OM-D E-M5 Mark IIIで撮る旅写真

防塵防滴:悪条件ほど本領発揮!環境にとらわれない撮影を

オリンパスと言えば防塵防滴が思い浮かぶ人も多いのではないだろうか。私もその一人でまるで防水?と勘違いしてしまうほどの防滴性能に驚かされる。ただし、その防滴性能をフルに生かすためには防塵防滴性能を備えたボディーとレンズが必要だ。E-M5 Mark IIIはプロフェッショナルモデル同等の防滴性能を備えているので防滴性能を備えたレンズと組み合わせれば完璧だ。PROレンズだと全てのレンズに防塵防滴性能が備わっているためどの組み合わせでも最高のパフォーマンスを発揮してくれる。性能をフルに生かすために大切なことがもう一つ、防塵防滴だからと手入れを疎かにしていると性能が劣化してしまうため水に濡れたり砂埃が多い場所で撮影した後は必ずメンテナンスをしよう。

飛沫が降り注ぐ滝の真下にポジショニング。開放F2.8のおかげで高速シャッターで飛沫を勢いを感じさせる程度にブラして撮影できた。カメラを真上に向けての飛沫を浴びながらの撮影だったが防塵防滴性能のおかげで安心して撮影することができた。

滝での撮影は飛沫との戦いだ。僕は防塵防滴性能を生かして前玉に付着した飛沫を生かして滝の躍動感を表現することも多い。最高のパフォーマンスを発揮させるためにはいくつか注意点がある。

(1)マウント、シーリングに付着した埃を取り除いておくこと。
(2)ホットシューカバーは装着しておくこと
(3)各コネクターのキャップが閉まっていることを確認すること

マウントやシーリングに少しでも埃などが付着していると毛細管現象で本体に水が侵入してくることがある。また濡れたあとはなるべく早めに水気を取り除くことで浸潤現象を防ぐことができる。ホットシューカバーも防塵防滴性能を高めるための役割を担っているため紛失した場合は早めに購入しておくことをオススメする。そして一番怖いのがボディー横にある各コネクターのキャップがカメラの出し入れ時に隙間ができてしまったり、ストラップでカメラを下げているときに体とカメラが接触しキャップ部分が開いてしまうこともある。撮影前にしっかりと各部点検してから撮影に挑もう。
撮影後のメンテナンスも欠かさず行うことで防塵防滴性能の寿命も延びる。シーリングの経年劣化もあるため定期的にメーカー点検することで未然に水没を防ぐことができる。

早朝の雨上がり太陽が顔をのぞかせる瞬間をローアングルで狙った。小雨が降る中でE-M5 Mark IIIを構えて待機していたためレンズ前玉に水滴が付着していたがそのおかげでレンズフレアが発生して幻想的な一枚に仕上がった。

滝の飛沫に映し出された虹を飛沫を浴びながら撮影。望遠側の150mmで飛沫と虹を圧縮して撮影した。防塵防滴での撮影に慣れてしまうと無意識のうちにずぶ濡れになっていることが多い。機材よりも撮影者の方が先に参ってしまうことも少なくない。

キットレンズである14−150mmの広角側14mmで滝をローアングルで狙った。雨で水量が増していたこともありすごい迫力だ。足元が許すギリギリの所まで寄って撮影したのでレンズの前玉にも大量に飛沫がかかる。ブロワーで飛沫を取り除きながらの撮影だった。焦点距離が広角になるほど前玉に付着した飛沫がくっきりと写るので防塵防滴ならではの表現を生かして撮影した。

まさにシャワーを浴びている様な状況での撮影だった。もちろんE-M5 Mark IIIもズブ濡れ状態だったが強力な防塵防滴性能のおかげで大胆な撮影ができた。撮影で長時間滝に打たれているとカメラよりも先に撮影者の方が参ってしまう。自分自身の防滴装備もしっかりと準備してから撮影に挑もう。