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2023年6月1日(木)~6月12日(月)東京写真月間 2023「SDGs 環境」 公益社団法人 日本写真協会

2023年6月1日(木)~6月12日(月)東京写真月間 2023「SDGs 環境」 公益社団法人 日本写真協会

東京写真月間 2023「SDGs 環境」 公益社団法人 日本写真協会
Space1: 長 洋弘 「We are also SDGs(僕らをみつけて)」
Space2: 古屋光雄 「いのち輝く楽園―乙女高原の森」
期間: 2023年6月1日(木) ~ 6月12日(月)10:00 〜 18:00 最終日 15:00 まで
※休館日6月6日(火)・7日(水)  入場無料

28回目「東京写真月間2023」国内展企画として昨年に引き続きSDGs「環境」をテーマに2名の写真家の展示を行います。

【Space:1】長 洋弘 「We are also SDGs(僕らをみつけて)」

【写真展案内】

私は 1947(昭和 22)年生まれ、団塊の世代だ。小学校二年時の遠足写真を見ると 53 人いる。理由はわからないが欠席者が数人いた。児童数は一組に 55 人はいた計算になる。継ぎ接ぎだらけの衣服を身に着け、食事も貧しかった、でも幸せだった。取り囲む自然が心を和ませ、人との会話があった。衣服や物は持続可能な限り直し物を大切にと教わった。過日、1975 年に撮った「ぼくのいたパリ 1975」という写真小冊子をまとめた。そこには画家や音楽家の卵が映し出され、弾むような声が聞こえた。皆未来に向かっていた。1984 年ジャカルタで永六輔氏と会った。「もうバリもダメですよ」と嘆いた。この頃からだビニールの残骸が道端に溢れ出したのは。1991 年湾岸戦争直後私は中東に赴任した。砂漠に劣化ウラン弾で破壊された戦車が放置され夥しい環境破壊があった。戦争という蛮行、今も止むことがない。気候変動、大量消費・物質文化、差別、貧困、人権問題、いがみ合い、新型コロナなど、全ては人が生み出した。そして世界が迷走し始めた。私は物から見た環境をスタンスに SDGs を表現した。以下がステートメントである。

江戸 300 年は理想的なリサイクル社会だった。
We are also SDGs。
使い捨てられた僕ら(物)はまだ持続可能だった。
僕らが生きていたころ地球の未来が見えていた。
だから、捨てられた僕たちを見つめて欲しい。
戦争、侵略、気候変動、消費・物質文化、差別、貧困、人権問題、いがみ合い、新型コロナ ……今世界は迷走している。
We are also SDGs
今を見つめること!
それが地球を救う!

【作家プロフィール】

長 洋弘 写真家・作家

1947年埼玉県に生まれる。谷川岳の山岳ガイド高波吾策氏に師事。東南アジアや中東などを主に取材。日本・インドネシア国交樹立記念メインカメラマンとしてインドネシア世界文化遺産などを撮影。インドネシア残留日本兵がライフワーク、今夏ジャカルタに記念館ができる。大学、市民大学、写真教室などの講師も勤める。写真家。作家。
賞歴:林忠彦賞、社会貢献者表彰、外務大臣賞(団)、国際児童年記念写真展大賞(作品を国連に展示)、土門拳文化賞奨励賞など。
著書:『帰らなかった日本兵』朝日新聞社 『二つの祖国に生きる』『戦争とインドネシア残留日本兵』『ミエさんの戦争』『海外日本人学校』草の根出版会 『遥かなるインドネシア』『ぱんちょろ よーちゃん』『バリに死す』燦葉出版社 『バパ・バリ』写真集『インドネシア残留元日本兵(なぜ異国で生涯を終えたのか)』『冒険に生きる』社会評論社 『PERJUANGAN IB MIE OGURA』YWP、『小説・末永敏事』燦葉出版社など多数。 作品をアサヒカメラ、フォトコン、歴史街道誌などで発表。


【Space:2】古屋光雄 「いのち輝く楽園―乙女高原の森」

【写真展案内】

乙女高原は、私の生まれ故郷, 山梨県山梨市牧丘町にある標高1700mの亜高山帯草原である。周囲の広大な森の中で、約5.4haの草原は、年に一度の草刈りなどによりこれまでずっと人の手によって守られている自然で、動植物たちの命輝く感動的な姿に巡り会うことが出来る。この貴重な自然を後世に引き継ぐために現在も多くのボランティアの活動が続いている。また草原を囲む森や林の谷筋にも、トチやサワラやカツラの巨樹が聳え、私はこの不思議な景観に見惚れ、時を忘れて目指す草原にたどり着けないこともしばしばあるが、「あぁ!今日はとても幸せな時を過ごせたな」と心癒されて家路につくのである。私はこの美しいふるさとの自然を自分の庭のように思い四季折々に訪れている。森を吹き渡る風が季節の香りを運んでくる、木々の葉擦れや鳥のさえずり、刻々と変わる陽の向きが森に彩を添える。五感を澄まして佇めばそこは楽園。だが、そこには私たち人間を拒む何かが潜んでいるのかもしれない。想いに叶う森の作品を撮ることをなかなか許してくれないのだ。
<森>にはもう一つ<杜>という字もよく使われるが、これは単に木がたくさん生えている場所としての「森」と、神が祀られている場所という二つの面を持つことで、人と森との関係をあらわしているというのだ。昔から日本人は八百万の神が住む山や森を信仰の対象として崇めてきたことはよく聞く話である。
だから私はこの森の神様にお百度を踏んで「どうぞお仲間に入れてください」と祈り続けている。
いつかきっと、お百度の功徳によって森はその麗しい姿を私に見せてくれるにちがいないと、謙虚に、辛抱強く足を運んでいる。

【作家プロフィール】

古屋光雄

1934 年 山梨県出身
大学卒業後会社勤務を経て独立
1976 年 東京六本木に(株)光スタジオを設立
コマーシャルフォト、エディトリアルフォトを中心に雑誌社、企業の出版物、 自治体の刊行物などで幅広い活動を展開
2009 年 山梨市牧丘町に移住、近隣の自然や人々の暮らしをテーマに写真活動中


「東京写真月間2023」実行委員会・公益社団法人日本写真協会

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