OM-D E-M5 Mark IIIで撮る旅写真

2012年突如としてOMシリーズのテイストを受け継いだ初代E-M5が発売された。2015年には大幅に進化したボディー内5軸手ぶれ補正を搭載しハイレゾショットやOM-D MOVIEが搭載されたMark IIが発売。それから4年、基本性能をブラッシュアップし像面位相差AFセンサー搭載でプロフェッショナルモデル顔負けの大幅進化とOMシリーズの持つ小型軽量の特質を継承したE-M5 Mark IIIが登場した。小型軽量ボディー、高画質、防塵防滴、三脚いらずのボディー内5軸手ぶれ補正搭載とこれぞOM-Dの真骨頂である。(写真家 木村 琢磨)

小型軽量システム:撮影フィールドを選ばない機動力

高画質なカメラといえば「重い・大きい・高い」の三拍子が揃った印象が多いのではないだろうか。もちろんその三つの要素は期待を裏切ることはないが写真は撮影しなければ意味がないのだ。ちょっとしたお出かけにもカメラを持っていける、本格的なフィールドに足を運ぶ時にも安心して持っていける、撮影フィールドを選ばないオールマイティーなカメラがE-M5 Mark IIIである。小型軽量の恩恵はそれだけでなく、使用する三脚などのオプションもコンパクトにまとめることができる。荷物が少ないだけでシャッターチャンスとの出会いも必然的に増える。写真を撮る機会をカメラが与えてくれているのだ。

PROレンズの中でも小型な7-14mmを組み合わせて撮影。PROレンズと組み合わせることで防塵防滴性能も本領発揮する。ボディーサイズ含めシステムのトータルのサイズ感も重要なスペックの一つだ。カタログだけではわからない手に取ることでわかるスペックもある。

小型軽量なボディーにはコンパクトなレンズがよく似合う。M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroは標準レンズとしても使いやすい画角で遠景描写も素晴らしい。

オリンパスのレンズにはスタンダード、プレミアム、プロと3つのグレードがありそれぞれのグレードに特性がある。スタンダードは小型軽量に重き置いた写真を気軽に楽しむことができるグレード。プレミアムは小型軽量を維持したまま解像感と明るいF値で柔らかく美しいボケを楽しむことができるグレード。PROレンズは最高クラスの光学性能に加え防塵防滴と堅牢性を有しどのような条件下でも高画質を提供してくれるまさにプロフェッショナルなグレードのレンズだ。
E-M5 Mark IIIの防塵防滴性能を活用するにはPROレンズが最適だが今回は小型軽量ボディーを生かすためにスタンダードレンズとプレミアムレンズをメインに使用している。PROレンズではないからといって画質に妥協はなく、撮影条件や自分の撮影スタイルに合わせてレンズを選択することがより快適に撮影するためのポイントとなる。

E-M5 Mark IIIを手に持つとどれほど小型軽量なのかがよくわかる。手のひらサイズという言葉が嘘ではないのがわかると思う。この小さなボディーにプロフェッショナルモデル同等の高機能が凝縮されている。それだけで気持ちがワクワクする。普段はPROレンズを使うことが多いのだがE-M5 Mark IIIの小型軽量ボディーを生かすためにスタンダードレンズとプレミアムレンズとの組み合わせをメインに撮影した。もちろんPROレンズでもバランスよく使えるボディー設計となっているため防塵防滴性能やPROレンズならではの光学性能が必要な場合は積極的に使いたい。三脚などのアクセサリーも小型なもので対応できるのは小型ボディーのメリットの一つだ。

小型軽量カメラで撮影するとより写真が身近になる。どんな環境でも気軽にカメラが持ち出せることは写真を撮る上で最も重要なことだ。マイクロフォーサーズはボディーだけでなくレンズも含めて小型軽量なシステムであるためトータルバランスが優れている。カメラが軽いと気持ちも軽くなりリラックスした状態で撮影を楽しむことができる。

決して足場が良いとはいえない岩場で撮影した一枚。機材が軽くなると気持ちも軽くなる。普段ならレンズを向けなかったかもしれないワンシーンも気軽にシャッターを切ることができた。開放からシャープな写りのプレミアムレンズのおかげで岩の質感をリアルに描写することができた。

E-M5 Mark IIIのキットレンズとなる10.7倍の小型軽量の高倍率ズーム。画面全体に細かな被写体が多く解像力が試されるシチュエーションだが撮影後に等倍で確認すると草や木々の葉が一枚一枚鮮明に描写されていた。防塵防滴性能に対応しているので悪天候下でも安定した撮影が可能だ。

プレミアムレンズの中でも重量級の一本。重量級といっても十分手のひらに収まるサイズだ。150mm相当の焦点距離で大胆に景色を切り取ることができる。開放から驚くほどシャープで、個人的に「元祖PROレンズ」だと思っている。

植物が生い茂るロケーションや足場が安定しない場所では小型軽量ボディーの恩恵が大きい。撮影に気合を入れすぎて機材をたくさん持っていくと目的地に到着するまでに無駄な体力を使ってしまったり、事故の原因になることもある。軽装でありながら本格的な撮影が楽しめるのもOM-Dシリーズの強みだ。

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