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星、生き物、水。OM-D E-M1 Mark IIIで撮る日本とアラスカ

ハイレゾショット、ライブND

ハイレゾショットの技術はE-M1 Mark IIにもありましたが、三脚に据えなければ使うことができませんでした。しかし、E-M1 Mark IIIにはE-M1Xと同じく、手持ちハイレゾ機能がつきました。5000万画素手持ちハイレゾショットとは、1回シャッターをきると超高速で16回露光し、その画像を元にカメラ内で5000万画素という高画素の画像を生成してくれる機能です。また、5000万画素手持ちハイレゾショットだけでなく三脚ハイレゾショットという設定もあり、そちらは8枚の写真を合成し、8000万画素という驚きの高画素を生成します。どちらも、撮影後、合成時間として数秒程度の待機時間があります。超高速とはいえ複数枚の写真を合成しているため、シーンが少し限定される機能なのですが、被写体を選ぶこと(枝葉の少ない木や、岩や氷、建築物など動きの少ないもの。風の止まったタイミングでシャッターを切る。など)で成功ショットを増やせます。通常の写真でも2000万画素という十分な画質と言えますが、このシーンはもっと高画素で撮影したいと思われる方には嬉しい機能です。RAWとJPEGの両方を保存できます。

三脚ハイレゾショットモードだと、1度シャッターを切ると一瞬で8枚撮影してカメラ内で合成します。被写体に水の流れが入っている場合、動きによる画像の乱れを合成時に抑制し、長秒で撮ったかのような描写になります。被写体は秋田県の元滝。元滝は上部の川から流れでできている訳ではなく、山の伏流水がここで湧水して出てきている珍しい滝です。

こちらが同じ場所での通常ショットの2000万画素の写真。この写真をみて”画素が足りない!”と感じる方は少ないと思いますが…。

上の2枚を400パーセント近くまでアップして比較すると、流石に差が出てきます。
同じシチュエーションで5000万画素手持ちハイレゾショットで撮影した写真はこちら。

こちらは手持ちハイレゾショットなので5000万画素の写真。手持ちハイレゾショットは、「撮影中に発生するわずかな位置ずれを利用し、16回撮影した画像をもとに5000万画素相当の高解像写真を生成。」と説明されています。迫力のあるタブノキを被写体にしてみましたが、枝の先の方を大きくして確認しても、“16枚の写真が合成された”というような不自然な描写はありません。

アラスカの静かな朝。森の奥の方にあるトウヒやヤナギまで見せたかったので5000万画素手持ちハイレゾショットで撮りました。このときは足元の雪がふかふかで三脚が使えませんでしたので、5000万画素手持ちハイレゾショットを効果的に使えました。このときの気温は-30度程度でしたが、E-M1 Mark IIIはその低温下でも問題なく稼働していることを一言添えておきます。

ハイレゾショットの設定はとても簡単です。ドライブモードから選択するだけ。撮影中、ここはできるだけ精細に残したいと思ったときに、サッと5000万画素や8000万画素の設定に切り替えることができるのです。その場の一瞬の判断で簡単に切り替えられ、現場の状況に依らずに使うこともできるハイレゾショット。これは、数年前では夢のような機能です。そんな未来から来たような機能が、実はE-M1 Mark IIIにはもう一つ搭載されています。
それが、ライブNDです。E-M1XについているライブNDという機能がE-M1 Mark IIIにも搭載されたのです。これは、ND(減光)フィルターをつけることなく、スローシャッターの効果を得られる超がつくほど便利な機能です。しかもその効果がモニターに表示されるので、入門者や初心者の方にも実際にどのように写真に影響するのかよくわかります。使い方は、ボタン一つというわけには行きませんが、けして難しくはありません。MENUボタンを押して撮影メニュー2から入って設定もできますし、ボタン機能設定で好きなボタンに登録すればよりスピーディに呼び出すこともできます。減光効果は1段分(ND2)~5段分(ND32)まで、5段階から選ぶことができます。NDフィルターをつけ外しする時間がなくなり、撮影現場での機動性を高めてくれます。また、ライブNDを使うときに忘れてはいけないのが、ライブNDはSモードかMモードでないと起動しない、ということです。

晴れた日に直接滝に日差しが当たるようなシチュエーションでは、シャッター速度を落としにくくなります。かと言って、あまり絞りこむと回折現象によって画質が低下する恐れがあります。こんな状況では迷わずライブNDを使いましょう。頭に描いたビジョン通りの水の動きとなるようNDの強さを調整します。

日差しが注いでいないところでは、さらなるスローシャッター効果を得られます。ここでも最強の手ぶれ補正が効きます。1/2秒で手持ちで撮影。フレーミングが自由に決められるのが手持ちの良いところ。実は現場は大雨でしたが、防滴性能が高いので気にせず撮影続行しました。

通常~ND32まで見比べると、このように効果として現れます。ライブNDを使った写真と使っていない写真ではその差は歴然です。どちらの表現にも優劣はなく、どちらが好きか、どちらがときめくかがポイントなのですが、この機能は”どちらの表現もできる”という選択肢を与えてくれます。

E-M1 Mark IIIではISO64と低い感度も設定できるようになりました。しかし最も低い64に設定し、F8くらいまで絞ってもシャッター速度が1/60秒までしか下げられない、というような明るいシチュエーションにおいては、ライブNDで「ND32」に設定すると、1/2秒の低速シャッターで撮影できるようになる、というわけです。それも、手持ちで。個人的には、7-14mmや8mmなどのようにレンズの前面にフィルターが装着できないタイプのレンズにもNDフィルターが使えるようになったということに、オリンパスの持つ高い技術の恩恵を感じます。
まずは、川でも滝でも、被写体に水が入っていれば、ぜひトライして見てほしい機能です。くどいようですが、使用の際はSモードかMモードにすることを忘れずに!

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