ホーム >

Fotopus >

鳥の写真投稿ページ >

中野耕志 OM-Dと旅する世界の野鳥

中野耕志OM-Dと旅する世界の野鳥

OM-Dシステムの機動力を生かして、写真家・中野耕志が世界を旅しながら野鳥撮影を楽しむ本企画「OM-Dと旅する世界の野鳥」。
計4回にわたって作品を紹介してまいります。中野耕志が撮る世界の野鳥をお楽しみください。

第二回 ケニア

草原の小道を歩いていると、地面に数羽の鳥がいるのが見えた。ウロコクビワスナバシリだ。チドリ目ツバメチドリ科の鳥で、おもに夜間に採餌する。

疎林の道端で見つけたホソオヨタカ。夜行性の鳥なので、日中は地面で休んでいる。複雑な羽毛の模様はカモフラージュ効果抜群。E-M1Xの静音シャッターを使い、驚かせないよう無音でそっと撮影させてもらった。

湖で暮らす野鳥を観察するためには、ボートサファリも行う。当然三脚は使えないので手持ち撮影だ。ヒメヤマセミやアフリカヘビウなど、約2時間休む間もなく撮影し続けられたのは、小型軽量な超望遠システムを組めるOM-Dのおかげである。

水辺に佇むのはオニアオサギ。”ゴリアテヘロン”とも呼ばれる世界最大のサギで、全長約150cm、翼を広げると2mにもなる。300mmでひとしきりアップの記録写真を撮影した後は、40-150mmで水辺の環境とともに撮影した。

枝先で小魚を狙うのはカンムリカワセミ。英名をマラカイトキングフィッシャー(Malachite Kingfisher)といい、頭にマラカイト(孔雀石)グリーンの羽毛を持つ。日本産のカワセミも翡翠に例えられるように、カワセミ類はまさに飛ぶ宝石だ。小刻みに揺れる船上からの撮影において、1,200mm相当を手持ち撮影できるとは驚きだ。

魚を捕食するため水面に降下するサンショクウミワシ。上半身の白、胴体の赤褐色、そして風切羽の黒の三色が美しいワシだ。おもに魚を食べるワシで、日本でも見られるオオワシやオジロワシと同じ仲間である。魚の多い水辺であれば観察すること自体は比較的容易だが、飛翔シーンの撮影チャンスは少ない。E-M1Xと300mm F4.0 PROの組み合わせは、貴重なワンチャンスを確実に仕留めてくれた。 飛翔の撮影時のAFモードはC-AFで、AFターゲットモードはカスタムターゲットで、グループターゲット3×3の9点、移動ステップを3×3としている。E-M1Xはボディー背面にジョイスティック状のマルチセレクターが採用されたので、素速くAFターゲットを移動できるようになった。

OM-Dシステム最初のカメラである初代E-M5が発売されたのが2012年春のこと。僕はこのE-M5に将来性を感じて発売と同時に購入した。以来E-M5 Mark IIも愛用してきた僕にとって、今回登場したE-M5 Mark IIIもとても気になる一台だ。E-M5系の軽量コンパクトなボディーに上位機種E-M1 Mark IIと同等のAF性能を持っているので、野鳥撮影用カメラとしてE-M1Xのサブ機はもちろん、メイン機としても遜色ない性能といえよう。

今回のケニア取材では、じつに多くの野鳥を観察/撮影することができた。野鳥撮影では、相手を識別し、よく観察することが欠かせない。初めて行く場所では初めて見る鳥も多く、短期間で識別したり野鳥を覚えたりするのは大変ではあるが、OM-Dシステムの撮影機材はコンパクトなぶん、双眼鏡や望遠鏡、野鳥図鑑といった観察用具も良いものを持ち込める。そのため観察の効率も上がり、限られた期間内であっても最大限の結果を残すことができたのだと感じた。機材の軽量化は体力的にも精神的にも余裕を生むので、ちゃんと観察もしたい、しっかり撮影もしたいというバーダーにとって、OM-Dシステムは理想の撮影機材であると実感した。

ページトップへ戻る