて撮影者の意図したい箇所にピントが合うよう検討されて導き出した数字なのですね。
でも一方1053点となると、被写体や構図を変える時にAFターゲットの移動も大変そうですね。

川和さん

そこで活躍するのがマルチセレクターです。
初期状態では多くの方にとって無難と思われる設定になっていますが、AFターゲットの選択方法は個人の好みや撮影する被写体によっても、要望が異なります。例えば、一番右側にAFターゲットがあった場合、もう一度右を選択した時に逆サイドに移動してほしい方や、それ以上動かないようにしてほしい方、さらにオールターゲットになってほしい方もいらっしゃいます。また、縦位置と横位置で構え方を変えた際にAFターゲットを別々に設定したい方など、AFターゲットの選び方について、細かいカスタマイズがメニューから設定できるようになっています。

大澤さん

わかります。
私の好みは『これなのに』ってありますよね。そうなるとどの好みに合わせるかって確かに難しいから、それぞれ細かくカスタマイズできるってうれしいです。

川和さん

さらにOM-D E-M1 Mark IIIでは一緒になっていたAEL/AFLボタンをそれぞれ独立させました。AF-ONボタンを押すだけで、いつでもAFが動作します。これらのAFやAEに関する設定も従来からメニュー構造を改善し、分かりやすくなっています。

大澤さん

技術が進化すると、それをどう搭載するかなど機能ばかりに目がいってしまいがちなのですが、OM SYSTEM OM-1が『最高の道具』になるために、機能や仕様の使いやすさまでしっかり考えて開発されていたのですね。

Vol.2高速性能AF&UI[後半]へ続く

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