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タフシリーズにまつわる、エピソードを紹介:Toughストーリー

タフ 誕生秘話 開発者の熱い思いから始まった、OLYMPUS Toughシリーズ誕生の道。

さらなる進化 μ725SW

まずは自分が欲しくなるカメラを作りたかった開発メンバーではあるが、これは上からやれと言われてやるのが嫌なだけで、実際にはユーザーの反応を知りたくて仕方なかった。それも、アンケート調査などによる間接的なものではなく、生の声を直に聞きたかったのである。「俺をアテンドに立たせろ!」と、あるダイビング関連の展示会で森は熱望する。
これらのことを通して、μ720SWの後継機種であるμ725SWは幾つかの改善が試みられた。まずは、レンズ表面の撥水コーティング。水中での撮影にこだわって開発したμ720SWではあるが、水中から出た直後での撮影までは考えていなかった。水滴がレンズ表面に残ってしまい、水滴をふき取らなければならない。μ725SWではレンズの表面に撥水コーティングを施し、森がこだわり続けたレンズバリヤーの開閉によって水滴を弾くことができる。また、海やスキー場などは明るすぎて液晶の映像がよく見えないことがある。μ725SWはボディ右下のボタンを押すだけで液晶を明るく表示できる。ささいなことだが、これらはお客様の声を真摯に受け止めなければできないことである。また、多くのお客様の要望からカメラの防水構造の変更と、生産設備を見直すことで、耐水圧を3mから5mへ上げたのである。
こうしてSWシリーズの2号機となるμ725SWは、さらなる進化を遂げた。

左:撥水コーティングしてない場合
右:撥水コーティングされたμ725SWのレンズ

μ725SW
ボディ右下のボタンを押せば海辺やゲレンデなどの明るすぎる場所でも液晶が快適に見える。
(※画面はハメコミ合成です。)

真剣に遊んで、仕事に活かす

通常、開発者はカメラができあがると、自らが使用し何度となく撮影してみる。ただし、このメンバーの撮影量はハンパでない。とにかく大量に撮って撮りまくる。
休みの日には必ずどこかに出かけ、色んな撮影を試してみる。使いかってに関するレポートの提出も行い、ディスカッションも数限りなく行う。自らがヘビーユーザーとなることで、現状のカメラの弱点をいちはやく把握。これにより市場の声にも適切に反応することができる。そして何よりも常に一歩先をいく将来像を描けるのである。
将来的には、「人が行ける場所であれば例え月の上でも持って行けるカメラを作りたい」という。彼らの頭の中には次期構想がすでに始まっているのだろう・・・。

森をはじめする開発メンバー
社内的にはチーム森と呼ばれている

開発メンバーによる作品