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東京の新ランドマークとなった「東京スカイツリー」の雄姿を、栃木県栃木市付近から超望遠レンズによる撮影で、どれだけ迫力ある写真として収められるかにチャレンジした。
撮影場所:太平山 謙信平展望台(東京スカイツリーまで約73km)
使用機材:OLYMPUS OM-D E-M5、ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8、フォーサーズアダプター MMF-3
謙信平とは?
栃木県栃木市の太平山にある展望台。新宿や池袋など東京の夜景が見える名所として以前から有名。
「謙信平」という名称は、戦国時代に上杉謙信がここから関東平野を見渡して、その広さに目を見張ったという故事が由来と言われている。
今回の撮影に使用した機材。
1月4日。晴天。目的地の駐車場で降り、東京方向を見るとうっすら肉眼でも黒い棒のようなものが見える。 地図での方向確認で、間違いなく「東京スカイツリー」。
この撮影のために用意した ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8 を OLYMPUS OM-D E-M5 に装着する。 肉眼では棒に見えていた東京スカイツリーがはっきりと高層ビルを圧倒する巨大な姿で見える。 さすがに大気の揺らぎがあって、ディティールが鈍いのが少々残念ながら、周囲のビルを圧して立ち上がるその勇姿にまずは感激!
後日、日を改めてイルミネーションを点灯した夜の東京スカイツリー撮影に再挑戦した。
件の方向を見ると、薄暮の中にフラッシュライトの点滅がかすかに見える。E-M5にレンズをセッティングしてEVFを覗くと、肉眼ではフラッシュの点灯がかすかに見えるに過ぎなかったのが、塔全体が明るくイルミネーションで飾られているのがはっきりとわかる。
35mm版換算で600mm相当となる ED 300mm F2.8とE-M5の高精細なEVFの威力を実感した。
もうひとつ、大きなメリットを感じたのは、ミラーレス機ゆえ、レリーズ時に起こるミラーショックを生まず、数秒~十数秒の露出が必要になる撮影では、強力なアドバンテージになること。レリーズ時の振動に気を使う事なく、どんどん撮れる。
そうして生まれたのが、このカット。約73kmも離れた栃木県からでも見える東京スカイツリーの巨大さ、存在感は、夜景となるとより一層強く感じていただけるのではないだろうか。(空にある点線の様な光跡は航空機のライトによるもの。)
撮影/文: オリンパス