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カメラアイコンPhoto Recipe(フォトレシピ)

冬を感じる⾵景を撮りに出かけよう

喜多 規子

撮影・解説 : 喜多 規子

2022年11月公開

カメラアイコン記事内で使用した
レンズをご紹介

⾊鮮やかな紅葉が終わり、冬を迎えると⾊彩がなくなるので被写体探しが難しいと考えがちですが、澄んだ空、厳しい寒さによって⽣じる⾃然現象や造形美など被写体が豊富な季節です。また光を上⼿にコントロールできると魔法のような⾊彩も得られます。今回は冬ならではの魅⼒的な⾵景を紹介していきたいと思います。

1 冬の澄んだ空

冬は気温が下がり空気が冷たくなるので、空気中の不純物が少なくなり澄んだ⻘空が⾒えます。天候の良い⽇には普段は⾒えにくい遠くの⼭までクリアに⾒渡せるなんてこともあります。

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIで撮影した冬の風景写真

朝陽によって雪山がピンク色に染まり、クリアな青空にとても映えます。マイナス15℃のキーンと冷え込んだ朝の空気感を表現しました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
64mm相当*
Mモード F5.6 1/125秒 ISO 400 ±0.0EV
C-PLフィルター ハーフNDフィルター使用

2 気嵐

気嵐は早朝の冷えた空気が川⾯近くに流れ込むことで⽔蒸気が冷やされて発⽣します。
また⾵のない⽇の⽅が気嵐が出やすいです。

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14で撮影した気嵐の写真

普段はなんでもない河川敷ですが、気嵐が朝陽に染まり燃えるような朝でした。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROMC-14
421mm相当*
Aモード F8.0 1/160秒 ISO 200 -1.3EV
三脚ハイレゾショット

3 霜

霜は空気中の⽔蒸気が夜の間に冷えた地⾯や草⽊などの植物に付着して氷の結晶となったものです。湿気が多く最低気温が約4℃以下になると、草⽊にまるでお化粧をしたかのように霜が降ります。

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14で撮影した気嵐の写真

湿原の⽊道や低い草⽊に霜が降りていました。カタチの良いシダの葉っぱを上から俯瞰して捉えました。まだ陽が差さない時間帯にカメラのホワイトバランスを晴天に設定して撮影するとブルートーンに描写され、より寒さを感じさせる作品に仕上げることができます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
82mm相当*
Aモード F8.0 1/250秒 ISO 200 -2.3EV
三脚ハイレゾショット

4 霧氷

霧氷は氷点下の環境で霧や雲などの⽔分が⾵によって木々に吹き付けられ、氷となって付いたもので、⽊に⽩い花が咲いたように⾒えます。

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROで撮影した霧氷の写真

⾼原の木々に⾒事な霧氷が付き、朝陽を浴びて淡いピンク⾊に輝きました。霧氷はマイナス15℃の極寒の地でもお天気が良い時は数時間で溶けてしまうので素早く撮影することがポイントです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
82mm相当*
Aモード F11 1/125秒 ISO 400 -1.0EV
ハーフ ND フィルター使用

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO IIで撮影した霧氷の写真

⻘空が綺麗な時は、空を背景に撮影すると霧氷がとても映えます。ただ PLフィルターを効かせ過ぎると⻘空が濃くなり過ぎてしまうので注意しましょう。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II
28mm相当*
Mモード F5.6 1/2000秒 ISO 200 ±0.0EV
C-PL フィルター使用

5 氷

厳しい寒さが続くと滝、川、沼、湖などの⽔のある⾵景は氷となって成⻑します。⾃然が織りなす氷の造形は⼈間の想像を遥かに超えるものばかり。まさに⾃然は偉⼤な芸術家です。

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROで撮影した氷柱の写真

岩壁から伏流⽔が滴ることで巨⼤な氷柱に成⻑し、まるで氷のカーテンのようです。青く輝く姿が幻想的で、鋭い氷柱には⾃然への畏怖も感じさせられます。超広⾓レンズでダイナミックに捉えました。午後になると気温が上がり、氷柱が落下する危険があるため、午前中に撮影しましょう。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
18mm相当*
Aモード F5.6 1/1.7秒 ISO 200 -0.7EV
三脚ハイレゾショット C-PLフィルター 使用

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PROで撮影した夕焼けを写す氷と湖面の写真

湖⾯が結氷した後、⾵によって氷がひび割れて湖岸に寄せられた氷。⼣陽が沈んだ後、焼けた空の⾊が映り込みました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO
18mm相当*
Aモード F8.0 1.3秒 ISO 200 -1.0EV
ハーフ ND フィルター使用

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROで撮影した湖面の立ち枯れと氷の写真

湖⾯の氷が溶けたり凍ったりを繰り返してできた氷の模様と曲線美。立ち枯れの⽊とその映り込みをポイントにして作画しました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROMC-14
250mm相当*
Aモード F5.6 1/15秒 ISO 200 -0.7EV

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROで撮影した湖面の薄氷の写真

早朝はしっかり凍っていた沼地の氷も10時頃になると徐々に溶けてきて今にも消えてしまいそうな薄氷に。C-PLフィルターを使うと魔法をかけたかのような虹⾊に⾒えます。動物の顔に⾒⽴て切り取りました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
114mm相当*
Aモード F8.0 1/40秒 ISO 200 -0.7EV
C-PLフィルター使用

写真家喜多規子がM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO+MC-14で撮影した凍った沼に雪が積もった写真

凍った沼に薄らと雪が積もり、その後溶けていく模様を捉えました。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROMC-14
320mm相当*
Aモード F8.0 1/640秒 ISO 400 -1.3EV
三脚ハイレゾショット

このように冬の被写体はとても魅⼒的です。ただ寒いのは苦⼿・・・と思っている⽅も多いはず。しっかり防寒対策をして、カメラの操作がしやすい⼿袋や予備バッテリーの準備なども忘れずに撮影に臨むことで素敵な出合いがあるでしょう。

※35mm判換算焦点距離

写真家 喜多 規子

写真家 喜多 規子

東洋英和女学院大学卒。写真家、前川彰一氏に師事。日本国内の自然風景をテーマに光・色・フォルムを巧みに操り表現する。アマチュア時代、多数のカメラ誌の月例コンテストにてグランプリや年度賞を受賞し、フリーとして活動を始める。
2019年、個展『MOMENT』(富士フイルムフォトサロン東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)開催。2020年『栞ーfour seasonsー』(旧オリンパスプラザ東京・大阪)開催。2022年『FORME(フォルム)』(OM SYSTEM GALLERY)開催。写真集に『 MOMENT 』(文一総合出版)、『FORME』(風景写真出版)、共著に『美しい風景写真のマイルール』(インプレス)、『極上の風景写真フィルターブック』(日本写真企画)がある。
『喜多規子フォトスクール』主宰。
公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。
公益社団法人 日本写真協会(PSJ)会員。『喜多規子フォトスクール』主宰。

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