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中野耕志 OM-Dと旅する世界の野鳥

中野耕志OM-Dと旅する世界の野鳥

OM-Dシステムの機動力を生かして、写真家・中野耕志が世界を旅しながら野鳥撮影を楽しむ本企画「OM-Dと旅する世界の野鳥」。
計4回にわたって作品を紹介してまいります。中野耕志が撮る世界の野鳥をお楽しみください。

第二回 ケニア

第二回は、アフリカ大陸東部のケニアで撮影した野鳥をお届けする。

オリンパスOM-Dとともに、写真家・中野耕志が世界を旅しながら野鳥撮影を楽しむ本企画「OM-Dと旅する世界の野鳥」。第二回はアフリカ大陸東部のケニアである。

ケニアというとライオンやアフリカゾウに代表される哺乳類の撮影地としてのイメージのほうが強いが、じつは世界有数の野鳥の宝庫でもある。これまでケニアで記録された野鳥は1,000種を超えるという。国土は三方をソマリア、エチオピア、南スーダン、ウガンダ、タンザニアといった周辺諸国に囲まれているため、ほんの400kmの海岸線がインド洋に接しているのみなので、海鳥の記録種は多くない。その地理的条件からケニアの野鳥は陸鳥ばかりだが、それで1,000種超えというのはいかにケニアの自然が多様性に富んでいるかを物語っている。

ケニアは赤道直下でものすごく暑いというイメージがあるが、首都ナイロビを含め国立公園/国立保護区の多くは標高1,000mを超える高原で、思いのほか過ごしやすい。

今回の旅程は10日間。さまざまな環境下で生きる鳥たちを見たかったので、グレートリフトバレー(大地溝帯)の湖沼群を中心に、サバンナや山岳の森林地帯など、合計6カ所を巡った。アフリカというと全体的に乾燥した大地という印象があったが、今回訪れたところは緑豊かなところばかりであった。

今回旅をした10日間で観察できた野鳥はなんと240種、そのうち約200種は僕にとってのライファーだ。「ライファー」とは、バーダー(野鳥観察者)が生涯で初めて見る鳥のことを指し、見た鳥のリストを「ライフリスト」という。このライフリストを増やしていくことが、バーダーの楽しみの一つでもあるのだ。

年に何度も海外取材に出かける僕も、アフリカ大陸の地を踏むのは初めてのこと。日本からは乗り継ぎも多いし治安面での不安もあり、荷物は最小限に抑えたかった。ただし野鳥撮影なので超望遠レンズは必需品だし、チャンスがあれば哺乳類や風景も撮りたい。どう考えてもカメラボディー2台とレンズ3本は必要だ。その点オリンパスOM-Dはシステム全体がコンパクトなので、これらのフルセットを小さなバッグにまとめて持ち運べるのがいい。軽量コンパクトで高画質、厳しい大自然に持ち込んでも故障が少ないので、いまもっとも信頼している野鳥撮影システムだ。

今回はカメラボディーがE-M1XとE-M1 Mark II、レンズが12-40mm F2.8 PRO、40-150mm F2.8 PRO、300mm F4.0 PRO、MC-14、MC-20を持ち込んだ。35mm判換算24mm~1200mm相当までカバーし、全部で質量約4.5kgに収まってしまうという、抜群の機動力を持つ。今回はメインカメラにE-M1X、サブカメラにE-M1 Mark IIを使用したが、新発売のE-M5 Mark IIIもAF性能がE-M1 Mark II並みに向上しているので、安心して野鳥撮影現場に持ち込めるだろう。

今回はるばるケニアまで来た一番の理由は、フラミンゴの群れを見たかったからである。ケニアで見られるフラミンゴの大部分はコフラミンゴ(Lesser Flamingo)で、より大型で色の濃いオオフラミンゴ(Greater Flamingo)も少数が観察できる。コフラミンゴは繁殖期を隣国タンザニアなどで繁殖し、非繁殖期にはケニアの湖沼に渡来する。

今シーズンはコフラミンゴの雛数が前年比600%増と、ケニアでも大きな群れを見られることが期待された。目的の湖に到着すると、目の前に広がるその光景に圧倒された。フラミンゴの大群で湖がピンク色に染まっているのである。群れをよく観察すると、ピンクなのは群れの中心部で、群れの外側の鳥は白い。これは中心部に成鳥がいて、外側に幼鳥がいるのが群れのしきたりのようだ。

湖の周りにはフラミンゴだけではなく、モモイロペリカンやコシベニペリカンほか、カモ類やシギ・チドリ類など多くの水鳥が見られる。

グレートリフトバレー(大地溝帯)は、東アフリカを縦断する幅35~100km、高低差100mにもなる谷で、エチオピアからケニア、タンザニアにかけて続いており総延長は7000kmにもおよぶ。ケニア国内のグレートリフトバレーには湖沼群があり、ナクル湖、エルメンテイタ湖、ボゴリア湖などは野生動物の宝庫となっている。湖の周りには、シロサイやバッファロー、イボイノシシなどが草を食んでいる。

野生動物を撮影するときは、基本的に車の中からで、ワンボックスカーやクロカン四駆の屋根からカメラを出しての手持ち撮影だ。E-M1Xと300mm F4.0 PROの組み合わせは、35mm判換算600mmF4相当ながら軽量コンパクトかつ手ブレ補正も強力なので、快適に手持ち撮影できる。MC-14やMC-20といったテレコンバーター併用時も、この手持ち撮影の快適さは変わらない。

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