OM SYSTEM OM-1の中身に迫る
~開発者徹底フリートーク Vol.1絶対的信頼性~[後半]

新開発のデバイスと最先端のデジタル技術で新たなステージへと飛躍する「OM SYSTEM OM-1」。

本機は、唯一無二の顧客体験を提供する「OM SYSTEM」カメラのフラッグシップモデルとして、撮影者の創作意欲を掻き立て、どこへでも持ち出したくなる軽快性と撮りたいものを思い通りに撮ることができる感動を提供する一眼カメラです。

この度、開発者に聞いたOM SYSTEM OM-1の魅力や開発中の苦労話などを『OM SYSTEM OM-1の中身に迫る~開発者徹底フリートーク』として3回に分けてご紹介いたします。

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OM-1 絶対的信頼性|4.バッテリー寿命1000枚への挑戦

川口さん

Vol.1絶対的信頼性[前半] でご紹介した、「このカメラで持っていってほしいシーン」と紹介した何日間も充電もできない大自然の中で撮影される場合でもカメラが動くために必要なバッテリー寿命はどれくらいなのか。
写真家の方にヒアリングすると1000枚という数が多く聞かれました。そこで今回は1000枚という大台へ挑戦いたしました。

そのためにまずバッテリー「BLX-1」を新たに開発しました。
大きさは従来のものより若干小さいくらいなのですが容量を増やすことができたので1本でも520枚の撮影が可能になります。
また従来通りモバイルバッテリーから充電しながら撮影することが可能になっていますので、いろいろな方法で撮影を継続できるようになっています。

西原さん

更に今回もパワーバッテリーホルダーHLD-10もご用意しました。
パワーバッテリーホルダーを装着すると安定感が損なわれてしまわないか心配されている方もいらっしゃるとお聞きしていたのでそこはガッチリ留まるように、これまで以上に気を使って設計しました。

大澤さん

たしかに今回はパワーバッテリーホルダーHLD-10をカメラに装着しても装着しているのを忘れてしまうくらい安定感というか一体感がありますね。

川口さん

開発陣一同、ユーザーの方には持ち物のバッテリーを1個でも減らすことで『もっと遠くにそしてもっと環境の厳しいところまで行って撮影していただきたい』という気持ちで今まで以上にバッテリー寿命を増やせるように取り組んだ結果、何とかパワーバッテリーホルダーHLD-10装着時でバッテリー寿命1000枚を達成することができました。

大澤さん

1000枚達成したんですか!すごいですね。
これなら安心して『どこまでも持っていけて』撮影を楽しめます、続いてはバッテリー寿命にも関係がありそうな熱対策がテーマですね。

OM-1 絶対的信頼性|5.徹底した熱対策

西原さん

Vol.2でより詳しく紹介されると思いますがOM SYSTEM OM-1はデバイスが飛躍的に進化したので機能・性能が大幅に上がっています。
その結果AF/AE追従50コマ/秒連写撮影が可能になったり、4K60pの高精細で滑らかな映像表現が可能になったりいろいろなことがさらにできるようになっています。
その分消費電力、つまり熱も大幅に上がってしまうため対策が必要になります。

そこで今回対策したことは、熱対策の基本なのですがエンジン・撮像センサー・電池などの熱源同士の距離を離す対策を行いました。
これは製品ができてからでは対応が困難になるため、事前により過酷なシーンを分析し実使用に則したより厳しい条件でシミュレーションを実施しました。

川口さん

実はここだけの話なのですが、このシミュレーションの条件は開発内で揉めたんですね。というのも、デバイスの進化で新たにできるようになった機能・性能を全てこのOM SYSTEM OM-1のサイズでできるようにすると単純に考えるとオーバーヒートなってしまう可能性が高いんです。
ただそこで『できない』ではなくて『どうやったらできるようになるのか』を開発陣一体となって話し合い検討してきた結果なんとかオーバーヒートを避けられるような仕様になりました。

西原さん

試作品ができてから試験すると問題が発生した場合、再度改修しなくてはいけないのでどうしても日程が遅れてしまいます。
そのため初期のシミュレーションの段階で実際に使用しているシーンや環境を分析し、いかに実使用に則したより厳しい条件で検証できるかがポイントになります。
『エンジンがこれくらいの温度だったら大丈夫』とか『カメラのこちら側は低温を維持しているから熱を逃がそう』などこのシミュレーションで事前に知ることによって設計に盛り込むことができます。

川口さん

この熱を逃がす方法はカメラ側のハード面の工夫もそうなのですがソフト面でも省電機能の組み込みを行いました。
動作のいろいろな瞬間に省電の制御を組み入れることによって動力を最小限にするなどなるべくカメラに熱が籠らないような省電機能の組み込みを完成間近の最後の最後までやっていました。

西原さん

ここでのポイントはやはりシミュレーション条件をいかに適切に設定するかです。想定が行き過ぎた場合ずっと動きっぱなしという設定になってしまうと川口さんが説明されたソフト面での制御できずハード面で対応しようとすると、非常に大きく重いカメラになってしまいます。
こうなると新機能や性能の搭載を見送らなければなりません。

川口さん

制御の仕方もいろいろなやり方があります。
熱を制御しすぎて性能が出ないと元も子もないので『性能を維持したままどう順番に制御を動かしていくか』を初期の段階でものすごく多くの時間をかけて検討を重ねました。
その結果始めからかなり精度の高いシミュレーションができており実際出来上がったカメラで測ってみたところ、ほぼその通りという結果が出ました。
まさかここまで想定と同じ結果が出るとは思っていなかったので、非常にうれしくみんなでみんなを褒め合いました(笑)

大澤さん

この熱対策ができなかったら新しい機能や性能が搭載できなかったと思うとぞっとしますね。
では今回の最後のテーマ『究極の●●デザイン』です。

OM-1 絶対的信頼性|6.究極の●●デザイン

西原さん

この●●にはもちろん人それぞれ違うかと思いますが私は『究極のOMデザイン』と呼んでいます。

今回このOM-1のデザインコンセプトは『新しいOMの完成形』なんですね。
具体的にはこのペンタ部のところはOMのテイストを受け継いでいますが大澤さんどうですか?

大澤さん

はい。一目で見てOMらしさが出ていると思いました。

西原さん

うれしいです。そういったOM-Dらしさを引き継ぎつつも今回はOM-Dシリーズと比べると曲線を多用したデザインになっています。
この曲線によって作られる曲面がユーザー様とカメラをシームレスにつないで過酷な撮影環境でもカメラが手の一部のような操作感を実現しています。

大澤さん

確かに!持っている、というよりも手にピッタリ吸い付いている感覚に近いですね。

西原さん

この張りのある曲面が鍛え上げられた力強さを表現していてこれが生まれ変わったOMの象徴となるようなデザインになっています。
この曲面をより美しく仕上げるために、今回は塗装を変えております。すごく繊細な塗装になっていて、曲線の表情がより引き立つ仕上げになっています。
その他にも、先ほども出ておりましたが、防塵・防滴性能をより強固にするために極力段差を減らしたり隅角エッジを少なくしたりすることによってそもそも汚れが付着しにくく、また付着したとしてもメンテナンスしやすいような配慮をしています。

富田さん

より具体的な操作性については私から紹介させていただきます。
OM-D E-M1Xから追加したAF-ONボタンが非常に好評でしたので今回も是非搭載したいと考えました。ただやはりOM-D E-M1Xと比べるとOM SYSTEM OM-1のボディサイズが小さい。このコンパクトさと操作性の両立をどのように実現するか重点的に検討を重ねました。
具体的には追加するAF-ONボタンとリアダイヤルとマルチセレクター、この3つが一番操作しやすい配置はどれなのか。
実際に操作部を交換できるモックを作成し、色々変えながら多くの方に試していただき何度も何度も試行錯誤して検討しました。

西原さん

AF-ONボタンとリアダイヤルとマルチセレクター、この3つはフォーカスの設定なので事前に操作できません。
ファインダーを覗きながら即座に間違えず確実に操作できることが必要なので本当に細部まで検討しました。

富田さん

ホールディング性に関してはOM-D E-M1 Mark III譲りの引っ掛かりの良さとM.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROを付けた時の安定したOM-D E-M1Xの握り心地を目指しました。
グリップの形状を少しずつ変えたモックを作成しどういった形が握りやすいのか実際に作成し何度も握り比べて確認して検討しました。

西原さん

こういった点を含めて道具としての信頼性とカメラとしての美しさの両方を併せ持った素晴らしいデザインになったと思っています。
是非皆様にお手に取って触っていただきたいと思います。

大澤さん

形状もそうですが、この操作性も是非まずはお手に取っていただいて感触を確かめていただきたいですね。
本日は『OM SYSTEM OM-1の中身に迫る~開発者徹底フリートーク』1回目の今回は『Vol.1絶対的信頼性』をご紹介しました。
川口さん、西原さん、富田さんありがとうございました。

Vol.2高速性能AF&UIへ続く

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