感動的な日の出・朝日の写真の撮り方

感動的な日の出・朝日の写真の撮り方の特集記事です。日の出・朝日の撮影に必要な装備から、カメラアクセサリー、スマートフォンアプリまで、作例を交えて紹介しています。

2.日の出を撮るときの準備

次に撮影に行く前に用意する装備や機材等をご紹介したい。

まず冬の朝はかなり冷え込むので防寒着は必須だ。
厚めのダウンジャケットなどはもちろんのこと、手袋も最近ではスマートフォン対応のものがコンビニなどで気軽に販売しているので購入しておこう。手袋をしたまま「OI.Share」を使用してスマホから遠隔操作でシャッターが切れるのでシャッターを切る際の手ブレ防止にも有効だ。

しっかり足元も固めたい。ヒートテック素材のインナーを着ると体も動きやすいし防寒にもなる。最近では防風ジーンズという風を通さないジーンズもあり、こちらもかなり使える防寒着だ。

次に三脚だが、筆者は、従来からあるアルミよりも軽くて頑丈なカーボン三脚を愛用している。できるだけ経が太く伸長が長くなる三脚が頑丈でお勧めだが、目的にあった三脚をチョイスしたい。太い三脚はブレに強いが大きく重くなりやすいし、長すぎる三脚は高い位置からのアングルは狙えるが縮長が長くなるので持ち運びに不便となる。三脚ばかりが重くなったり、かさばるのは避けたいところだ。カーボン三脚は軽いので下の写真のように風でブレないように三脚のエレベータ下部にエンドフックを取り付けてそれにカメラバッグなどを吊るすとブレ防止に役に立つ。
しかも下の写真のようにレンズポーチなどもぶら下げておくと瞬時にレンズ交換もできるので非常に便利だ。
ここまできたら雲台にもこだわりたい。アングルの自由度を高めるには自由雲台をチョイスしたい。だが安価な雲台ではレバーを締めた時に構図が変わるような雲台が多いので要注意。

三脚に乗せるカメラは軽量なオリンパスOM-DPENを積載すると非常にブレに強く、軽い装備となり、移動が非常に楽になる。
しかも今回使用したレンズは14-150が中心だったが、苦もなく移動したり、瞬時にアングルを変えられるなどメリットは計り知れない。
筆者も撮影中に真後ろに鵜の群れが偶然飛んできたので、すかさずアングルをかえて撮影した作例がこれだ。人物をシルエットにして添景として変化をもたせた作例も良いポジションにサッと移動して撮影した一枚だ。

  • 絞り値:7.1
  • シャッター速度:1/125秒
  • OLYMPUS OM-D
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6

車のトランクルームに機材を入れるときも、オリンパスのミラーレス装備なら、こんなにコンパクトに収納できた。他にも長靴やレインコートなどとっさの天候の変化にも対応できるように準備しておけば万全だ。