OM-D E-M5 Mark IIIで撮る夜景風景

OM-Dシリーズに新たに加わったOM-D E-M5 Mark III。強力な5軸手ぶれ補正は、三脚が必要と言われてきた場面でも手持ち撮影を実現させます。冬に増えてくる街中のイルミネーションの撮影には、小型軽量のE-M5 Mark IIIの特徴である「機動力」が活かされます。夜景とイルミネーション撮影のポイントを、中村 貴史先生にご紹介いただきます。

「機動力」を発揮するOM-Dシリーズに新たにOM-D E-M5 Mark IIIが加わりました。E-M5 Mark IIから大きく進化しE-M1 Mark IIの性能を引き継いで登場した小型モデルですが、同時に「小型軽量」も実現しています。機動力の中でも、「軽快性」という特徴をもつE-M5 Mark IIIは日常生活や旅行など常に持ち歩くカメラとして、その「機動力」を発揮していくカメラになっています。カバンにいれて一緒に旅をするカメラで写真をたくさん撮っていきたいですね。

E-M5 Mark IIが発売されてから4年のときを経て、発表されたE-M5 Mark IIIと共に様々な所に行きました。旅に行くと日中の綺麗な景色を見て遊んで楽しんで、日が暮れてくれば綺麗な夕日を探したり、サンセットのポイントに行ったりと見て感動することが増えていきます。冬の時期になると、夜景やイルミネーションが綺麗に見ることのできる時期になってきます。
ただ、冬の夜は寒い中での撮影で着る服でかさばったりするので、できるだけ荷物は減らしたい。特に旅行となるとカメラやレンズ、三脚を入れるとどんどん荷物も多くなってしまいがちです。
「小型軽量の機動力」というのはE-M5 Mark IIIのカメラ本体が小型軽量というわけではありません。カメラ本体だけでなく、カメラ・レンズ・三脚など撮影をするためのシステム全体での軽量化をすることができます。
強力な5軸手ぶれ補正は、三脚が絶対に必要と言われてきた場面でも手持ちでの撮影を実現させてくれることがあります。M.ZUIKOシリーズのレンズは、サイズの小さいレンズでも明るいレンズが揃っています。この強みは暗くなってきてからの時間の撮影ではとても有利になっていきます。

夜景になる前には、綺麗な夕景が見えることもあるかと思います。夜景を撮りに行くときには暗くなってからではなく、夕景の時間からその場所に訪れるのがおすすめです。刻一刻と変わる空の色を撮影しながら夜景を見られる時間はとても素敵なときが流れます。
夕景から夜景の時間の撮影では、露出補正を変えながら撮影することが大切です。10分程度の時間でも空の明るさや色はすぐに変化していきます。液晶画面やファインダー内でも露出補正の結果が撮影前に確認することもできるので、露出補正で暗くしたり明るくしたり色々と変化を見ながら撮影するといいでしょう。
三脚を使うときには、同じ構図で撮り続けられる利点を生かしてタイムラプス動画を撮影してみても素敵な映像ができていきます。