OM SYSTEM OM-1の中身に迫る
~開発者徹底フリートーク Vol.2高速性能AF&UI~[後半]

新開発のデバイスと最先端のデジタル技術で新たなステージへと飛躍する「OM SYSTEM OM-1」。

本機は、唯一無二の顧客体験を提供する「OM SYSTEM」カメラのフラッグシップモデルとして、撮影者の創作意欲を掻き立て、どこへでも持ち出したくなる軽快性と撮りたいものを思い通りに撮ることができる感動を提供する一眼カメラです。

この度、開発者に聞いたOM SYSTEM OM-1の魅力や開発中の苦労話などを『OM SYSTEM OM-1の中身に迫る~開発者徹底フリートーク』として3回に分けてご紹介いたします。

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大澤さん

次はOM SYSTEM OM-1の目玉機能の一つでもある『Deep Learning・AI被写体認識AF』が次のテーマです。

OM-1 絶対的信頼性|3.ライバルはカメラじゃない、人だ!Deep Learning・AI被写体認識AF

見塩さん

この機能はDeep Learning技術を活用して特定の被写体を認識してピントを合わせる機能で、OM-D E-M1Xで初搭載しました。人の操作では追いきれないピント位置に、カメラが自動的にピントを追い続け合わせてくれます。OM SYSTEM OM-1ではTruePic Xが持つニューラルネットワーク回路により高速に演算、高速高精度に被写体を認識し続けるという進化を遂げました。OM-D E-M1Xの認識被写体はフォーミュラーカー・バイク、飛行機・ヘリコプター、鉄道、鳥の4種類でしたが、OM SYSTEM OM-1ではさらに動物(犬、猫)が追加されました。

まずはこちらの動画で、その検出の速度と精度の高さがどのようなものか、ご覧いただきたいと思います。

大澤さん

この動物(犬、猫)検出性能、すごいですよね!!私の家にも2匹ワンちゃんがいるのですけど、これまでの動物検出性能って座っていたり寝ていたり、動かない被写体がメインの機能だと認識していました。でもこのOM SYSTEM OM-1のAI被写体認識AFって動物認識の概念が変わりますよね。全力で走り回る犬にも、フリスビーをキャッチする犬にも、一連の動作すべてでしっかり顔にピントが合っていてびっくりしました。

見塩さん

そうなのです。私も走ったり飛んだりしている瞬間を検出できないと意味がないと思って、Deep Learning技術にしっかり時間をかけて開発しました。

川口さん

と言いつつ、この動画を見て私たち開発陣の方がびっくりしたんですよ。
ここまでしっかり追い続けられること、そしてしっかりピントが顔に合い続けていることは想像以上の高い精度で安心いたしました。
特に後半のスラロームの撮影はAI被写体認識AFで撮影するには非常に難しい環境なんですよね。

見塩さん

そうなのです。私もこの動画撮影に立ち会ったのですが、スラロームが手前にあるので、普通であればスラローム側にピントが移りやすく、犬の顔や体が完全に隠れてしまうタイミングもある難しいシチュエーションだったので、しっかりピントを追い続けてくれるかすごくドキドキしました。

川口さん

そうですよね。前後に障害物があって、さらに被写体だけではなくてその障害物も動いている。かなり検出環境としては難易度が高いですよね。ここだけの話、私は絶対棒の方にピントが行くと思っていました(笑)

見塩さん

少しこの技術を深堀すると、今回のDeep Learning技術の進化のポイントとして、新型エンジンのTruePic XにDeep Learning専用の回路、ニューラルネットワーク回路を搭載いたしました。これによって検出の頻度が秒間15回から最大60回へ飛躍的にアップし、処理速度の面では3倍以上の高速化となります。処理速度が高速化すると、より合焦精度も上がります。その理由は、より近い過去の情報からAFできるため、合焦率も高まってくるからです。

ちなみに大澤さん、AF設定もOM SYSTEM OM-1はS-AF/C-AFでもAI被写体認識AFが適用されたのをご存じですか?

大澤さん

え!!そうなのですか!恥ずかしながら知りませんでした。つまり、どのAF設定でもAI被写体認識AFが適用されるということですよね!それはすごく便利ですね。

続いては、こちらも便利になったと本当に感じるメニューなどのUIです。

OM-1 絶対的信頼性|4.簡単で使いやすい 一新したUI

川和さん

『このOM SYSTEM OM-1がユーザー様にとって最高の道具になる』ために一番こだわって開発したのがメニューなどのUIです。従来のメニューは縦方向に設定変更のカテゴリーを配置し、横方向に奥深く潜ると、各項目にたどり着く構造になっていました。そのため『いろいろ設定を変えられるのは良いけど、メニューが見つからない』とか『よく使う設定なのに深すぎる』などメニューに関しては長年いろいろなご意見をいただいておりました。
そこで今回使いやすいUIとは何か、理想なメニューとは何か、を社内で徹底的に議論し、完全にメニュー部を作り直しています。従来機種から使って頂いているユーザー様は気づかれていると思いますが、メニューだけでなく、撮影時や再生時の表示、撮影時の設定画面など、UI全体を見直しています。本当はすべてをお話ししたいのですが、そうすると3日くらいかかってしまうので今日はメニューに絞ってお話しします。

メニューに重要な要素はなにより『検索がしやすい』ことです。そこでまず階層が深い箇所と分類の見直しを行いました。そして従来の操作性とは変わってしまいますが、階層を浅くできて検索性が高い横タブカテゴリー表示のメニューへ変更を決めました。

川口さん

メニュー画面で左右キーを押し続けると、この横タブに表示しているカテゴリーが高速で移動する仕様になっているので、高い検索性を感じていただけると思います。

川和さん

この新しい横タブメニューなのですが、実は開発内ではこれまでの縦タブメニューの方が良いのではないかという意見もあり、どちらを採用するかというのは特に慎重に判断する必要がありました。そこで、どちらが本当に使いやすいのか徹底的に検証するために、縦タブメニュー、横タブメニューのそれぞれのシミュレーターを作ることにしたんです。
様々なユーザー層にこのシミュレーターを触ってもらいまして、その操作の様子をモニタリングし、どちらが操作しやすいか、検索しやすいかヒアリングを行いました。その結果、横タブメニューの方が使いやすいというということが分かり、最終的にこのメニューを新しいメニューとして採用するという決断に至りました。

川口さん

多くの方にシミュレーターを触ってもらえたことで、気づくこともありました。例えば画面のデザインや色の付け方についても、そのヒアリングの結果を反映しているんですよね。

川和さん

大きな分類毎にカーソルの色が変わり、視覚的な手がかりが増えているので、分類や項目をより辿りやすくなっていると思います。それぞれのカラーも、例えばAF系は撮影時の合焦マークの緑に近くしたり、動画系は録画中のREC表記に近い赤にしたり、なるべく親和性を持たせて、少しでも覚えやすくなるように工夫しました。

大澤さん

現在の設定状況では選択できない時にグレーアウト表示される項目が、今回からOKボタンを押すとその理由が表示されるのも便利ですよね。

川和さん

そうですね。
『なぜグレーになっていて設定できないのか分からない』というご意見も多くいただいておりました。これ以外にもカメラ内でレーティングを行うボタンを新設するなど、使い勝手が向上する機能がいろいろ増えています。

川口さん

もっとお話ししたいのですけど、メニューの変更の説明だけでもこのままだと2日くらいかかってしまいそうなのでこの辺りで終わりにしますね。ただ冒頭に川和さんが話した通り、今回は撮影時の表示や再生時の表示を含めてすべて一新しました。メニューの変更だけでもかなり使いやすさにこだわって検討を重ねたので、実はスケジュール的に撮影時の表示や再生時の表示の変更まで手が付けられない可能性があったのです。そんな状況の中、川和さん中心にメンバーが妥協せずに開発してくれたので、本当に使いやすいUIになっていると自信をもっています。

大澤さん

スペックもそうですが、触っていただけると分かる良さがたくさん秘められているカメラだと再認識しました。
今回は『OM SYSTEM OM-1の中身に迫る~開発者徹底フリートーク』『Vol.2高速性能AF&UI』をご紹介しました。
川口さん、川和さん、見塩さんありがとうございました。

Vol. 3高画質・コンピュテーショナル フォトグラフィへ続く

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